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[ 2011/08/30 02:17 ]
NHKが代表選の決戦投票直前に「馬渕氏が自分のグループに野田氏に投票するように指示」と報じたが、実際は「海江田氏に投票するように指示」が正しく、訂正をしたという「大誤報」問題。これに影響されて、馬渕派の票が野田に流れて、海江田氏の敗北が決定づけられたのではないかということで、ネット上では非難ごうごうだ。
これが単なるミスなのか、意図的な工作なのか、それはわからない。しかし、今般の代表選をめぐるマスコミの「予測報道」が、ある一定の意思統一のもとに行われたであろうことは、想像にかたくない。まあ、これは、いつものことでは、あるのだが。
そもそも、数時間後、数分後にわかることを、どうして一分でも早く先取りして、票読みし、予測してみせる必要があるのだろうか。まだ、開票結果が発表されてないのに、望遠カメラで開票者の手元を覗いてカウントしたのか、NHKは早々と「野田氏勝利」の速報を打ったそうではないか。
このクニの「政治ジャーナリズム」は、政局にしか関心がない。「誰が代表になるか、総理になるか」が重要であり、「どの候補が、どんな政策を打ち出しているか」については、おざなりに触れ、表層をなぞるだけで、深く掘り下げるということをしない。
そのことについては、元全国紙の社会部記者、「永田町異聞」の新(あらた)氏が、鋭い指摘をしているので、是非、ご一読をお勧めする。(小沢を争点化しようとする日本記者クラブの思考停止)ただし、新(あらた)氏は、「政治ジャーナリズムの質の劣化」という観点で嘆いていらっしゃるが、僕はそれだけではないと、勿論、思っている。 http://ameblo.jp/aratakyo/entry-11000177956.html
今般の代表選では、明確に「小沢排除」という、アンシャンレジームの強固な意志が、またしても発動された。それぞれの部署が、それぞれの役割でそれに向けて動いた。記者クラブ主催の、代表選候補者への記者会見では、政局裏読みのみに長けた各紙の「名物」政治記者どもが、早速「小沢バッシング」を展開した。
彼らが率先して行ったのは、十年一日のごとき、「小沢=闇将軍」という構図の、強引な「当てはめ」である。
最初に質問した橋本五郎氏が、民主党政権の体たらくを責めたてたあと、小沢氏が支持を明らかにしたという海江田氏に矛先を向けた。
「党員資格停止中の方が大きな影響力を持っている。異様な光景だ。どう考えているのか」
橋本氏に続き、他のベテラン記者たちも海江田氏に対し、小沢関連の質問を集中的にぶつけた。たとえばこんなのがあった。
「小沢さんは海江田さんを支持するということだが、小沢さんは数をバックに神輿をかつぐ人だ。参院の輿石氏、西岡氏を担ごうとして断られた。総理大臣になるにあたって。あなたは第三の神輿でいいのか」
筆者にはこの質問の意図がよくわからない。海江田氏がどう答えていいか戸惑うのはあたりまえだ。
星氏はこのテーマにことのほか熱心だった。
「小沢氏の党員資格停止を即座に解除するつもりか、場合によっては幹事長にする可能性を排除しないのか」「小沢さんは秘書三人が逮捕起訴され公判中で、本人は強制起訴された。いまだに国会での説明はない。どうお考えか」「一般の公務員は起訴されたら休職する。小沢さんもそうあるべきだが、どう思うか」
「小沢を争点化しようとする日本記者クラブの思考停止」より
とくに、朝日の星の言説が、ここ2年ばかし、ほとんど変わっていない。この男の脳内における「陸山会事件」とは、ただひたすら「秘書三人が逮捕起訴された」という事象のみで完結しているのかと思うほどだ。そこで思考を停止させたように、事件の内実について言及したことはない。これが「ジャーナリスト」と言えるのか。
星じしんも、「ジャーナリスト」である以前に、徹底的な「反小沢主義者」をもって任じているのかもしれない。あるいは、彼にとってこれは、一種の「宗教」なのであろう。いずれにしろ、彼らの「小沢」に対する屈折した思いが、このクニの行く末を暗いものにしていることは間違いない。諸悪の根源は、ここにありそうだ。
先ほどの「緊急エントリ」で「小沢は民主党を見限る潮時だ」と書いた。水と油が同居しているのが民主党だということが、あらためて再確認され、どうあがいても、今日のような光景が繰り返される、そういう「システム」が作動する、そんな絶望的な思いに駆られたからだ。
しかし、諸悪の根源たる、記者クラブメディアのやりたい放題をぶっ潰すには、小沢氏に権力を掌握してもらう以外にないのだ、とも思う。再販制度を見直し、電波法を改正して、報道よりも世論操作にうつつを抜かす記者クラブメディアに楔を打ち込んでほしい。
言っておくが、これは言論弾圧をしろということではない。新規参入を拒み、法律に優遇され過ぎた既成メディアを、そのぬるま湯から叩き出し、公平・公正な競争の渦の中に放り込めということなのだ。ジャーナリズムの質の向上は、そこからしか始まらない。
100戦のうち、99敗した漢の高祖は、最後の一戦で完勝して天下を得た。まだまだ、辛抱が必要なのかもしれない。
明けない夜はない。冬は必ず春となる、のだ。
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