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【松本浩史の政界走り書き】
小沢氏は、今度の民主代表選なぞどうでもいいと思っている
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110820/plc11082018000010-n1.htm
2011.8.20 18:00 産経新聞
「いまだ代表選について、小沢一郎元代表は何の指示も出していない。よかれと思って周りが勝手に動き回っているだけだ」
とある民主党関係者は、菅直人首相の月内退陣を受けて実施される民主党代表選をめぐり、このところの小沢氏の動向を耳打ちしてくれた。党内最大規模のグループを擁する小沢氏が、その立場を明言すれば、大勢は容易に決する。そんな事情もあって、党内では、その真意を詮索する動きがやまないのである。
今月上旬、都内某所で鹿野道彦農水相の擁立を模索する中堅議員が、小沢氏に近い議員と会い、代表選で小沢グループの協力を引き出せないか、感触を探った。小沢グループの支持獲得に向け、事実上初めて行われた働きかけだった。そうであるのに、小沢系議員の方からは席上、軽いジャブを見舞われた。
「小沢氏は鹿野さんを評価していませんよ」
鹿野氏ないし支持グループとすれば、勝手連で集まった仲間だけでは到底、代表選を制することができず、是が非でも、小沢グループの支持がほしい。そんな切羽詰まった鹿野氏サイドの事情をあざ笑うかのような小沢系議員の発言だっただけに、言いようのない緊張に包まれた。幸いなことに、この場は、出席者の一人が取りなし、決定的に感情がもつれる事態は避けられたという。
それでも、鹿野氏を支持する中堅は、代表選の行方について、願望を込めてこううそぶく。
「最後は消去法で鹿野氏の支持に回ってくれるよ。『反小沢』のうえ増税路線の野田佳彦財務相を支持するわけにはいかないでしょ。その他の出馬予定者はみんな『顔見せ』みたいなもので、まさか自分が首相になれるなんて思っていない」
小沢氏ないし支持グループが鹿野氏の支持でまとまるかはともかく、代表選をめぐり、小沢氏は、自らの影響力がじわりと回復しつつあるとの思いを禁じ得ないのではあるまいか。
鹿野氏に限らず、馬淵澄夫前国土交通相、小沢鋭仁元環境相、海江田万里経済産業相は、代表選出馬への前提条件となる推薦人20人を自前で集められず四苦八苦しており、盛んに小沢氏に秋波を送っている。海江田氏に至っては、党員資格停止処分となっている小沢氏の処分を解除することを検討しているという。
小沢氏の胸中いかなるものぞ。当人がざっくばらんに明かすはずもないのだが、側近で知られる平野貞夫元参院議員は先だって、復権にかける小沢氏の執念を明かしている。
平野氏によれば、小沢氏は6月下旬、平野氏と懇親した際、自ら首相に就くかどうかについて、「仮にそういうものをやらせてもらうとすれば、裁判がすきっと済んでからでないとだめだ」と語ったという。
「裁判」とは言うまでもなく、土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件にかかわる判決を指しており、10月6日に初公判が開かれ、来春にも判決が出るとされている。とすれば、小沢氏はその節目を迎えるまで、本腰をいれた政局対応などたいして関心がないと見るべきだろう。
それかあらぬか、小沢氏は過日、新代表の資質に関し、こんな注文をつけている。
「経験と知識があり、命懸けでやれる人でなければならない」
意中の人物は黙して語らずだったが、おそらくそんな人物はいないのだろう。出馬が取り沙汰される政治家の面々を思い浮かべると、到底、「経験と知識がある」とおぼしき候補なんぞ一人もいない。ややうがった見方をすれば、「俺しかいない」と言い切ったようなものではないか。
小沢氏は来年9月の代表選に出馬するつもりではないか。実際、別の小沢氏に近い関係者は「小沢氏は来年9月の代表選を軸に物事を考えている」と明言する。もちろんその間の政局次第で、新党結成もあるし、政策合意した政治家を御輿(みこし)に担ぎ、「ねじれ国会」の解消に向けたウルトラCを繰り出すかもしれない。
いずれにしても、月内には代表選が行われるので、そうのんびりもしていられず、小沢氏ないしその支持グループはいや応なく、態度決定を迫られる。グループ内には、一枚岩の対応をとり、代表選の帰趨(きすう)を決する」と唱える向きがある一方、「恭順の意を示した候補には、一定の支持を回す」との声もあり、その動向はいまだ流動的なのが実情だ。
ただ、小沢氏にすればどちらでもいいのであって、傀儡(かいらい)を誕生させることのみに心を砕いていればいいわれだ。「勝負のとき」はもっと先を見据えているのだから。
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