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日本の次期首相を決める民主党代表選(29日)は、前原誠司前外相(49)と海江田万里経済産業相(62)の一騎打ちとなる可能性が高くなった。
国民的な人気が高い前原氏が優勢な状況にあるが、党内最大の派閥を擁する小沢一郎元幹事長と鳩山由紀夫前首相が26日、海江田氏を支持する方針を固めたため、予測不可能な状態となった。民主党代表は、同党に所属する国会議員398人の投票によって選出されるが、小沢・鳩山両氏のグループは約160人の議員が所属する党内最大の派閥だ。
前原、海江田両氏のほか、同党代表選には野田佳彦財務相(54)、鹿野道彦農林水産相(69)、馬淵澄夫前国土交通相(51)が立候補し、計5人の争いとなった。一方、当初出馬の意向を表明していた樽床伸二議員や小沢鋭仁元環境相は出馬を撤回した。
■海江田氏:「脱原発」宣言の菅首相に露骨に反発
小沢元代表は前原氏と会い、支持する条件として、幹事長(党内ナンバー2)のポストを自分に与えることと、福祉施策に関するマニフェストを順守することを要求したが、前原氏はこれを拒否したという。小沢グループの金権政治や派閥政治を批判し、クリーンなイメージで国民的な人気を集めてきた前原氏としては、このような要求を呑むことは、政治生命にかかわることだからだ。
小沢グループは結局、人気は劣るものの、「反菅」の象徴として急浮上した海江田氏を、前原氏の対抗馬として支持する方針を固めた。
海江田氏は「脱原発」を主張する菅首相に対し公然と反発してきた。国会での答弁中に涙を流したり、手のひらにサインペンで「忍」という字を書くといった行動で話題を呼んだ。公の場で涙を流したことは「政治家として失格」という批判もあるが、菅首相に対する反発の表れとして、むしろ知名度を高めるきっかけになった。
■親中派vs反中・知韓派
海江田氏は慶応大出身の元経済評論家で、テレビにたびたび出演し知名度を高めた後に政界に入り、これまでに5回当選した。代表的な親中派で、名前の「万里」は万里の長城から取ったとされ、漢詩を好み、中国語も流ちょうだ。中国の脅威を訴え、軍備の拡張や米国との同盟強化を主張する前原氏とは正反対だ。中国の一部のメディアは、前原氏が中国に敵対的な人物であり、首相になった場合、日中関係での不安要素が高まる、と批判している。
一方、前原氏は「戦略的な日韓関係を築く議員の会」の会長として、1年に1‐2回韓国を訪問し「知韓派」として知られている。今年3月には、幼いころ世話になり、母親のように慕っていた在日韓国人チャン・オクプンさん(72)から20万円の政治資金を受け取っていたことが発覚、野党の攻撃を受け辞任した。
http://www.chosunonline.com/news/20110827000012
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