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国内では財界など高齢既得権者は歓迎。海外でも重要な資金逃避先である日本の通貨・国債の信認が維持されるから好意的。
一番の被害者は、例によって雇用回復が期待できない若年層だな
党代表に選出された瞬間の野田財務相
米国では二極化が進み、相互攻撃にあふれたテンションの高い大統領選がまた来年に近づているが、野田佳彦財務相の民主党代表選出や次期首相までの闘いに目を向けてみてはどうだろう。
他人を裏切り者呼ばわりしたり、無謀だと非難するようなことは一切なかった。他の候補者の適性や愛国心を問うこともなかった。対立候補間の相違を強調することもなかった。また、自身の偉業を自慢もしなかった。それどころか野田財務相の闘いぶりは、概して中庸と謙遜、自公との大連立を目指す意向に終始した。現代の日本の首相の典型とも言え、特に凡人を強調する点で秀でていた。
以下は、「わが政権構想 今こそ『中庸』の政治を」と題する文芸春秋9月号に掲載された野田氏のマニフェスト(政権公約)からの抜粋だ。こうした言葉が来年、米国の主要政治家から発せられることを想像してみていただきたい。
・「与党たる民主党の取るべき姿勢は明らかです。下心でなく真心、思惑でなく思い、邪念でなく理念、論破でなく説得です」
・政府・与党が提出した法案を与野党が話し合い、より良いものに改めることは、「ある意味で政府と国会のチームプレーの成果とも言えます」
・「『国会は野党のためにある』はまさに至言です。案件にもよりますが、与党が歩み寄ることが、一段と重要になると思います。法案の国会での修正は、国会議員の力量が試されます」
・「結局、大事なのは『中庸』なのです。大震災から立ち上がろうとしている日本の政治にとって必要なのは、大風呂敷を広げた大構想でもなく、また、必要以上に悲観的な小日本主義に陥ることでもありません。落ち着きを取り戻し、現実に合わせて着実に行動することです」
・「私は、あえて言えば凡人です。スマートさもありませんし、ルックスも売り物にならないでしょう。」
記者:Jacob M. Schlesinger
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野田新代表の選出、債券市場は評価
債券のトレーダーは政治にあまり影響されない。だがときには、いわゆる「債券市場自警団」が介入する。29日の債券市場の動きは、彼らが民主党新代表となった野田佳彦財務相を評価していることを示していた。
民主党代表選の第1回目の投票で野田氏が意外にも2位につけ決戦投票に駒を進めたとき、日本国債の価格は急上昇した。先物中心限月の9月限は選挙結果公表前の142円36銭から、142円60銭まで上昇した。
みずほ証券の市場アナリストによると、野田氏が海江田万里経済産業相を破り、次の首相になるのではないかとの予測を、日本の債券投資家が好感したという。野田氏は財政規律を重んじ、日本の借入れ抑制を主張している。一方で海江田氏は、日本の停滞した経済を活性化させるため、支出を増やそうとすると見られていた。
同アナリストは、野田氏の勝利により、日本は財政の健全性を改善するという約束を維持すると思われ、それは債券市場にとってプラスだと話した。
こうした債券市場の動きは、米クリントン政権の初期を思い起こさせる。当時のルービン財務長官はクリントン大統領のポピュリスト的な政治顧問らに対して、その支出拡大政策をたびたび批判した。長官は、債券市場は高利回りをもって反逆する、と言い聞かせた。
クリントン氏のポピュリスト的な顧問の1人にジェームズ・カービル氏がいた。同氏の次の発言は有名だ。「以前は、もし生まれ変われるのなら大統領か、ローマ法王か、野球の4割打者になりたいと思っていた。だが、いまは債券市場に生まれ変わりたいと思っている。誰もを怖がらせることができるからだ」
記者:Takashi Mochizuku and Jacob M. Schlesinger
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