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所得隠し企業から献金 前原氏側、15年間で180万円
2011.8.28 09:08
前原誠司前外相の資金管理団体や代表を務める政党支部が、架空の役員報酬をめぐって大阪国税局から約4億7千万円の所得隠しを指摘された企業から15年間で約180万円の政治献金を受けていたことが27日、産経新聞の調べで分かった。献金時期は、国税局から所得隠しを指摘された時期と重なる。外国人献金問題のみならず、前原氏の「政治とカネ」に対する甘い姿勢がまた浮上した格好だ。
献金していたのは、関西一円で事業を展開するカラオケ店運営会社(京都市)。大阪国税局の税務調査を受け、平成21年5月期までの5年間で約4億7千万円の所得隠しを指摘された。経理ミスもあり、追徴税額は重加算税を含め約1億9千万円に達した。
関係者によると、同社は創業者である社長の次女を取締役として登記。約5年間で総額約4億7千万円の役員報酬を次女名義の口座に支払い、経費計上していた。しかし国税局は、長期間海外留学するなど次女の勤務実態は不透明で、架空の人件費に当たると認定。悪質な仮装・隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しと判断した。
一方、政治資金収支報告などによると同社は、前原氏の資金管理団体「新緑会」(京都市)に7〜11年に計60万円を献金。政治資金規正法改正によって企業献金が政党支部に限定された12年からは、前原氏が代表を務める政党支部「民主党京都府第2区総支部」(同)に毎年10万〜17万円を支出していた。21年までの前原氏側への献金総額は183万円になる。
前原氏をめぐっては、巨額脱税事件で有罪判決を受けた男性の関係企業にパーティー券50万円分を販売していたことが判明。さらに同事件で逮捕された別の男性(処分保留で釈放)が代表の会社にもパー券50万円分を販売するなど、脱税関係企業との関係が以前から浮かんでいた。
前原氏の事務所はカラオケ店運営会社について「ご支援いただいている方」とした上で、所得隠しについては「全く知らなかった。事実関係を確認の上、適切に対処する」としている。
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