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「小沢裁定」下る そのとき“本命”前原氏は…
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110827/stt11082700470001-n1.htm
2011.8.27 00:45 産経新聞
27日に告示される民主党代表選は、政権交代の功績者である小沢一郎元代表、鳩山由紀夫前首相、菅直人首相の「トロイカ」3人が誰も出馬しない初めての戦いだ。首相に排除されてきた小沢、鳩山両氏が前原誠司前外相ら主流派の対抗馬に選んだのは海江田万里経済産業相。党員資格停止中で代表選の投票権すら持たない人物が「次の首相」を決める選挙戦のキャスチングボートをがっちりと握った。(加納宏幸)
26日午後、首相が両院議員総会で退陣表明を終えた頃、嵐の代表選を予感させるように国会周辺を激しい雷雨が襲った。だが、この人物は余裕綽綽(しゃくしゃく)だった。
「面白いなあ。こんなに(本命の)名前が出ないのも珍しいんじゃないか? 首相が『辞めるのやめた』と言ったりしてな」
小沢氏は総会に出席せず、議員会館の自室を訪れてきた小沢グループの中堅にこう笑いかけた。次の首相を自分が選ぶという自信がにじみ出ていた。
海江田氏の支援を決めた後、小沢氏は都内のホテルに小沢、鳩山両氏のグループ議員94人を集め、候補者を紹介した。
「鳩山さんと色々と相談した結果、海江田さんが新しいリーダーとして一番ふさわしいと決めました」
実は2人は「第3の候補」を模索した。一本化を模索する海江田氏、小沢鋭仁元環境相では決め手を欠くと考え、小沢氏は西岡武夫参院議長を、鳩山氏は原口一博前総務相をそれぞれ推していたのだ。
鳩山氏「三権の長が(別の)長になるのはどうでしょうねえ」
小沢一郎氏「原口は若い。雑巾がけもなあ…」
「海江田候補」は2人の妥協の産物だった。そんな経緯を明かさぬまま、鳩山氏は笑顔で26日夜、海江田、小沢鋭仁両氏を議員会館の自室に迎えた。
「海江田さんに鋭仁さんが協力してもらいたい。私の判断をご理解いただき、どうか握手でも」
両氏は代表選出馬に必要な推薦人20人を確保するだけでも一苦労で、「小沢推薦」の旗印が必要だった。
20年前の平成3年10月にも似た光景があった。竹下派会長代行として実権をほしいままにしていた小沢氏は海部俊樹元首相の後継選びのため宮沢喜一、渡辺美智雄、三塚博の3氏を呼び付けた。小沢氏の手法は何も変わっていない。
小沢氏と距離を置いてきた前原氏と野田佳彦財務相ですら、代表選を勝ち抜くための「配慮」を示した。
野田氏「誰かを除くという話は不毛だ。一番超えなければならないのは『怨念の政治』だ」
前原氏「小沢史観は脱却し、足の引っ張り合いはやめなければならない」
しかし、政治資金規正法違反罪で強制起訴され、党員資格停止処分を受けた小沢氏が、現体制への恨みを忘れるはずもない。
前原氏が26日、300人収容の会場で開いた決起集会に集まった議員は39人。本命登場と騒がれた割には寂しい出だしだった。
「まだ態度を決めていない議員がたくさんいる。3日間、しっかりと選挙運動をしていきたい」
前原氏はこう強がったが、小沢氏は海江田氏の選対本部とは別に「小沢軍団」の選対を設けて切り崩しを図る。厳しい戦いになるのは間違いない。
国会に激しい雷鳴がとどろいたのは12年5月14日も同じだった。故・小渕恵三元首相の遺体を乗せた霊(れい)柩(きゅう)車が首相官邸に着いた瞬間のことだ。政局の中心にはやはり、自由党党首として小渕氏に連立離脱を突き付けた小沢氏がいた。
「山(さん)雨(う)来たらんと欲して風(かぜ)楼(ろう)に満つ」
海江田氏は首相への辞表提出後、官邸の玄関で空を見上げて漢詩を暗唱した。
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