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『政治の劣化』・『メディアの劣化』というような言葉はすっかり陳腐なものになってしまった。しかし醜悪な政治、醜悪なマスコミの姿はますます顕著になってきている。そして彼ら自身が自身の醜悪さに気づいていないことが、あるいはその醜悪さから目をそらしていることが、事態を一層絶望的な状況に追いやっている。
もっとも、己の醜悪な姿を見ても、醜悪さを感じないところまで感性も知性も摩耗しきっているのかもしれない。もともと、この国にまともな政治、まともなメディアというようなものがあったのか?1885年(明治18年)伊藤博文が内閣総理大臣になって以来、現在まで61人の総理大臣が誕生している。今度生まれる総理大臣は、5人の候補者全員が総理未経験者なので、62人目ということになる。
最近の年番総理を除いては見られなかった風景がある。候補者全員が雁首を並べてのテレビ局巡りである。候補者が揃って、公開討論会や記者会見に臨むことはそれまでもあったが……。昨日の日曜日、5人は朝から揃って次から次へとテレビ局のハシゴをしていた。テレビスタジオには、アナウンサーやバカ女子アナや、政治記者・政治評論家とは名ばかりの、芸能レポーターならぬ政界レポーターが手ぐすね引いて待ちかまえている。
今回、彼らの方針は決まっている。前原・野田には優しく、海江田は徹底的にいじめる。海江田を泣かせれば大成功である。前原・野田には優しく、とは言っても彼らの態度は傲岸不遜、生殺与奪の権はテレビが握っていると言わんばかりである。勝手に質問を用意し、候補者たちに○や×の札を上げさせる。候補者たちは、どんなに無礼で悪意に満ちた質問にも怒りを見せることなく回答を続ける。
テレビ局側には、候補者たちの理念や政策を引きだそうという姿勢はまったくない。候補者同士の議論が行われるわけでもなく、不毛な時間が過ぎるばかりである。不毛なだけではない。仮にもこのうちの一人は次期内閣総理大臣である。マスコミによってここまで軽んじられ、その姿を全国に晒してしまっては、政治の権威、内閣総理大臣の権威などというものはすでにボロぞうきん同然である。
1日に4つも5つもテレビ局巡りをやらされて、こんなあしらいを受けてヘラヘラしていられる総理大臣候補たちの姿は、すでにもう次期総理に対する失望と軽蔑を国民に与えている。
7:30 フジ
9:00 NHK
10:00 テレビ朝日
14:00 民主党主催公開討論会
18:00 日本テレビ・バンキシャ
こんなピエロみたいに扱われても、席を立って帰る奴もいなければ、質問者の無礼を叱る奴もいない。もともとそんな風だからこんな扱いを受ける。総理になる前からマスコミの靴をなめている奴らに何を期待しろというのか。かつての総理大臣たちが有能だったかどうかということではない。むしろ無能の総理大臣の方が圧倒的に多かったろう。しかし幸いなことに、彼らは、少なくともここまでの醜さを晒さずに済んでいた。政治家とマスコミがぐるになって政治を低級な見せ物にしている。
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