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民主党代表選を国民は認めない 復興総選挙がいま絶対必要
(日刊ゲンダイ2011/8/26)
青二才幹部たちの総理大臣たらい回しは即刻中止し解散総選挙で政治を立て直せという選挙民多数の声
なぜ今、解散・総選挙が必要なのか。次のセリフを噛みしめてもらいたい。
「度重なる首相交代は単なる与党内の政権たらい回し、表紙の付け替えに過ぎない。生活は決して良くならず、あらゆる面で行き詰まりを見せ、こうした行き詰まりを選挙を通じて打開していくことが民主主義の力だ」
きょう(26日)、退陣を正式に表明する菅首相の言葉である。わずか2年前、最後の野党時代に政権交代選挙の街頭演説で力説したものだ。「おまえが言うなよ」ではあるが、現在のグダグダの政治状況は菅が批判した自民党政権末期と何も変わらない。
政権交代前の民主党は自公政権下で安倍晋三、福田康夫、麻生太郎と約1年ごとに首相が入れ替わり、国民の信を問わずに政権が維持されるのを散々、攻撃してきたくせに、ソックリ同じことをやっている。
次期代表の「大本命」とおだてられ、勘違いしている前原前外相だって、解散の先送りを続けた麻生元首相を猛批判したひとりだ。当時は国会で「選挙をやると言ってやらない。やるやる詐欺の常習犯だ。税金ドロボーだ」と口を極めて罵(ののし)っていた。
それが今やどうだ。菅は「政権しがみつき男」の代名詞となり、前原は麻生と同じ政権たらい回しの当事者になろうとして恥じ入ることもない。かつての攻撃材料が100%の確率で必ず我が身に返ってくるという「ブーメラン政党」の面目躍如である。
どうしようもない腐敗政治情勢。だから出直し解散が必要なのだ。
◆恥知らずたちが延命企てる不毛な争い
しかも、曲がりなりにも国のトップリーダーを選ぶ代表選の日程を告示から投票まで、たった2日間という超短期決戦にしてしまった。
ハナから「激動する世界の中で日本はどう生きるべきか」という大きな議論をする気もないし、名乗りを上げた候補も青二才の
小粒ばかり。結局、小沢元代表の処遇をどうするか、という内向きな、さまつな議論に終始し、国民不在の不毛な争いを続けている。
だいたい、仙谷官房副長官が代表選の主導権争いを演じていること自体、フザケた話だ。脱小沢路線を突っ走り、民主党内をグチャグチャにした張本人のくせに、なぜ前原のバックについてキングメーカー気取りでいるのか。恥知らずも甚だしい。
仙谷は今年2月に菅政権が行き詰まりを見せると、周囲にこう吹聴してみせたという。
「いくら世論が批判しても解散はない。政権を持っている者は強い。解散せず政権をたらい回しする」
有権者をナメ切っている。こんな男が「大本命」を裏で牛耳り延命を企てる代表選に正当性があるのか。あるわけがない。マトモな国民は誰もが今回の代表選を認めていない。法大教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。
「今の民主党は政権交代で国民に約束したマニフェストをかなぐり捨てようとしています。言うまでもなく、マニフェストは政権運営の哲学と理念の結集です。その政権運営の根幹にかかわる大事な政策集をなし崩し的に見直すなら、改めて国民の信を問い直すのがスジ。それができなければ、政権末期の自民党以下です」
民主党議員に最後の良心があるのなら、代表選じゃなくて、解散・総選挙なのだ。
◆国難の今こそ議員総入れ替えが不可欠なのだ
言うまでもなく、今の日本は未曽有の国難に直面している。大震災の被災地の復旧・復興をどう進めるのか。いかにして原発事故を早期収束し、新たなエネルギー政策を実現するのか。ハイパー円高とデフレ不況を克服し経済を成長軌道に乗せるのか……。
まさに超難問山積なのだが、代表選に手を挙げた民主党の青二才幹部たちから、有効な対策を聞いたことなんてこれっぽっちもない。
政権与党が内向きの論理を重視し、愚にもつかない党内抗争に明け暮れる姿を見せつけられて、震災で住宅をなくした被災者からは「誰が次の首相になっても同じ」と、あきらめの声が渦巻いている。国民全員に政治への失望が深まり、この国全体が重い閉塞感に包まれている。
政界はドングリの背比べのようなチンケな代表選にかまけている余裕などないはずだ。かつてない国難を乗り切るためにも、解散・総選挙で人心を一新し、この国の政治を立て直す必要があるのだ。
経済評論家の堺屋太一氏は東日本大震災を「第三の敗戦」と論じていたが、「第二の敗戦」(太平洋戦争)からの日本の再生は、敗戦から8カ月後の1946年4月に解散・総選挙を断行したことから始まった。国民の手で議会の人材を入れ替え、政界刷新と新陳代謝を進めた結果、奇跡の復興に突き進む政治体制の足がかりをつかんだのだ。
◆一から出直しで生まれる復興のエネルギー
政治評論家の森田実氏は「私は中学生でしたが、当時の熱気は今もまざまざと覚えています」と、こう振り返る。
「戦争に加担した政治家は追放され、代わって戦時下に弾圧されてきた反戦知識人たちが続々と政界に名乗りを上げました。候補者は皆、新しい時代をつくろう、平和日本を築き上げようという情熱にあふれ、街頭演説は常に物凄い人だかり。婦人参政権が初めて認められたこともあり、焼け跡の中での選挙でしたが、解放感と希望に満ちあふれていました。われもわれもと立候補した結果、全候補者数2770人、届け出政党数258は、その後一度も破られていない記録です。当選した新人議員は女性議員39人を含む372人と、実に全体の80%にも達しました。こうして戦時体制が塗り替えられ、政治が国民の手に戻ったことで真の意味で戦後の復興が始まったのです」
今も同じことが求められている。国難に立ち向かうためには、新国家を建設する気概に満ちた在野の人材が政界には必要だ。既成の政党の枠にとらわれず、馬力と意欲を持った政治志願者に復興策を競い合わせて新たな政治体制を構築しなければいけない。解散・総選挙で国会議員を総入れ替えするくらいの荒療治が不可欠なのだ。
「戦後史上、今ほど国民の意識と政治家の意識が乖(かい)離(り)したことはありません。震災後に世界が称賛した日本人は政治家でも役人でもなく、名もなき一般国民です。復興総選挙でエネルギーに満ちた国民の手に政治を取り戻すことが絶対に必要です」(森田実氏=前出)
エセ民主党の延命と保身だけのくだらない代表選を続けても「国難去って、また国難」となるだけだ。
即刻、中止し、菅がきょう表明すべきは「退陣」ではなく、「解散」なのである。
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-3668.html
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