民主党が自民党腐敗政権を打倒して何故、政権交代を成し遂げることが出来たのか、その原点に立ち返って民主党代表選挙は行われなければならない。それは、何故、国民は民主党政権を選択したかということであって、政権交代した民主党の政党としての原点である。
日本のマスコミジャーナリズムは、「政治と金」という重大な問題を小沢一郎個人の問題に置き換えて、政権交代を実現した小沢一郎民主党の政権公約が毀損されることを不問にし、容認してきた。これこそが現在のこの国の政治的混迷の元凶であり、国民に対する背信行為を犯す民主党主流派に正当性の根拠を与え続けてきたものに他ならない。
任期途中で民主党代表選挙、すなわち新たな政権運営者を選ばなくなった理由こそ、民主党を壟断して政権運営を詐取した反小沢一郎の民主党集団にある。すなわち、政権公約不履行を平然として恥じない一派であり、国民に対する重大な背信行為を犯してきた集団である。それ故に、民主党政権公約を実践しようとした小沢一郎を排斥した反小沢を名乗った民主党議員には、本来、この代表選挙に立候補する政治的、道義的権利は存在しないというべきである。
民主党の変節は、「政治と金」という真否不明の小沢一郎排斥の誹謗キャンペーンに紛れて、政権交代直後から起きたものである。それは明確な政治改革の抱負を持たない鳩山由紀夫が、小沢一郎傀儡ならぬ、反小沢一郎派の傀儡に取り込まれたことから起こった。
鳩山由紀夫の「友愛政治」という恐るべき幼稚な政治スローガンが、民主党内の官僚政治守旧派勢力によって悪用されたことに他ならない。その守旧派こそ藤井裕久、仙谷由人、岡田克也であり、反自民党の政治改革の明確な政治的抱負も意思も持たない菅直人、野田佳彦、前原誠司である。
ジャーナリズムの誇りも正義感も喪失している朝日新聞の８月２７日朝刊一面に、国民世論で前原が４０％の支持を得ており、他は５％に満たないという記事が掲載された。そして小沢一郎の党員資格停止は解除すべきではないという国民世論が７０％に達しているというのである。
この期に及んでと言うべきか、或いは未だに民主党政権公約を毀損させることを意図していると言うべきか、この国民世論調査は国民を欺き、国民の利益を損なう極めて悪質な選挙妨害行為と見るべきであろう。
政治的立場あるいは政見が異なろうとも、政権公約やその政策を忠実に実践するか否かが、マスコミジャーナリズムが拠って立つべき政治家批評の唯一最大の評価基準というものである。政権公約を実行もせずに、平然と破棄できる人間に政治を委任できるはずはないからである。
しかるに前原誠司と野田佳彦は、明らかに民主党の政権公約を破棄することを宣言し、増税と自民党との融合を主張している。それは政治的道義のみならず、１個人としての人間が守らなければならない信義も能力も喪失した不適格者と判断するに十分な根拠というべきことである。
朝日新聞の調査が正確に国民世論を反映しているというのであれば、まさに「社会の木鐸」として、彼らの判断は民主党員を名乗る立場からは絶対に容認されない誤りであるという警鐘を鳴らすべき義務を負う。
「国民の生活が第一」という原則論から政策の実践を見れば、「社会福祉と財政再建の一体改革」など詭弁に過ぎない。「国民の生活が第一」とは、国家予算という国民の富を中央集権官僚の支配から開放して、国民目線の財源にすることが第一であるという意味である。
ここでは官僚・公務員の天下りに象徴される合法を装った汚職と腐敗の官僚行政機構による国家予算の愚劣な浪費を、先ず最初に止めなければならないことである。つまり、財源は行政改革、公務員改革による「無駄はぶき」によって捻出できるという民主党政権公約の実効性は、手付かずにされたが故に、全く揺らいではいないからだ。
みんなの党の渡辺善美の主張する「増税の前にやるべきことがある」こそが、小沢一郎民主党が掲げた「国民の生活が第一」の原点である。そして、無力な東大官僚に丸投げする自民党の中央集権政治こそが、非効率、高コストの国民無視の予算浪費の元凶であり、国家衰亡の危機に直面させてきたことを主張しなければならない。
この政治改革、官僚機構改革（公務員改革）なしにこの国の再生は不可能であり、このことこそが、政権交代を実現した民主党の際立った政治的対立軸であったことをもう一度、噛みしめなければならないだろう。
鳩山由紀夫、菅直人の政権運営は、民主党マニフェストを実践する政治的リーダーシップを喪失していたが、彼らの政権運営の混迷は、中央のみならず地方まで張り巡らされた官僚機構の意図的サボタージュと積極的な非協力によって起こされたものである。
政策立案や行政執行の実務権限を独占する官僚機構を動かすのは難しい。しかし、官僚機構に屈服するのではなく、自前の政策立案と執行可能な組織が構築されるまで、民主党の政権公約を後退させず、この底なし沼のような官僚機構という抵抗勢力を超克する気概を持った人間こそが、民主党の政権運営の担当者であるべきである。これ以外の目先の政局や党内融和しか語れない人間には、民主党代表に名乗りを上げる資格も権利も無いと考えるべきである。
http://n-takayama.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-b321.html 　

コメント
01. 2011年8月28日 11:02:57: 74tdm67QAo 国民のためになる、国民番号制度を早く実施必要です。 しかし、国民番号制度のために税金を使いすぎないようにも気をつけないといけません。 富裕層高額所得者や議員や官僚公務員天下りたちに有利な番号制度にならないようにしないといけません。 議員や年功序列公務員天下りたちの一人当たり人件費の大幅見直しも必要です。
02. 2011年8月28日 11:23:30: UzM7v9hLVA 誰かの引用じゃないのね。チカラ這入ってる。

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます（表示まで20秒程度時間がかかります。）
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):
　重複コメントは全部削除と投稿禁止設定 　ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。　最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

　次へ 　前へ

▲このページのＴＯＰへ　　　　　 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・ＮＨＫ118掲示板

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。