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昨年(2010年)の10月、東京第5検察審査会の議決が公表された後、小沢一郎元代表が
涙を流しながら「これは権力闘争だぞ」と述べたことが報じられた。自民党との権力闘争を生き抜いてきた小沢氏が今回の議決でなぜ「これは権力闘争だぞ」と涙したのだろうか。
20年来、彼の権力闘争を見てきた評論家は「小沢は自民党時代から卑怯な手で政敵を陥れることを最も嫌っていた」そうだ。ところが今回、代表選の票を裏で操作したり悪徳弁護士や在特会を利用して小沢氏を強制起訴に持ち込んだ左翼過激派崩れの仙谷一派による仁義無き政治的陰謀を嗅ぎとり「そこまでやるか」という心境に陥ったのかもしれない。
ところで孫氏の兵法で「兵は詭道(きどう=だまし)なり」という言葉がある。「戦では邪道もいとわず採用すべし」ということであるが、あまりにも王道にこだわりすぎた小沢氏が仙谷一派の邪道に足を救われたことをきっかけに、検察や民主党内の反小沢派に対し、兵法では邪道の戦術といわれる「離間の計」を行った形跡がある。
この「離間の計」とは敵方に撹乱情報を流すことで、証拠を残さず敵を疑心暗鬼で仲間割れさせ力を削ぐ手法である。囲碁を好み軍政面で「神の采配」をふるったといわれた諸葛孔明、張良、范蠡など中国史で名高い天才軍師達が危急存亡の情勢を逆転させる時に使った心理戦術として有名だ。
今回、小沢氏がどのような謀をしたかは分からないが、今年に入ってからの政局を見ると「法務・検察」や「民主党反小沢派」の内部で微妙な分裂が起きていることが分かる。まず「法務・検察」関係では検察べったりの裁判所が異例にも検察側の証拠を認めなかったり、小沢氏を起訴しようとした検事たちが追放されている点だ。
また民主党内では「反小沢」で一致していた菅と仙谷の間に亀裂が生じたり、また自民党との大連立を進めようとする野田や枝野らと大連立には消極的な前原、馬渕らの間に微妙な亀裂が生じ始めていることも確かだ。
さらに評論家の板垣英憲氏が「菅が首相の座を降りないのは小沢の支持があるから」ということを述べていたが、理念も具体的な政策も無い菅を小沢氏が本気で支持しているとは考えにくく、恐らく小沢氏は菅と仙谷を仲たがいさせるために仙谷の「菅下ろし」を後押しする一方、裏では菅を支持したのではないだろうか。
この小沢氏の「離間の計」によって「小沢裁判」での小沢氏無罪は確定的になりつつあり一方、菅は総理の座を追われようとしている。また私利私欲に凝り固まった「反小沢派」の幹部連中は次の代表選挙を巡って分裂状態となっており小沢氏が完全に政局の主導権を握りつつある。
ところで今回の代表選挙では小沢氏が誰を担ぐかが最大の焦点となっているが、現在まで小沢氏はだんまりを決込んでいる。彼の性格からして、野田氏や海江田氏、鹿野氏など菅内閣の重要閣僚や党執行部は菅氏と共同責任があり代表選出馬は認められないだろう。
また「国民の生活が第一」という民主党公約を守る人でなければ認めないことは容易に想像がつく。しかし小沢氏の意にかなう人物の名前(例えば原口一博氏など)を早々に出せば、分裂しかけている反小沢派が結束する恐れもある。恐らく代表選挙公示の直前になるまで小沢氏が推す本命候補が名乗りでるのは無いのかもしれない。
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