http://www.asyura2.com/11/senkyo118/msg/801.html
Tweet |
裏切り、投降…グループ再編の動き 民主、ますます自民化
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110901/stt11090100490000-n1.htm
2011.9.1 00:46 産経新聞
「党がまとまって政治を前進させるためミッドフィールダーに徹してもらいたい」−。野田佳彦新首相は31日の両院議員総会でこう訴えたが、民主党内では早くも「次」を見据えた主導権争いが始まった。議員グループの再編の動きはあれほど嫌っていた自民党的な派閥化ともいえる。
先鞭(せんべん)をつけたのは鹿野道彦農水相だった。31日には自らを支持した議員約30人を都内に集め、政策集団の設立総会を開いた。
「しっかりと野田体制を支えて国民の信頼を取り戻すことが使命だ!」
会長に就任した鹿野氏が「主流派入り」を宣言すると出席者から万雷の拍手。会長代行ポストには6月まで鳩山由紀夫前首相のグループ会長を務めた大畠章宏国土交通相が就任し「現在でも鹿野先生が首相にふさわしい」と気勢を上げた。鳩山氏側近の中山義活経済産業政務官も出席した。
離脱者が出たのは鳩山グループだけでない。100人以上の勢力を誇る小沢一郎元代表のグループからも、衆院中堅・若手の「一新会」の中津川博郷、梶原康弘両衆院議員らが鹿野グループの総会に参加した。
鳩山グループ幹事長の松野頼久元官房副長官は「もう鳩山グループではない!」と大畠氏らに絶縁状を突き付け、一新会メンバーも「裏切り者」と罵(ののし)ったが、もはや打つ手はない。
小沢氏はこの動きを予見していたのかもしれない。「一新会」、衆院当選1回生の「北辰会」、参院小沢系の3つの一本化を提案したのも結束のほころびを何とか取り繕いたいと考えたからではないか。
だが、ことは簡単ではない。輿石東参院議員会長が党の人事権とカネを握る幹事長に就任しただけに参院に手を突っ込んでグループ一本化を図れば、輿石氏を敵に回しかねない。小沢氏も「次」を見据えると輿石氏との良好な関係を崩したくないはずだ。
31日の一新会と北辰会の会合で一本化の方針を了承しながら、並行して2つの会もなお存続させるという中途半端な結論となった。ある出席者はため息交じりにこう語った。「派閥化するのか、緩やかにやるのか戦略が示されない。非生産的な議論だった…」
新執行部に“投降”した議員たちもいる。党に衆院会派離脱届を提出していた小沢系16人のグループは31日の会合で離脱届の撤回を決め、輿石氏に伝えた。
非主流派の動きを横目に新首相率いる「花斉会」と前原誠司政調会長の「凌雲会」の間では、代表選で生じたしこりを解消し、連携を強める動きが出ている。代表選後の8月29日夜、前原陣営の慰労会には新首相側近の藤村修前幹事長代理らが会場の中華料理店に赴き、こんな秋波を送った。
「われわれは兄弟のような関係だ!」
これを受け、凌雲会には「ポスト野田」をにらみ、「花斉会と一緒になることは選択肢としてあり得る」との声も漏れだした。
各グループの派閥化は、復権を狙う小沢氏にとって脅威となるに違いない。
「悪くはない体制だ。輿石さんは自分たちに近いんでいいんじゃないか。幹事長になったからには頑張ってもらいたい…」
小沢氏は31日夜、側近議員数人と都内で会食し、党執行部人事をこう評したが、その表情はどこか寂しげだった。(坂井広志)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK118掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。