07. 2011年8月30日 06:16:23: OX1q1EXYLg
[野田佳彦が首相に決まったが、これは勝栄二郎の財務省が操(あやつ)る傀儡(かいらい)政権である。]△島▽彦です。 今日は 2011年8月30日 午前4時です。 昨日、野田佳彦(のだよしひこ)が、昨日29日に民主党の代表選挙に勝ち、今日30日、衆議院での首班指名(しゅはんしめい)の投票で新首相に就任する。 昨日の 代表選の 結果を見ていて、私が考えたことは、勝栄二郎(かつえいじろう)財務次官(官僚のトップ)と、岡田克也幹事長がふたりで深く仕組んだな、ということだった。 日本財務省は増税路線である。復興途中にある日本国の厳しい現状を知りながら、それでもなおアメリカ様に貢ぐ資金を作り出すために、日本国民に 復興税やら消費税の値上げやらの 増税を強制しようとする。 苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)そのものだ。 苛政(かせい、重税のこと)は虎よりも猛(たけ)し、のとおりだ。 財務省が深く仕組んだな、というのが今回の、たった一週間の日程でやることを決めて実行した民主党代表選による首相の首の挿(す)げ替え劇だった。誰もこのシナリオのふうらの仕掛け人を語ろうとしない。 野田佳彦は、この勝栄二郎・事務次官のことを「勝さん、勝さん」と呼び、自分の上司にように仕え、そして育てられてきた。私は、この事実を10年前( 加藤紘一が失脚した「加藤の乱」の時)からずっと知っていた。 日本の財務省のドンは15年前からずっと、武藤敏郎(むとうとしろう)と坂篤郎(さかあつお)の3人で、この3人が、アメリカの威光と意向を受けながら、ずっと日本管理の最高権力を握り、今に至る。 この大きな一点の事実を軽視して、日本政治の中心と見ないで、他のことにすり替えたら、すべては嘘の話になる。 国家のお金の全体の 動かし方のすべてを実質で握る者(立ち)が、その国家の最高権力者である。今の日本の最高権力者はこの勝栄二郎(かつえいじろう)である。早ばやと3年目の事務次官居座りを自分で決めていた。 小沢一郎の勢力が鳩山由紀夫の派閥を足して(これが半分に割れているようだ)、ようやく177人の民主党国会議員であった。本当は、これ以外に、早々と菅直人への反抗を示して除名された16人の比例区選出議員と、6月2日の菅直人への内閣不信任案(自民党が提出)に同調の雰囲気で投票欠席をした、小沢一郎ら9人が、党員資格停止で、代表選での投票を阻止されているので、この25票を合わせると、202票である。 これに対して野田佳彦は、たしか215票を取った。前回の昨年9月の代表選挙では、菅直人が206票で、小沢一郎が200票だった。 この伯仲は、よく吟味され、計算されていた。 鹿野道彦(かのみちひこ)と 馬渕澄夫(まぶちすみお)の 計60票が決戦投票で野田に回るように綿密に周到に計算されていたことが分かる。 私たちが強く支持する 小沢一郎の考えの中心は、官僚・メディア・財界の、アメリカの手先3者連合に対して、何があっても今の民主党体制を守って、自分が育てて当選させた306人のうちの若い衆議院議員たちに、一日でも多く政治家経験を積ませて、年収3千万円弱の歳費を貰(もら)わせ続けて、どうせ穢(きたな)い現実政治のあれこれの処理の仕方を身につけさせることだ。 不断の不屈の小沢革命の実行で、最後に残されている果実(フルーツ)は、この多くの未だ未熟の、経験の少ない若い政治家たちに厳しい実地での経験を積ませることだ。だから、自分が政治家(国会議員)として生き残るために小沢一郎 から離れて、態度を翻して、本当にきたない政治資金を裏からもらうことも、それも現実の政治家が育ってゆくでの 不可避の過程だ、と考えなければ済まない。 一体、日本の歴代政治家で、200人もの若い政治家を、弟子として育て、そして実際に国会に議員として送った者がいるか。他の大物政治家たちは、自分のことだけで精一杯で、たったのひとりの子分も、弟子も育てられないで、自分の保身だけに窮窮(きゅうきゅう)してそして引退してゆくではないか。 人をたくさん育てたことが(たとえ粗製濫造であろうとも) 小沢一郎の最大の功績であり、小沢一郎の偉さだ。このことを指摘する者が今もほとんどいない。小沢国民革命は、人材の育成の点に本当の眼目がある。だからたとえ一回、一回の闘いで敗れても、民族独立への堅い志(こころざし)を同じくする人間たちが残る限り、不屈に日本国民の闘いはこれからもずっと続くのである。 自民党政権時代は、新首相になる者からの ご祝儀は、賛成議員にひとり一億円と決まっていた。それは外国経由で派閥ごとに配られて、これには警察も裁判所も手を出さないことに不文律として決まっていた。 小沢一郎はこの日本国の悪習、悪弊を破壊した。根絶しようとした。だから小沢は嫌われた。 今の小沢派の政治家たちは、だから汚れていない。おそらく財務官僚の側に寝返った者たちは、今回、ひとり5千万円ずつを貰(もら)ったはずである。 金(かね)で票は本当に買えるのだ。人間は金(かね)で動く。そのことを勝栄二郎たち財務官僚はよく知っている。 アメリカの次の大統領は、ジョゼフ・バイデンだ。現在の副大統領で、このバイデンが、8月20日に、中国の次の国家主席(大統領のこと)となる習近平(しゅうきんぺい、シーチンピン)と二人で親密に、G2(ジー・ツー。Group2 アメリカと中国の二大国)で「私たち二人で、これからの世界を動かして行こうぜ」と 言った。 このときに、バイデンが次の米大統領だというお披露目(ひろめ)が世界に向かってなされたのである。 おそらく来年の3月には、バラク・オバマは、“オバマ・ショック”と後世、呼ばれるであろう、ニクソン・ショック(ドル・ショック。1971年8月15日)の再来である、「米ドルは、もう金(きん)との兌換(だかん)は出来ません。しません」の 宣言をして、体調不良か何かを理由に辞任してゆくだろう。 そして次の大統領選挙は、11月の本選挙に向けて、バイデンが、おそらくヒラリーをランニングメイトの副大統領候補にして、そしてその次に・・・・となるだろう。 バイデンという肝の座った、何ものにも動じない、どんな借金地獄のアメリカ経済・財政のボロボロの現状にもめげないで対処しようとする人間が、一切の綺麗事(きれいごと)を言わず、「オレがやる」と言って、外交だけでなく(長年、米上院の外交委員長をやっや。通勤電車で出身のデラウエア州から通った、労働組合の幹部上がりの泥くさい政治家だ 、金融・財政に危機も自分がやる、と言っている。 バイデンは、CFR(シー・エフ・アール、米外交問題評議会)派である。だから、ネオコン派と近い、手荒な、ぞっこk謀略政治も辞さない、アーミテージやマイケル・グリーンのような犯罪的な外交手法は、やめよと、言っている。だから、アーミテージとグリーンが育てた愚か者の前原誠司(まえはらせいじ)では、アメリカとしても承認することはないのだ。 前原は、昨年2010年9月7日の、尖閣諸島沖での、日本の海上保安庁の船4隻で、中国漁船を挟み撃ちにして拿捕(だほ)した事件を、外相として行って、それで中国が激怒している。日中の外交協定(秘密条約)で、「境界不確定海域では、それぞれの国の漁船はそれぞれの海上警察が取り締まる」としてあったのを、アーミテージらの司令で、日中を険悪にするために、前原の決断でやらせた。 だから中国は前原の首相成りは絶対に呑まない。このことではアメリカ激しく抗議する。 日本の首相を誰にするかの実質的な決定権は、今もアメリカ帝国にあるから、だから、中国の顔を伺(うかが)わないでは、世界管理、世界運営は出来なくなっているアメリカも中国の言い分を聞く。だから前原の線ははじめから無かったのだ。 習近平も 温家宝も バイデンに、激しく 「アメリカの財政と金融をきちんとしろ」と迫ったようだ。 バイデンは、" Chinese are aggressive . " 「中国人はキツイことを言う」と辟易(へきえき)したようだ。 バイデンにしてみれば、日本の財務省が、バカの野田を操(あやつ)って、これからも「円高阻止の介入」をやって、何度でも、これからも何回でも、一回当たり3兆円(200億ドル)分ぐらいずつ、ボロボロの米国債を買い続けてくれるなら、こんなに嬉(うれ)しいことはない。 習近平の属する上海閥(幇、パン)=太子党(タイヅータン)=石油党の 勢力も米国債をまだ買い続けることで、アメリカを支えると約束してくれたことがバイデンの最大の外交業績だ。 そのために中国に行ったのだ。バイデンは、泥くさい現実政治家だから、「お金のことがなによりも一番大事。累積した(50兆ドルぐらいある。4千兆円)のアメリカの国家の借金の問題こそは一番大事」と分かっている。 日本は、こうやって今年も来年も、大きく崩れ始めたアメリカ帝国の「地獄への道連れ経済」を強いられる。それでも、私たち不屈に抵抗して、愛国のこころざしを変えない日本国民が、頑強に小沢一郎が率いる政治勢力(政治家200人)を支持して、闘い続ける限り、日本の未来は明るい。 日本の政治を無権限に壟断(ろうだん)する、勝栄二郎らの 愚劣なる日本官僚たちは、2013年7月の参議院選挙で、私たちが勝って、本当に、たくさんの法律をどんどん変えて、長く続いた律令体制を廃止して、官僚たちを、本当に、ただの事務公務員にたたき落とす。各省の 事務次官や局長級 を廃止して 若い30台の政治経験の少ない政治家たちに、それらの仕事をさせる。 この 日本国家の一番大事な国家体制の改革の大事業を、たったひとつの 「公務員制度改革」の名で、実行できるのである。これにはアメリカの口を挟(はさ)ませることなく、私たち日本国民の堅い意思と決断だけで出来る。 このことはすでに日程に登っていて、2009年8月30日の選挙で勝った時の、あのマニフェスト(国民との約束)に明言してあるのだから、かならず実現できる。他の福祉のこと、税金のこと、復興のこと、外交・軍事(安全保障ともいいう)などのことは、外国との交渉であり、お金がかかることだから、やがて出来る小沢革命政権をもってしてもなかなか大変であり、どうにもならない。 だが、官僚たちを「おそろしい大蛇から ただのヘビ」に変えて、正体を暴いて、脱魔術化(だつまじゅつか、disenchantment ディスエンチャントメント。私たちが罹っている魔法、呪縛から解放されること)して、彼ら卑小にしてしまうことは、必ず出来る。 これから一年間、もともと能力のない野田佳彦首相 を頓珍漢(とんちんかん)風に操(あやつ)って、その様子が丸見えになって失笑を買い、私たちから嘲笑、冷笑 されるであろう勝栄二郎よ、まあ、頑張りたまえ。私たちは、こうやって国民政治の実質を簒奪(さんだつ)する黒子(くろこ)である お前の姿を徹底的に炙(あぶ)り出し、冷酷に冷ややかに見つめる、ということをする。 △島▽彦拝
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