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国家と国民のために小沢氏を首相に。
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2011/08/21 06:59 日々雑感
小沢氏は現在党員資格停止中だから代表選への立候補も投票権もないという。日本の命運を担う国会議員に対する処分として妥当なものなのだろうか。時の権力が「気に食わない」と思う政治家を政治の表舞台から排除できる仕組みを公党が持つことが正しいことなのだろうか。
改めていうまでもない、日本国憲法には基本的人権が謳われ、その中に「推定無罪の原則」が刑罰確定主義の一環として存在する。民主党は規約で「起訴された者には処分を課す」としているのだろうが、起訴段階で政治家の命というべき党員資格停止を課すとはいかがなものだろうか。
もちろん政治家は一般国民より高い倫理規範と法を順守することが求められる。だからといって「起訴」された段階で一部といえども政治家の権利を奪うのは妥当とはいえないだろう。なぜなら権力が常に正しいとはいえないからだ。
政治家は国民により選挙で選ばれる。しかもその効力は永久ではなく、任期の間だけのものでしかない。その反対に「権力」者に位置する検察や官僚たちは採用試験をパスすれば余程のことがない限り定年まで地位は保護される。民主的な手続きに絶えず身を曝している政治家の方が遥かに厳しい「査定」を日々受けていることになる。それでも国家権力による「起訴」段階で党が所属政治家を処分しなければならないのだろうか。
推定無罪の原則は単なる謳い文句で、基本的人権は憲法に書いてあるだけで守るべきものではない、ということなのだろうか。そう思う証拠は充分にある。大手マスコミの報道姿勢を見る限り、そういうことなのだろう。ここ二年以上に亙る大手マスコミの小沢氏と元秘書関連の報道を図書館で過去の新聞で確認すれば明白だ。過去の報道番組のテレビビデオを巻き戻して視聴すれば明々白々だ。今では検察と大手マスコミによる捏造された疑惑だったことが明らかになりつつあるが。
自民党幹部が「二十年前の再現だ」とかチンプンカンプンな発言をしたようだ。時の自民党幹事長だった小沢氏が自分の事務所に「総裁立候補予定者」を呼びつけて口頭試問した、ということを指しているのだろう。しかし小沢氏が彼らを呼びつけたのではなく、小沢氏は年長者の候補予定者に対して「伺います」と言ったところ、彼らからまとまって伺うとの返事があって、テレビ報道となった「絵」が撮られたのだ。国民に勘違いさせるように報道したのは大手マスコミであり、国民が勘違いしている事柄を事実と踏まえて自民党幹部が発言したとしたら随分と卑怯な人物だといわざるを得ない。
今回も小沢氏が「口頭試問するから立候補予定者は来い」と命じたわけではない。勝手に小沢氏の支持を取り付けようと銘々が勝手に訪問しているに過ぎない。あらゆる選挙で候補者があらゆる人たちの支持を取り付けようとするのは至極当たり前な行動ではないだろうか。それを「二十年前の再現だ…」と記者に述べた自民党幹部は正確な分析能力を疑われても仕方のない人物のようだ。
日本を取り巻く状況はあらゆる局面で非常に厳しいものがある。まさしく内憂外患状態で、そんじょそこらの平凡な政治家で切り抜けられるほど甘いものではない。菅氏は肩の荷を下ろしたように居酒屋や小料理屋を連夜のようにハシゴしているようだが、その程度の問題意識しかない首相をこの時期に戴いた国家の不幸を国民は痛切に味わっている。その後任が菅氏程度の人物だったら、と想像するだけでゾッとする。党員資格停止だから小沢氏が出られる状況にない、というのは所詮民主党というコップの中の「規約」に過ぎない。それは憲法に定める基本的人権を大きく逸脱しているもので、政党の規約として不適切極まりない。法には「上位法に反する法は無効」との決まりがある。民主党国会議員は小沢氏に対する国家権力のファッショの追認ような処分を撤回すべく幹部に働きかける正常な判断力とマトモな行動力の持ち主はいないのだろうか。
誰を次期首相に選んだところで「小沢氏の傀儡」と呼ばれるのなら、いっそうのこと民主党は小沢氏を代表に堂々と選ぶことだ。軽量級といっては失礼だが、実力のない人物を首相に据える弊害は菅氏だけで沢山だ。
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