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島田紳助が暴力団関係者との交際を理由に芸能界を引退するという。このようなニュースにいかほどの価値があるのかわからないが、今日あたりのワイドショーはこのネタで持ち切りになるのだろう。昨晩もすでにバカ騒ぎの兆候は出ているようだが、私みたいなひねくれ者は、このような「発表」の裏には必ず何かの「隠蔽」があるのだろうと邪推するクセがついてしまっているので、そういう面で気を引き締めないといけないナとむしろ思う。
もとより、島田紳助が引退しようが何をしようが、もちろん知ったことではない。だが、このニュースを聞いていくつか非常に引っ掛かったことがある。そのまず第一は「暴力団関係者と付き合ったから悪い」という図式だ。もちろん、暴力団というものが総体として社会的に「善」でないことは確かだろう。
しかし、ではそこに所属する人すべてが「悪」なのかというと、私には疑問がある。つまり、どんな組織であろうと立派な人間はいるだろうし、ダメでワルな人間もいるだろう。要は、一人ひとりの個人がどういう行為、行動をしているかが問題であって、「暴力団に属している=悪人である」とアプリオリに決めつけるべきではないというのが私の考え方である。
つまり、この決めつけもまた一つの印象操作なのではないかと思うのだ。阪神大震災で地元の山口組がそれなりに市民のために頑張ったということは、知られた事実である。これはおそらくは東日本大震災でも同様だろう。もちろん、それだけをして、「だから暴力団は素晴らしい」と言うつもりはない。
しかし、そこで二番目の引っ掛かりとして、では今、島田紳助と暴力団の交際を大々的に報じているマスメディアは「善」の側にいるのか?あるいは、これまで少なくとも表向きは「超一流企業」だった、しかし今や日本中に、いや世界中に放射能をばら撒いている東京電力は、暴力団に比べて「善」なのか?
もちろん一概に比較をすることはできないが、現在、東京電力によって撒き散らかされている放射能汚染の影響は日本どころか世界中にまで及んでおり、しかもいつ収束するのかもわからない。結果、百年単位でその影響が続くことは間違いないわけで、まだ見ぬ子孫たちにまで多大な放射能汚染が残る。
一方、暴力団が覚せい剤や麻薬を売って莫大な利益を得ているのはもちろん悪であるが、しかしこの場合、購入する方にもある程度は自発的という部分があるわけで、いわゆる「自己責任バカ」の論理を用いれば、それを買って身を持ち崩すのもまた自己責任であるとは言える。
無論、これはこじつけであるが、ここで私がどうしてもこだわってしまうのは、繰り返しになるが、所属する団体によって個人の善悪が即座に判定されてしまうのかということである。少なくとも私はそれは違うと思うのだ。
島田紳助がどういう人物と付き合っていたのかは知る由もないが、その具体的な中身がないまま、ただ「暴力団関係者との付き合いが社会的に問題だ」というのなら、ウソとデタラメまみれの原発を推進して国民を不幸のどん底に突き落とした東京電力(の原発)関係者と付き合っていた御用学者、マスメディア、あるいは原発広告に出ていたタレントの方がはるかに大問題であって、即刻、学会なり業界なりを引退するべきだろう。
無論、そのマスメディアや東京電力の中にだって立派な人はいるわけで、その所属団体員全員を悪と決めつけるつもりはないが、上記のような視点がゴッソリと抜け落ちて、「暴力団関係者=悪」という記号を振り回すだけのメディア、しかもその時点で自分たちのことを完全に棚に上げているメディアを私は信用できないのである。
http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2011/08/post-1336.html
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