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官僚を<幹>とし、メディアを<環>とする、スティルス型(見えない)の今日版”大政翼賛会”を目の当たりにして思うことなど少々、、
今日版”大政翼賛会”については下記のスレで論じておりますので、興味有る方は覘いてみて下さい。
ファシズム考5 今日のボナパルティズムの様相 ー今日版の「大政翼賛会」ーメディアクラシーへ
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/321.html
以下に述べることはあくまでも仮説であり、何らかの根拠が在るという訳ではないということを、予め、断わっておきます。
もしも仮に、と考えて下さい。
もしも仮に「海江田勝利」だった場合、メディアがどのような反応を示し、どのような状況が作られて行ったでしょうか?
恐らくは、メディア挙げての非難の大合唱が巻き起こり、秋にかけて一大キャンペーンが展開されて行ったことでしょう。
曰く「小沢カイライ政権」「二重権力」「古い自民党(経政会支配)復活」ーこれでもか!という位、海江田政権へのネガ・キャンが繰り返され、マネシタ整形塾を中心とする反主流と自公が組んで政権包囲網が形成されて、海江田政権は早晩行き詰まり、鳩山政権同様のコースを辿る事になったでしょう。
そればかりではない!
10月にも予想されてる小沢強引起訴(まともな理性の持ち主であれば、キョーセイというより、どうみてもゴーインでしょう)の「判決」に向けた「有罪」「小沢真っ黒」という空気が世の中に作り出されて行ったでしょう。 ひょっとしたら、裁判長もその<空気>に逆らえないように。
そうして、たとえ無罪になったとしても、「疑惑が解明されたわけではない」として、「説明責任」とか「国会喚問」を求め、限りなく真っ黒に近い「疑惑」のイメージが引き続き振り撒かれたことでしょう。
丸で「有罪」にしない裁判自体がおかしい、とでも言うかのように。
まさかそこまで、と思われるなら、鈴木宗男氏のケースを見てみればいい。
全くの無実であったにもかかわらず、事実上、政治家としての生命を絶たれる様な状況になってる。
かって、翼賛会の推薦無しでの当選は難しかった様に、今日版の”大政翼賛会”から睨まれたら政治家を続けるのさえ困難になるのです。
また、丁度一年前の「民主党代表選」を振り返って見られればいい。
この時に合わせて仕掛けられた二つの謀略、代表選最中に起きた「尖閣沖中国漁船拿捕」と選挙当日にぶっつけた「小沢強引起訴への強引議決」。 あまりに露骨、あからさまではありませんか。
この二つが小沢氏の勝利や復権を想定して仕掛けられたものだった!とするなら全ての疑問は氷解するはず。
所謂”ダレスの恫喝”をみても判る様に、「領土問題」とは、日本がアメリカの手を離れないように埋め込まれた地雷なのです。
40年前、日中接近の兆しが見えた途端に「尖閣問題」が火を噴いたように、アメリカ離れの兆候が見えたら爆発する仕掛けになっている。 その事を十二分に知ってる官僚どもが、丸で忠誠心の証しであるかのように、自ら仕掛けたのが「漁船拿捕」と「起訴議決」だった!とすれば。
もしも小沢氏があの時代表に選ばれたとしていたら、「尖閣問題」は小沢氏への<踏み絵>となったでしょうし、小沢氏の対応如何では、中国への影響力を含め、その政治的力は大きく殺がれることになったかも知れません。 また、当選した当日に「起訴議決」をぶっつけたことで、民主党代表ばかりか、首相就任の<正当性>そのものを問うことになり、鳩山首相が大きく傷付いた「献金問題」以上に、致命的なダメージとなったでしょう。
小沢氏が代表に当選しなかったことで、「尖閣」もあの程度で済み、「裁判」も比較的まともに進行してきたのかも知れないのです。
そのことはつまり、これからだって、小沢氏復権の兆しが見えてきたら、官僚を<幹>としメディアを<環>とするこれらの勢力は再び牙を剥き出す、かも知れない。 冒頭で述べた様に、今回の代表選を巡ってのマスゴミの反応も、その事を十分に予想させるものでした。
だから、雌伏しながらも復権の機会を待つー今回は無理に勝ちに行かず、力を溜めておき、復権への手掛かりを得る為に、布石を打ち、準備しておくーと考えたとしてもおかしくはない。
そう考えてみれば、小沢氏の一連の動きも納得出来るというもの。
誰が観ても奇手に思えた西岡氏や他のベテランを焚き付けたのも、「手駒が無い」「ヤキがまわった」と思わせるに十分だし、投票日の何日も前に「海江田支持」を明言したのも、「小沢vs反小沢」の対立軸を顕在化させ、そのことが却って反小沢勢力の結束を呼び、再びの党内抗争→分裂へ、を恐れる中間派を中心に「融和」を求める力学が働くのを見込んでのことで、中間派の鹿野氏陣営への「強引な工作」も、「反小沢」に向かわせる切っ掛けなり名分を与えるものだった、とも考えられる。
自公との「大連立路線」が破産したのは菅政権で証明済み(野田氏の再度の”大連立”の呼び掛けに対しての自公の否定的な反応をみても)だし、全てはー残るのは、最も官僚受けが良い野田氏を落し所とする、三方融和路線による仕切り直しーと読み込んでの手であったとすれば。
恐らくは、早期に野田・前原陣営から興石氏の幹事長登用の意思がもたらされたことも、この読みを裏付けるものであった、と考えられます。
ーそう考えれば、他の陣営も又狐と狸の騙し合いを演じたのであり、各々の役割に応じて、「野田勝利」への「負けゲーム」を演出した、と言えなくもない。
野田=増税で”貴方で勝てるのか?”と立候補しながらも、「献金問題」というオウンゴールで自ら失速させ、支持が集まらないようにすると同時に、「小沢処分」で海江田氏との対立を鮮明化することで、結果的に、党内対立を嫌う中間派を野田氏の方へ向かわせる。
海江田氏のやる気の無さは、自らの意思とは異なり、そのような当て馬を演じることへの嫌気だったのでしょう。 また、マネシタ整形塾勢の跋扈でスポイルされた形になっていたベテラン勢も、鹿野支持勢力として結集し、小沢vs反小沢のガップリ四つの状態のところを、雪崩を打って野田支持に回ることにより、大勢を決しさせ、以って存在感を十二分にアピールすることになった。
こうして、三方一両損か一両得か判らねど、落ち着く先は野田氏へとなる。
どうしてこうなるか?というと、「呉越同舟」ではあっても、舟(民主党)を沈没させないという点では一致しているからです。
野田・前原の主流派にしても、自民党主流と合流するにしても、あくまで主導権は手放さないであろうし、逆に、自民党の軍門に下ることだけは、何としても、避けたいでしょう。
こうして、同床異夢は、あと暫らくは続くのでしょう。
この後どうなるのか?
恐らくは一つの大きな目安がこの秋の「強引起訴判決」ーそれに向けての大きな風、逆風を起こさせない為にも、死んだ振りか眠った振りかはして行くのではないか?
客観情勢はあながち小沢氏に不利とばかりは言えない。
今参議院自民党が揉めてますが、事の成り行き次第では、潮流が変わっていくかもしれないからです。
参院を制する者が議会を制するの定石通り、青木氏復権に繋がるのであれば、それは、興石ー青木の、かっての旧経政会ラインの復活となるだろうからです。
しかし、そうであればこそ、今日版の”大政翼賛会”からの攻撃は一層熾烈さを増して行くでしょう。
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