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地味が特徴の野田新内閣。人事の妙???(岩下俊三のブログ)
http://www.asyura2.com/11/senkyo118/msg/869.html
投稿者 判官びいき 日時 2011 年 9 月 02 日 19:55:47: wiJQFJOyM8OJo
 

藤村修は官房長官というより文部大臣になれば面白かったと思う。たしかに彼は日本新党時代から野田の「お仲間」ではあるが、実は思想的には相当違う。いささか保守愛国的色彩の強い野田に比べて、藤村が大阪7区で勝ち抜くには外国人参政権にはそれなりの理解を示さないと難しいという事情もあり、もともとあしなが育英会が基本であるから高校授業料無償化、大学奨学金の拡大というのが彼の根幹をなしている。

したがって藤村は野田の応援団長ではあったが、一心同体ではない。ただ、真面目で大人しいから、問題発言もないだろうし、かって官房長官イメージであった青木や野中や仙谷のような権謀術数の輩とは全く思えない。だから野田には忠実であろうけれど、藤村の本質は野田とは全く違うとおもう。どちらかといえば市民運動家っぽい感じがしてならない。

ところで、そういえば野田の内閣は見事な派閥均衡人事であり、かっての自民党とそっくりである。政調会の強化とか見ても、もうこれは第二自民党内閣だといっても過言ではないであろう。目先「どじょう」とか「どらえもん」とかで見えなくなっているが、野田の本質は「民族派ウヨク」であるから、衣のしたの鎧を「今は」なるべく見えないようにして腐心ように思われる。

八方に気を使い、とりわけ「公明新聞」を愛読しているとまで言って公明党に擦り寄っている姿はなかなかしたたかであると思われる。「将を得んとすればまず馬を射よ」セオリーどおりに自民党を落とすには公明党を先に味方につけるしかないのである。

論功行賞と自派に偏らず、過剰な小沢への配慮も逆に小沢の口封じ策としてもなかなかのものだと思う。これは鹿野にも言えることでTPP睨みの人事は巧妙である。つまり反対派の実力者を閣内もしくは執行部に取り込んで責任を持たせ、反対派を押さえ込んでもらおうとしているのである。

菅と岡田の失敗はまさに反対派を徹底的に排除したことにあるのだから、野田がその轍だけは踏むまいとしているのがよく分かる。まさに輿石幹事長人事がこれを象徴しており、閣僚でも防衛に一川保夫を持ってくるあたりの玄人芸は、ただの豚の智慧とは思えない。
僕がスクープという番組をやっていた90年代から何度も一川を追いかけて取材していたが、彼は地元石川県で森喜郎に対抗する勢力のトップとして昔から一目置かれる存在であった。

しかし一目置かれてはいたものの、選挙には弱く、衆議院では復活当選しかしたことがなく、しかも今は参議院議員である。しかし一川は、かって森の地盤でこれに抗い奥田に義理立てしたように、いまや小沢にぴたりくっついて絶対にはなれない頑固な硬骨漢でもあるのだ。じみではあるが、防衛問題には確固たる信念があり、こやつを防衛大臣に据えるあたり、なかなか見の付け所が鋭い。これも豚智慧とは思えない。

もちろん日本新党が野田のベースだし、いまでも、恩師・細川護煕にはたびたび相談はしているようだが、まさか陶芸家殿様が具体的に指図しているとは到底思えない。そこで考えられるのは、豚を一旦は木に登らせ、途中で梯子を外し策に溺れて前原を潰した張本人が野田と和解したと言う噂もあるが、いくらなんでもそれはないとおもう。では豚自身?の智慧かといえばそうでもないと思える。とりあえず、岡田隠し内閣はしかし、いままさに滑り出したところである。しばらく見てみよう。
http://blog.livedoor.jp/shunzo480707/archives/3922610.html
 

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コメント
 
01. 2011年9月02日 20:36:57: vdmLwIBmcc
今の日本を前進させるには、政権党が一致団結し、与野党が結束して事に当たること。
小沢さんも認めるところである。
おそらく彼は三党同意の撤回を迫ることはないだろう。
政権奪取のためのマニフェストであったことを彼自身が一番自覚しているはずだからである。
そして、このマニフェストは破綻しているし彼は協力すると思う。
そうしなければ彼自身を含めて小沢グループの再就職は難しいからである。

これに文句はあるまい。
あっても下衆の勘ぐり。
何かとイチャモンをつける輩、それは小沢党原理主義者である。
彼らは大局を見ていない。
あるのは願望だけ。

小沢原理主義者が考えることはチンケ過ぎる。
小沢さんはもっと大きい存在である。
心して論評していただきたい。


02. 2011年9月02日 21:29:03: hR6iK1Qp6Q
■小沢氏 新内閣を評価「いい構成 みんなに気を使っている」
民主党の小沢一郎元代表は2日午後、野田新内閣の布陣について
「いい構成ではないか。相当、みんなに気を使っている」と評価した。
同氏の周辺に語った。
細川律夫前厚生労働相は小沢氏に近い議員の入閣を挙げ
「挙党態勢が整った。堅実に政治を前進させることができる」と政権安定に期待を示した。
小沢グループの幹部は、小沢氏の党員資格停止処分を主導した岡田克也前幹事長が入閣しなかったことについて
「一つのメッセージと受け止める」と評価した。
一方、前原誠司政調会長のグループ幹部は、党役員人事と比較して「閣僚の顔触れには清新さや意外感があまりない」と指摘。
「民主党が反転攻勢できる布陣なのか疑問だ」と語った。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/09/02/kiji/K20110902001539360.html

小沢グループがやるべきことは、次の二つ。
(1)衆参ねじれを解消すべく、輿石幹事長とともに、
キャスティングボートを握っている公明党とみんなの党を連立に対して、連立参加を促すこと。
もちろん、社民党や新党改革など他の小政党に対しても連立参加を促すこと。
(小選挙区比例代表併用制や小選挙区比例代表連用制など、公明党が望んでいる選挙制度改革案を丸呑みすれば連立は可能)
(2)「失われた20年」をもたらした自民党政権時代の間違ったマクロ経済政策の転換を野田内閣に対して促すこと。
すなわち、名目成長率4%以上を実現するマクロ経済政策の提言を執拗に行うこと。


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