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藤村修は官房長官というより文部大臣になれば面白かったと思う。たしかに彼は日本新党時代から野田の「お仲間」ではあるが、実は思想的には相当違う。いささか保守愛国的色彩の強い野田に比べて、藤村が大阪7区で勝ち抜くには外国人参政権にはそれなりの理解を示さないと難しいという事情もあり、もともとあしなが育英会が基本であるから高校授業料無償化、大学奨学金の拡大というのが彼の根幹をなしている。
したがって藤村は野田の応援団長ではあったが、一心同体ではない。ただ、真面目で大人しいから、問題発言もないだろうし、かって官房長官イメージであった青木や野中や仙谷のような権謀術数の輩とは全く思えない。だから野田には忠実であろうけれど、藤村の本質は野田とは全く違うとおもう。どちらかといえば市民運動家っぽい感じがしてならない。
ところで、そういえば野田の内閣は見事な派閥均衡人事であり、かっての自民党とそっくりである。政調会の強化とか見ても、もうこれは第二自民党内閣だといっても過言ではないであろう。目先「どじょう」とか「どらえもん」とかで見えなくなっているが、野田の本質は「民族派ウヨク」であるから、衣のしたの鎧を「今は」なるべく見えないようにして腐心ように思われる。
八方に気を使い、とりわけ「公明新聞」を愛読しているとまで言って公明党に擦り寄っている姿はなかなかしたたかであると思われる。「将を得んとすればまず馬を射よ」セオリーどおりに自民党を落とすには公明党を先に味方につけるしかないのである。
論功行賞と自派に偏らず、過剰な小沢への配慮も逆に小沢の口封じ策としてもなかなかのものだと思う。これは鹿野にも言えることでTPP睨みの人事は巧妙である。つまり反対派の実力者を閣内もしくは執行部に取り込んで責任を持たせ、反対派を押さえ込んでもらおうとしているのである。
菅と岡田の失敗はまさに反対派を徹底的に排除したことにあるのだから、野田がその轍だけは踏むまいとしているのがよく分かる。まさに輿石幹事長人事がこれを象徴しており、閣僚でも防衛に一川保夫を持ってくるあたりの玄人芸は、ただの豚の智慧とは思えない。
僕がスクープという番組をやっていた90年代から何度も一川を追いかけて取材していたが、彼は地元石川県で森喜郎に対抗する勢力のトップとして昔から一目置かれる存在であった。
しかし一目置かれてはいたものの、選挙には弱く、衆議院では復活当選しかしたことがなく、しかも今は参議院議員である。しかし一川は、かって森の地盤でこれに抗い奥田に義理立てしたように、いまや小沢にぴたりくっついて絶対にはなれない頑固な硬骨漢でもあるのだ。じみではあるが、防衛問題には確固たる信念があり、こやつを防衛大臣に据えるあたり、なかなか見の付け所が鋭い。これも豚智慧とは思えない。
もちろん日本新党が野田のベースだし、いまでも、恩師・細川護煕にはたびたび相談はしているようだが、まさか陶芸家殿様が具体的に指図しているとは到底思えない。そこで考えられるのは、豚を一旦は木に登らせ、途中で梯子を外し策に溺れて前原を潰した張本人が野田と和解したと言う噂もあるが、いくらなんでもそれはないとおもう。では豚自身?の智慧かといえばそうでもないと思える。とりあえず、岡田隠し内閣はしかし、いままさに滑り出したところである。しばらく見てみよう。
http://blog.livedoor.jp/shunzo480707/archives/3922610.html
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