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平野復興相再任へ=自見郵政相も続投有力−1日に党首会談
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2011083100948
2011/08/31-23:51 時事通信
野田佳彦新首相(民主党代表)は31日、輿石東幹事長ら新執行部が党両院議員総会で承認されたことを受け、閣僚人事の調整を続けた。その結果、平野達男復興担当相(57)の再任が内定。国民新党の自見庄三郎郵政改革担当相(65)も再任の方向となった。焦点の官房長官人事は引き続き旧民社党系グループの川端達夫元幹事長(66)を軸に調整しているが、発表は1日以降に持ち越した。
野田氏に近い民主党幹部は31日夜、2011年度第3次補正予算案の編成など本格的な東日本大震災の復興対策が始まったばかりだとして、「平野氏の続投は当然だ」と再任が固まったことを明らかにした。
野田氏は1日に自民党の谷垣禎一総裁、公明党の山口那津男代表と会談する。党首会談では、3次補正の早期成立に協力を求める見通しだ。
野田氏は両院総会後、輿石氏、前原誠司政調会長、平野博文国対委員長、樽床伸二幹事長代行と国会内で協議。震災や福島第1原発事故、円高・株安による景気低迷を念頭に「与野党で協議し、国難の克服に向け協力を得て、スピード感を持って問題に対応したい」と強調した。
これを受け、平野氏は自民党の逢沢一郎、公明党の漆原良夫両国対委員長と相次いで会談。自民党とは1日の党首会談で合意し、公明党もその後、応じる方針を伝えた。
一方、野田氏は31日午後の新執行部メンバーとの協議後、国会近くにある議員宿舎に3時間半ほどこもった。同日夕には近くのホテルに移動し、人事構想の検討を進めた。野田氏は官房長官など閣僚人事について「なるべく早く決める」としていたが、同氏周辺は「31日の発表はない」と述べた。
新内閣は2日にも発足する。入閣が固まっている岡田克也前幹事長(58)は財務相への起用が有力。野田氏側近の藤村修前幹事長代理(61)は文部科学相か厚生労働相、長浜博行前財務委員長(52)は環境相への起用が検討されている。一方、細野豪志原発事故担当相(40)は再任する方向。鹿野道彦農林水産相(69)も閣内残留で調整中だ。
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火種抱え始動=党内融和と野党配慮、両立なるか−輿石執行部
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011083100949
2011/08/31-23:26 時事通信
民主党の輿石東幹事長ら新執行部が31日、始動した。新執行部は早速、自民党に党首会談を要請するなど、野党との協調路線を継続する方針を打ち出した。ただ、衆院選マニフェスト(政権公約)見直しに反対する小沢一郎元代表に近い輿石氏が、党や国会運営で小沢氏寄りの姿勢を強めれば、非小沢氏系はもとより自民、公明両党の反発は必至。野田佳彦新首相が「挙党態勢の切り札」として起用した輿石氏は、「もろ刃の剣」でもある。
輿石氏は党両院議員総会での就任あいさつで、「私たちに求められているのはたった一つ、党内融和、一致結束して事に当たることだ」と強調。代表選での「親小沢」と「反小沢」の対立を乗り越えて、野田新政権を支えるよう呼び掛けた。
参院議員が幹事長を務めるのは初めてとあって、輿石氏は総会後、「私が参院であるというハンディ(を補う態勢)をきちっと整えなければならない」と記者団に指摘。野田氏も出席した初の役員会では、幹事長代理に就いた樽床伸二氏を幹事長代行に格上げすることを確認した。
野田氏としては、参院議員会長も兼ねる輿石氏への配慮を示すと同時に、参院議員が次期衆院選対策を仕切ることへの不安を払拭(ふっしょく)する狙いがあるとみられる。党内では、75歳と高齢の輿石氏がテレビ討論などで、54歳と若い石原伸晃自民党幹事長らと相対することへの懸念から、「表の顔は樽床氏に任せるはず」(中堅)との見方もある。
その樽床氏は平野博文国対委員長とともに、国会内で自民、公明両党の国対委員長と個別に会談した。9月1日には新役員そろっての各党あいさつ回りを予定しており、自公両党重視の姿勢を鮮明にした形だ。
もっとも、自民党内には「輿石氏は小沢氏と不即不離だ」(石破茂政調会長)と、輿石執行部への警戒感も強い。同党の逢沢一郎国対委員長は、谷垣禎一総裁と野田氏との党首会談は受諾したが、「できれば1時間ぐらい話したい」との樽床氏の要望には即答せず、臨時国会の早期召集を逆に求めた。
◇閣僚人事で駆け引きも
一方、野田氏は役員会後、早々と国会近くの衆院議員宿舎に引き揚げ、その後はホテルに移って閣僚人事の調整を続けた。党役員人事では挙党態勢構築に向け小沢氏系に配慮した野田氏だが、主要ポストに人材を送り込めなかった陣営は不満を募らせている。焦点の官房長官は、中間派の旧民社党系グループに属する川端達夫元幹事長を軸に調整されているが、同グループ幹部は「幹事長が駄目だったんだから当然だ」と強調する。
また、代表選で鹿野道彦農林水産相を支持した陣営は31日、新たな政策グループを立ち上げた。鹿野陣営は、決選投票で鹿野氏が上着を脱ぐサインプレーまで駆使して野田氏の逆転勝利に貢献。新政権での「主流派」意識は強く、鹿野氏は初会合で「政権与党としてどう一致協力した態勢をつくるかは、この新たな集団に懸かっている」と、やんわりと野田氏をけん制した。
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小沢氏の要職起用望ましい=民主・輿石氏
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011083100619
2011/08/31-17:35 時事通信
民主党の輿石東幹事長は31日、小沢一郎元代表について「この難局に参加してもらうことに、皆さん異存はないと思う」と述べ、党の要職などで処遇するのが望ましいとの認識を示した。その上で「そのためにどうすればいいのか議論していく」と語り、小沢氏の党員資格停止処分の解除に関しては党内で議論する考えを重ねて示した。国会内で記者団の質問に答えた。
また、平野博文国対委員長は、衆院選マニフェスト(政権公約)見直しに関する3党合意について、「公党間のことだから尊重する。しかし、具体的なことはこれから真摯(しんし)に向き合いながら進めていく」と述べた。
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