http://www.asyura2.com/11/senkyo118/msg/292.html
Tweet |
菅首相の辞任が事実上決定した8月中旬以降のテレビや大手新聞の政治報道を毎日見ていてつくづく思う。彼らにはもはや言う事も、書くこともなくなってしまった。だから政治報道がまったくつまらなくなってしまった。政権交代以降のメディアは、自民党の復権はないと見て軸足を民主党贔屓に移した。そして民主党の中の反小沢的なるものを支えてきた。
彼らを支持する事によって自らを権力者側につけ、この国の政策に影響を与えようとしてきた。彼らにとって眼ざわりだったのが、そのようなメディアの本質を見抜いて批判する者たちの存在だ。政治の中ではそれは小沢的なるものであった。だからメディアは小沢派を叩き、菅民主党政権を最後まで支持し続けた。
ところがその菅首相が国民の支持を失って辞任に追い込まれ、さすがのメディアも、もはや庇いきれなくなった。問題はその後だ。今の民主党には衆目が一致する後任者はいない。 しかしあれほど叩き続けた小沢一郎の復権だけは許したくない。何よりも民主党政権が国民の支持を失っていることは明らかだ。
本来ならば解散・総選挙で出直すべきところだが、それでは民主党政権はなくなってしまう。いまさら自民党政権を応援もできない。これが政治メディアの今の心境なのである。だから言うべきことも、書くべき事もないのだ。挙句の果てに民主党代表選挙を急ぐな、と言い出した。
8月19日の「みのもんたの朝ズバッ」で毎日新聞の与良正男が久し振り顔を出して言っていた。民主党選挙は時間をかけて慎重にやったほうがいい、と。同じ日の朝日新聞はその社説で「拙速は禍根を残す」という見出しの下に、民主党代表選挙は政策論争にもっと時間をかけるべきだ、と説いていた。これほど国民を馬鹿にしたメディアの世迷いごとはない。
今の民主党候補の顔ぶれを見て、時間をかければ立派な候補者を選べるとでも本気で思っているのだろうか。今の民主党を見て、このまま政権を担い続けられるとでも思っているのだろうか。政策の根幹であるマニフェストを捨てろといい続けてきたメディアに、「政策論に時間をかけろ」などという資格はあるのか。
政治メディアはまた、口を開けば一年ごとに代表者(首相)が変わるのはいけないと言う。しかし来年の9月には正式な民主党代表選挙が行なわれるのだ。今度の民主党代表はそれまでの1年限りの寿命なのである。今度の代表選は不毛だ。こんなものは放っておけばいい。しょせんは解散・総選挙と政界再編まで何も決まらない。それまでは政治報道など時間つぶしである。
http://www.amakiblog.com/archives/2011/08/20/#002009
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK118掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。