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菅直人を引きずりおろしたのに、菅直人の元閣僚たちばかりによる民主党の代表選が終わった。これほど国民を馬鹿にした茶番を見たのに、マスコミも評論家たちも何の非難もしていない。菅直人の辞任の意味が何であったかをもっと厳しく問わなければならないのに、何も言わずに沈黙している。反小沢、親小沢などと報道するだけで何も問題の本質は明らかにせず、官僚の操り人形のまま民主党の崩壊を演出しているに過ぎない。その意味では鳩山と小沢一郎の海江田という男の支持についての責任も果てしなく大きい。自分たちで対立軸を作る事さえできなかった事が敗北の決定的な原因であろう。民主党議員たちはこれを見て最大の支持数を持っていた鳩山、小沢陣営を完全に舐めきったのである。結果は最悪の財務官僚の犬である野田という男の圧勝になった。
代表選の結果を受けてノーサイドにしようと言った野田の言葉の真意は何か、それは負けた奴らは文句を言うな、言われた通りに動け、ととれる言葉に聞こえる。全ては執行部と閣僚人事を見ればわかる事であるが、選挙前に述べていた大連立と大増税こそが彼の目的なのであればノーサイドなど必要はないのだ。自民党と一体化してしまえば小沢一郎と鳩山による最大多数の意味は消え、政権交代の最大理念である国民の生活が第一は完全に消滅するだろう。今回の代表選で野田を選択した215名の民主党議員たちはそれを選択したことに他ならない。もっとも海江田という根性なしが代表になっていたらどうなるか、結果は似たようなものになるか、もっとひどい混迷が待っていたのかもしれない。それほど海江田という人間のひどい実態を我々は嫌というほど見てきたのである。経産官僚の操り人形のまま、原発事故の対応は本当に許すことのできないひどさであった。困難に対して涙を見せて菅直人に責任転嫁したり、辞めると言って結局、辞める事さえできなかった無責任さ、この男は本当の最低な人間である。小沢一郎を信じていた人々は、それでも彼が裏から支える事でもとの理念に戻れることを期待したのだろう。しかし結果は、それが甘い考えであったことを証明したに過ぎない。人間には権威主義者と合理主義者の2種類がある。前者は誰が言ったかで判断し、後者は何が言われたかで判断するのである。結局、小沢派の議員たちは権威主義者に過ぎなかったのだ。それほど民主党議員たちの実態は質が悪いものであった事を露呈した。
もはや民主党には何も期待できない。国民の生活が第一が実現できる新党の結成に期待したい。このままでは元の自民党と同じの、官僚と一体化した民主党というものが出来上がるだけである。そんな国にするために我々は政権交代を選択したわけではない。215名に代表される質の悪い民主党議員たちは首を洗って次の選挙を待っていろと言いたい。国会議員は変更が可能である。しかし、もっと重要な事は、官僚は変えられないという事実である。今の身分保障制度の元では、公務員は首にもならないし責任も問われさえしない。しかも法律策定の実権は官僚たちが持っている。だからこそ政治主導にするためには官僚たちから立法権を剥奪する必要があるのだ。国会議員が楽をしようとして全てを官僚に丸投げする限り、絶対にこの国に政治主導は実現できない。新しい政党に求める事は、この実現のための具体策である。それ以外に国を変える事は絶対に不可能である。この国にもう時間は残されていない、同じ間違いを二度としてはならない。
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