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鳩山「獅子身中の虫」疑惑
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2011-08-29(Mon):(反戦な家づくり)
民主党代表選のことは、もう書きたくもない。
現実逃避したい気分。
とは言え、明日も明後日も生きて行かなくちゃならないのだから、考えることをやめるわけにはいかない。
これからどうなっていくのか、大枠は目に見えている。
小沢グループからの、ポストを使った引きはがしが始まる。
野田陣営は、小沢グループが分離独立することを恐れている。そうなれば、大連立で極めて不利な立場におかれるからだ。
そうなる前に、小沢グループ内の動揺分子に粉をかけて、引きはがしにかかるだろう。
身近に甘い汁を吸う者がいれば、なびく者も増え、グループを半減させようという狙いだ。
一方で、強硬に09マニフェストを遵守せよと唱えるものには、完全な無視黙殺をする。
党人事でも政府人事でも、20〜30人程度の強固な小沢グループ中核だけは、指先一本さわらせないだろう。
彼ら、彼女らを、党内の圧倒的な少数派に追い込み、離党を余儀なくさせるつもりだ。
それも、来春の小沢氏の判決が出る前にだ。
小沢氏無罪になれば、無理やり処分してきた責任が問われる。
そうなる前に、小沢氏らを党から追い出したいのだ。
その代わり、それ以外のすべてのグループには、仕事ができようができまいがまんべんなくポストを与えて、まるでかつての自民党のような派閥政治を再現するだろう。
腐った執行部と、裏切り者の大同団結が成し遂げられる。
これが、野田の言う「ノーサイド」の意味だ。
では、小沢氏と同じく海江田を擁立した鳩山グループはどうなるのか。
おそらく、数人の例外を除いて重要ポストを与えられ、重用されるだろう。
なぜか。
今回の野田圧勝の立役者が、他ならぬ鳩山由紀夫だったからだ。
どう考えても、誰が考えても、擁立候補が海江田というのは、最悪すぎる。
小沢グループの多くが、絶句し、どうやって支持すればいいのか頭を抱え、小沢氏に「俺のためだと思って」と言われて渋々支持を表明した。
小沢鋭仁であれば、まだしも何とかなったかもしれないが、これも鳩山が潰して海江田に一本化した。この段階で、小沢鋭仁ならば支持すると言う議員が何人かこぼれた可能性は大きい。
何せ、菅内閣の閣僚で、原発推進の経産相で、TPP賛成で、そのうえ国会で泣いちゃったんだから、これ以下の候補は考えられない。
この最悪候補を、小沢氏にたいしてごり押ししたのが、この鳩山だったのだから、これはもう負けるために仕組んだとしか考えられない。
□□
思いおこせば、2009年の政権交代の初めから、鳩山の動きはことごとくオカシイ。
政権交代の功労者が小沢一郎であることは、誰の目にも明らかだった。
だから、小沢が幹事長になるのは当然と誰もが思った。
ただし、ひとつ不思議なことが起きた。
党と政府の分離という、訳の分からない原則だ。
政党政治である以上、かつて「政府自民党」と言われたように、政権党と政府は一体である。
ところが、なぜか党は政府に口出しするなということになり、小沢幹事長は、新政権においてハシゴの外れた屋根の上に乗せられてしまった。
間違えやすいのが、党の政策調査会のこと。
自民党時代、政策調査会は官僚が主導し、族議員の養成所になってきたことを知っている小沢氏は、政調を廃止した。それが、党と政府の分離だと思っている人がいる。
しかし、実際はそうではない。官僚の影響を廃して政府を運営するために、党は積極的に政府に関与すべしというのが、政治主導の理念であったのだ。
ところが、どういうわけか、政調の廃止=党は口出ししない ということになってしまった。
これは菅直人の策略だったという話もあるが、考えてみれば鳩山が飲まなければ実現しないわけで、
幹事長となる小沢氏を排除するための謀略に、鳩山も一役買っていたのである。
9億円にのぼるママ献金が、なぜか不問に付された。
当然に標的になるはずの鳩山が、どういう理由か分からないままに無傷で生き残った。
道義的にはたしかに、家の金を政治に注いだのだから同情の余地はあるし、「悪い」ことではないのかもしれない。
しかし、法的にはどこをどうやったら、無罪放免なのかはいまだに分からない。
そして何より、小沢氏に対する異常なバッシングと比較したとき、そのあまりの違いに言葉が出ない。
当時は私も、二人ともやられずにすんで良かったと思っていたが、振り返って見ると、この格差は何だったのだろうと思わざるを得ない。
普天間問題では、少なくとも県外移転という正論を言ったのは確かに良かった。
しかし、その後の顛末が拙劣に過ぎたのは、今さら言うまでもない。
政権交代の目玉でもあった沖縄問題。その象徴とも言うべき普天間問題に、鳩山は積極的に解決するポーズをとりつづけた。
私もすっかり誤魔化されていた。
もちろん、これも岡田や北澤のサボタージュもあった。何より官僚の執拗な妨害もあった。
しかし、それは充分に予測できたことだ。鳩山というのは、決してアホじゃない。
そういうポーズをとって沖縄のガス抜きをしながら、結果として破局に導いたのは鳩山だったのである。
オバマに対して「私に任せてくれ」と言ったのは、そういう意味だったのである。
そして6月の辞任劇。
小沢氏を無理心中で辞任させた後は、必然的にトロイカのひとりである管が代表になるのは、当然のように映った。
小沢グループも、それに大きな異議を唱えているようには見えなかった。
ところが、そこから激しい党内の小沢バッシングが始まった。
菅直人はまるで人が変わったように、小沢とそのグループを徹底的に締め上げた。
この流れを作ったのも、振り返って見れば鳩山だったのである。
次は、2010年9月の代表選だ。
小沢・鳩山 vs 反小沢 と言われた。しかし、実体はどうだったのか。
国会議員票はともかく、地方議員やサポーターについては、鳩山グループはボロボロだった。
鳩山の小沢支持が口先だけなのは、この時点で小沢グループの中枢には分かったはずだし、小沢氏自身も認識したはずだ。
記憶に新しいのは、今年6月の内閣不信任。
これはもう、言うまでもない。
完全に鳩山が描いた茶番シナリオだ。
不信任に賛成すると言って煽っておいて、成立しそうになったら、訳の分からないメモを引っ張り出して幕引きをする。
そして、強硬な数人をうまいこと除名や党員資格停止に持ち込む。
お陰で、小沢グループの票はさらに8票も減った。
そして、今回の代表選。
これ以下は考えられない、最悪の候補者を無理やり擁立し、案の定敗北させた。
こんな命の恩人を、野田が冷遇するわけがない。
■■
鳩山は、次に何をするか。
おそらく、小沢氏らの党員資格停止を解除しろ と騒ぎ出す。
そうやって、小沢グループの強硬派をあおり立て、民主党を追い出すためのメンバーをあぶり出しにかかる。
そして、増税法案か大連立か何かの折に、またしても党議拘束違反を誘い、自分だけは直前に翻る。
結果、小沢グループ強硬派は除名され、目出度く鳩山家創業のオリジナル民主党、実体は腐った執行部と裏切り者の大連合が残ることになるだろう。
もう騙されるのはヤメにしたい。
鳩山との連携が、小沢グループが民主党内で活動する最低条件であり、そうしないと生ける屍なのであれば、もう独立するしか道は無いだろう。
鳩山グループの中にも、川内博史氏のような人材もいる。
こうした人たちも含めて、「国民の生活が第一」党を作ってもらいたい。
鳩山の出方をうかがっていたのでは、手遅れになる。
小沢氏は、自らが成し遂げた政権交代という果実を、今、投げうつ勇気を持つべきだ。
腐った果実は食えない。
民主主義は、小沢氏の言うとおり、国民一人一人の責任を問うものだ。
と同時に、政党政治である以上、国民の期待を背負う政党がなければ、民主主義は機能しない。
腐った民主党よりも、野党であっても「国民の生活が第一」を強固に進めんとする意志を持つ政党があってほしい。
圧倒的な国民の熱望の受け皿となり、腐った民主党や自民党に危機感を抱かせる存在であってほしい。
震災復興にも、原発対応にも、野田政権にロクな働きは期待できない。
であるならば、野党として、次期総選挙でひっくり返すくらいの勢いで圧力をかけた方が、党内少数派として党議拘束と党員資格停止でがんじがらめになっているよりも、ずっと大きな影響力を持つことができる。
総選挙まであと2年。
再挑戦には、長すぎる時間ではない。
※NHKの謀略報道については、ツイッターで大々的に流れているので、ここでは取り上げなかったが、念のために。
私は、下記のツイートで知った。
BB-45 (機関損傷・母港入渠中) BB45_Colorado
NHK、決選投票寸前に、馬淵氏の言葉を正反対に伝える。明らかな情報操作。馬淵氏は、今朝の決起集会では、決選投票では政策の近い海江田氏に投票すると表明していた。NHKは決戦投票寸前に、馬淵氏は海江田氏以外に投票を指示と大々的に報じていた。捏造放送局。選挙妨害。
BB-45 (機関損傷・母港入渠中) BB45_Colorado
NHK、決選投票寸前に、馬淵氏の言葉を正反対に伝える。明らかな情報操作。馬淵氏は、今朝の決起集会では、決選投票では政策の近い海江田氏に投票すると表明していた。NHKは決戦投票寸前に、馬淵氏は海江田氏以外に投票を指示と大々的に報じていた。捏造放送局。選挙妨害。
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