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野田政権執行部人事、前原誠司政調会長就任の不思議
幹事長が輿石氏に決まったことはよかったが、政調会長に前原誠司を据えたのはどういう意図なのか疑問に思う。彼は在日の方からの献金に関して既に刑事告訴されているし、今後、暴力団関係者からの献金に絡んだ政治資金報告書の誤記載でも刑事告発される恐れがある。そもそも、小沢一郎氏の裁判が政治資金報告書の誤記載についてなのだから、今後、前原誠司のこの問題が大きく発展していってもおかしくはない。何度も書いているが、この誤記載は悪質で明らかに蓮舫氏を東京都知事選で失速させることを狙ったものであった。幸いにも出馬辞退がなかったので蓮舫氏が同じ暴力団関係者からの献金を理由として都知事選で大敗すると言う事態は避けられたが、もしそうなっていたら、民主党内ではかなりの混乱が起こっていたはずだ。つまり、次期首相となった野田氏自身が蓮舫氏と同様に前原誠司からその暴力団関係者を紹介され、献金も受け取っていたからだ。そして、その時点では紹介した張本人の前原誠司は政治資金報告書を調べられても知らん顔をしていることが可能だった。蓮舫氏の失脚だけでなく、野田氏の失脚も意図されていた、または、蓮舫氏の失脚だけを狙ったのではないというカモフラージュとして野田氏が使われたと解釈するしかない状況だったのだ。
鈴木宗夫氏が現実にはほとんど問題にされないはずの献金について結局有罪とされ収監されたことを考えると、これだけはっきりした、しかも政治的な悪影響が大きい誤記載という不法行為ことをやった前原誠司がまた民主党の要職を占めるとなると、あまりに不公平というか、あまりに民主党という党の中の力学がおかしくなっていると多くの方が思うだろう。
確かに、一般市民の政治にほとんど関心のない方たちは前原誠司の就任を歓迎するかもしれない。また、一種の党内融和という意味もあるのかもしれない。しかし、前原誠司の政調会長就任は今後大きな問題を引きおこすはずだ。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<665>>
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