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選挙で誰かが誰かを支持するというのは普通の構図だ。それを取立てて「傀儡だ」とはいわない。たとえば前原氏を仙谷氏が強く支援しているのは周知の事実だが、前原氏は仙谷氏の「傀儡だ」とはいわない。小沢氏の傀儡呼ばわりするのは小沢氏を貶めるだけでなく、海江田氏に対して失礼ではないだろうか。60を過ぎた男が全く自主性を持たないことはあり得ない。
「小沢ガールズがマイクを握る海江田氏の後ろにずらりと並んだ」というのも何等おかしなことではない。小沢氏のグループが支援すると決めたのなら所属する「小沢ガールズ」が街宣活動を手伝うのも当たり前のことだ。取り立ててヤイノヤイノ言うことでもない。そうした記事を書く新聞の方が常軌を逸しているとしか思えない。
マスコミが伝えるべきはそうした代表選の楽屋裏話ではなく、各代表選の候補者が何を伝えているか、という政策の中身ではないだろうか。争点とすべき重要な政策軸はいくつもある。まずは原発を廃止するのか当面は維持するのか、それともどんどん新設容認姿勢を取るのか。増税論議で菅政権を継承するのか、それとも一時凍結して災害復興と景気政策に重点を移すのか等々。
そうした国民生活に大きな影響を与える政治マターをしっかりと検証するのが大手マスコミの役割だったはずだ。それが運動会の応援合戦でもあるまいに「赤勝て、白勝て」と囃し立ててばかりだ。政治家の劣化を論う言論人の劣化もまた目を覆うばかりだ。
お笑い芸人や二流の俳優にテレビ報道番組のコメンテータ役を奪われて、評論家と称する人たちが隅に追いやられている事実を何と評すれば良いのだろうか。誰が何をやろうと職業は自由だが、評論家がその座を簡単に奪われるほど言論人の見識や洞察が底の浅いものだといわざるを得ない。
為にする報道の最たるものが「代表選各候補」の一回目獲得予想票数だ。あれほど『不人気』とされた野田氏が『国民の人気抜群』とされた前原氏を上回るとされていることだ。大手マスコミが「傀儡」して後押しした菅・仙谷路線を継承させるなら、まず最初に大手マスコミが持ち上げて後押しした野田氏でそのまま行くべきだった。
しかし『議員仲間に不人気』だと察知し、突如として前原氏に乗り換えた。野田氏もバカではない。大手マスコミが掌を返したのを簡単に忘れることはないだろう。前原氏の裏切りも忘れないだろう。民主党代表選に土足で乗り込んでイニシャティブを握ろうとした大手マスコミの戦略は破綻した。
願わくば海江田氏が一回目で過半数取れず、二番手に前原氏が入って二者による決選投票となり前原氏が過半数を制することだろう。そうなれば前原政権は一月として持たず大手マスコミの願う「解散総選挙」となり民主党は解党的敗北をきするだろう。そこまで読めないほど民主党国会議員が劣化していないことを祈るばかりだ。民主党が『国民の生活が一番』の政権交代の初心に回帰するためにも。
http://km2295.iza.ne.jp/blog/entry/2421494/
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