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毎日新聞 8月21日(日)21時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110821-00000056-mai-pol
毎日新聞は20、21両日、全国世論調査を実施した。今後の原子力発電所のあり方について「時間をかけて減らすべきだ」との回答が74%に上り、「今すぐ廃止すべきだ」(11%)を大きく上回った。社会保障や東日本大震災の復興財源を消費税などの増税でまかなうことには「反対」が56%で、「賛成」(41%)を上回った。菅直人首相の後継を決める民主党代表選ではエネルギー政策や増税の是非が主な争点になる見通しで、調査結果は選挙戦の動向にも影響しそうだ。一方、菅内閣支持率は7月の前回調査を4ポイント下回る15%で、不支持率は63%。内閣支持率は09年9月の民主党政権発足後、最低を記録した。
菅首相は東京電力福島第1原発事故発生後、「脱・原発依存」を提唱。しかし、今回の調査で7割強が段階的な原発削減を求めており、「脱原発」に向け性急な政策転換には慎重な民意が鮮明になった。再生可能エネルギー推進策が不透明で、全国規模で広がった電力不足など社会・経済活動への不安が根強いことが背景にあるとみられる。原発を「減らす必要はない」は13%だった。
原発事故に関連し、放射性物質による食品汚染への認識を聞いたところ、「不安を感じる」との回答が「大いに」(27%)、「ある程度」(44%)を合わせ計71%に達した。不安を「あまり感じない」は23%、「全く感じない」は4%だった。
11年度の赤字国債発行を認める特例公債法案を成立させる前提として、民主党が子ども手当など09年衆院選マニフェストの主要政策を見直すことで自民、公明両党と合意したことについては「賛成」が69%で、「反対」(27%)を大きく上回った。賛成と答えた人は、民主支持層でも68%に達した。
野党が参院で過半数を占める「ねじれ国会」を抱え、新政権の運営は引き続き、野党との協力関係が焦点となる。今回の調査で、自民党など野党の対応を聞いたところ、「新政権と政策ごとに協力する」という「部分連合」への支持が70%と最多。民主党と内閣を作る「大連立」を望む回答は17%にとどまった。
民主党の支持率は前回と同じ13%。自民党の支持率は6ポイント増の22%で、自民党政権末期の09年の水準まで回復した。「支持政党はない」と答えた無党派層は49%で5ポイント減少した。【中田卓二】
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東日本大震災の被害が大きかった岩手、宮城、福島3県の一部地域は、調査対象に含まれておりません。
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