「カナダde日本語」さんにしては、チト？かな。

実際には、単純に「前原に対して、最低限支持できる候補の中で勝てる可能性の一番高いのが海江田」というだけではないのか？

裏返せば、「贅沢は言えない」ということだ。
前回の代表選を考えても見るがいい。本人出馬にもかかわらず、２００対２０６。なぜ無策の菅に負けたのか？　色々な理由があろうが、「国民の生活が第一」・「国民主権」・「政治主導」・「０９マニフェスト」が、過半数の民主党議員に拒否されたということである。彼らは現状維持・官僚の手の平で踊るだけでも、議員の身分が保障されれば満足なのだろう。「政治とカネ」・「小沢独裁」など、本音を隠し、自らを納得させる口実に過ぎない。

人の価値観はそう簡単には変わらない。おそらく少数の例外を除いて今回も同じような投票行動をとるだろう。マスコミも民主主義の根幹にかかわる争点には一切触れずに、やれ「増税にあり方だ」、「大連立の可否だ」、「小沢の党員資格の扱い方だ」と争点隠し（反「民」主議員の言い訳作り）に一生懸命だ。

その上、今回は離党や党員資格停止で数名が投票できない。

と言うことで、小沢ファンとしては不満の大きい海江田にせざるをえなかったんではないかと思う。（それでもかなり厳しい？）

個人的には、仮に海江田が勝って、かつ０９マニフェスト回帰を目指したとしても、内なる敵が多すぎて満足に成果が得られないのではと懸念している。

いい方を変えれば、今の民主党（の約半分）はすっかり変質して（というか本性を現して）しまっているということだ。２年前の幻想で、期待外れと言っても無理だろう。

小沢氏も、そんなことは百も承知で、大きな決断を内に秘めて今回の代表選に臨んでいると推察する。

そういう意味では、「海江田首相」にはがっかりだ。
まあ、野田や前原よりはマシだとわりきるしかないか。

今回の代表選での小沢氏の本当の狙いは、「代表（首相）」ポストではなく、
「幹事長」ポストを取ることだろう。

前原と激突　小沢腹くくった「幹事長」を獲る！
http://gendai.net/articles/view/syakai/132293

幹事長ポストを握れば、党の金と公認権を握ることができる。
つまり、事実上、「小沢新党」を結党したようなものだ。

小沢氏の年齢を考えれば、何の金もなく、何の組織もないところから新党をつくるよりずっと効率的だ。

　　　　　　　　　　　衆議院議員海江田　万里
Ｉ　基本的理念

１．政治のあるべき姿〜政権交代の原点に立つ〜
　　・改めて、「国民の生活が第一」の政治の実現に全力を尽くす。
　　・政権交代が目指した「政治主導」「地域主権」「絆の社会」を実行する。
２．マニフェスト〜理念の堅持と現実的深化〜
　　・０９マニフェストの各項目について、漸進的充実、達成を図る。
　　・財源等の現実を見据えつつも、その理念を堅持する。

II　基本政策〜持続可能な社会をめざして〜

１．震災復興〜国家的責任としての早期復興〜
　　・最優先課題と位置づけ、適材適所の人材配置と十分な予算借着を行う。
　　・福島第一原発の廃炉処理と放射性物質除染は国の責任により行う。
　　・被災者の生活再建に万全を期す。
　　・震災の教訓から危機管理体制を再構築する。
　　・党原発ＰＴ第一次報告書を着実に実行する。
　　・建設国債・無利子国債などにより、･増税なき復興財源を捻出する。

２．原発・エネルギー政策〜エネルギー政策の抜本的改訂〜
　　・２０２０年代初頭までに、原発への依存度を２０％以下に引き下げる。
　　・自然エネルギーを成長産業と捉えて育成し、２０２０年代初頭までに総発電量の20％
　　に引き上げる。
　　・原則、新規建設は凍結し、40年以内に原発ゼロをめざす。
　　・原子力安全委員会の改組とメンバーの刷新を速やかに行う。

３．経済成長戦略〜景気回復と雇用増〜
　　・為替介入にあわせて、円高のメリットを活かし、将来の日本の発展に資するべく、
　　　資源・エネルギーの長期取得権などを購入する。
　　・　アジアの新興国市場を内需に取り込む。
　　･．一括交付金制度の拡充により地方にカネが回るようにする。
　　・「新しい公共」をさらに推進し、雇用の創出をはかる。
　　・　日銀と協調して金融緩和をすすめる。

４．行財政改革〜国の歳出を総点検〜
　　・一般会計・特別会計を一体的に徹底改革する。
　　・独立行政法人や公益法人、特殊会社等についてゼロベースで見直す。
　　・天下り問題等を含む公務員制度改革を断行する。

５．外交・安全保障〜より対等・緊密へ〜
　　・　日米同盟を深化させ、役割分担を明確化する。
　　・国連を中心とした平和維持活動・国際協力活動に積極的に参加する。
　　．「東アジア共同体」構想を中心とした地域間の信頼を構築する。

６．経済連携〜主導的な自由貿易の促進〜
　　・ＦＴＡ、ＥＰＡなどを積極的に展開する。
　・ＴＰＰは慎重に検討する。
　　・　これらの前提として農業等の国内産業へ十分な配慮を行う。

７．教育〜２１世紀を担う人づくり〜
　　・全ての地域、全ての家族の子どもたちの自己実現への支援を行う。
　　・グローバルスタンダード教育の実現と教育のグローバル化を行う。

８．社会保障〜「全世代対応型」社会保障の構築〜
　　・年金給付水準の保証と医療介護のＯＥＣＤ水準並みを確保する。
　　・基礎的社会保障財源として、景気回復後に消費税導入を検討する。その場合には逆
　　　進性に配慮する。
　　・F未来への投資」型子ども子育て支援策を策定する。

９．農政〜持続可能な日本の農林水産業の再生〜
　　・食料自給率５０％をめざす。
　　・戸別所得補償制度をさらに充実させる。

�V
１政策決定プロセスの再構築

国民主導〜政・官の役割分担を明確に〜
・政策決定プロセスをより透明化する。
・「政府与党一体化」における党主導を確立する。
・政府・国会・与党間の調整活動に与党議員を大幅に活用する。
・政治主導確立法等の成立を目指す。
・審議会の整理合理化とメンバーの総入れ替えを行う。

　小沢兵法をじっくり見させていただきます。