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世の中もっと悪くなるだろう 「民自公救国」という名の亡国政権に反対する
(日刊ゲンダイ2011/8/16)
この国の巨額な財政赤字も巨大被害の原発推進もすべて自民党のデタラメ政治が原因だったのを知り選挙民が政権交代を実現したのに、もう一度の選挙もしないで元の悪政自公の政治に逆戻りするポスト菅民主党政権の出現は絶対許されない
なぜ今、「大連立」なのか。民主党政権は、副総理や大臣ポストを差し出してまで、自民党や公明党の手を借りなければならないくらい人手不足なのか。居座り菅首相の退陣が決まり、国会停滞の障害は取り除かれたのではないのか。
国民にとっては、クビをかしげたくなることばかりだが、永田町では大連立構想が急ピッチだ。大連立をブチ上げた野田財務相が、党内“主流派”の支持を集め、「ポスト菅」レースのトップに立とうとしている。
それを見て、自公も連立の準備を始めた。おまけに朝日や読売の大新聞も「代表選の争点に連立が浮上」と、野田を後押しだから、えらいことになってきた。空恐ろしいことが起きようとしている。
「大連立を仕掛ける連中の狙いは、大増税実現の一点です。数の力で、一気に消費税アップを決めてしまう魂胆です。ウラで糸を引くのは、言うまでもなく財務省で、財務官僚が“省内候補”の野田氏を担ぎ出し、与野党や大マスコミに大連立の根回しもしているわけですが、とんでもありませんよ。きのう発表された4―6月期のGDPは名目が年率換算でマイナス5・7%と過去最悪だった。ざっと30兆円分の経済活動が縮小する超デフレです。そんなときに消費税アップで庶民のカネを吸い上げたら、自殺行為。日本経済も国民生活も死んでしまいますよ」(経済アナリスト・菊池英博氏)
民主党政権は何を血迷ったのか。「国民生活が第一」の公約を捨て、敵の自民党や公明党に頭を下げ、大衆いじめの悪政を進める。狂気だ。
◆与党でいたいだけの大連立
民主党政権が仕掛ける大連立には、原発利権の温存と、そのための国民増税の狙いもある。
だが、巨額の財政赤字も、未曽有の被害をもたらしている原発も、もとはと言えば自公政権時代のツケだ。要らない橋や道路、さらに原発建設に予算を気前よくバラまき、票を買い、潤った企業から献金を集め、長期政権を維持してきた。その悪政自公と手を組み、後始末に消費税アップを押しつけるなんて狂気の沙汰である。
小沢一郎は、そんなデタラメ政治が限界にきたことを知って、早々に自民党を離れ、政権交代可能な2大政党制を目指した。そしてようやく民主党が自公政権に対峙できるまでに成長し、日本の政治を根本から変えようと選挙民が立ち上がり、政権交代が実現したのである。
つまり、国民は自公デタラメ政権を否定したのだ。それなのに再び旧体制に戻ってどうするのか。民主党が自公にスリ寄って、古い政治を復活させるなど、国民に対する裏切り以外の何ものでもない。
「マニフェストを撤回し、自公にすがるような今の民主党は、2年前、国民に選ばれた時とは全く別の政党になってしまいました。そんな政党が、大連立を目指すのなら、解散して国民に判断を仰ぐのが筋というものです。ねじれ国会で法案を通せないからとか、ただ単に与党でいたいだけのために、選挙もしないで安易な大連立に走るのは、絶対に許されませんよ」(政治評論家・山口朝雄氏)
アホな民主党が勝手にすり寄ってくると自公は舌なめずりだ。大連立をブチ上げた野田に対して、自民党議員は「野田さんなら自民党ペースで国会の主導権を握れる」と高笑いしているのである。
◆無能とアホ丸出しの野田と応援団。何が救国政権だ!
「私が自民党幹事長だった時も“ねじれ”ていた」
小沢は先月の記者会見でこう言っていた。過去を振り返っても、与野党のねじれなんて珍しくない。要はやりようだ。国民の支持と「何としてもこれを実現する」という強い決意で駆け引きすれば、薄汚れた自公は抵抗できない。それを菅内閣や岡田執行部は、ロクに努力もせず簡単に白旗を揚げてしまった。裏を返せば、彼らに本気でやりたい政治や実現したい政策が、全くなかったということだ。
仙谷や岡田が、菅の後釜にしようと画策している野田なんて、週末のテレビ番組で「野党の皆さまに頭を下げ、正面玄関からノックしてお願いするところから始めなければいけない」と情けないことを平然と言ってのけた。なぜそこまで旧体制にコビる必要があるのか。本当に無能のアホだ。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「仙谷、岡田、枝野、野田など菅政権を支えてきた連中は、野党時代には『自民党政治を否定して政治を刷新する』と言ってきた。しかしこれが大ウソだったのが今回ハッキリしました。彼らの目的は、『一度、与党の甘い汁を吸いたかった』『一度、大臣になってみたかった』という個人の権力欲でしかなかったのです。その程度の政治家なのです」
黒塗りの専用車や、SPが四六時中警護してくれる優越感。官僚に取り込まれ権力の毒も回った。やりたい政策もなく、自公の悪政に頼らなければ法案ひとつ通せないのなら、さっさと下野すればいいのだ。
政権を手放したくないから悪魔とも手を組む。旧体制の政官財癒着の構造の復活を助ける。とんでもない連中だ。これじゃあ、無能なくせに政権にしがみつき居座り続けている菅首相と何も変わらない。
◆作家・辺見庸氏の鋭い予言警告
国民は「大連立」にだまされないことだ。
旧勢力とグルの大マスコミは「民主党と自公は一致協力しろ」「復興財源に増税を」「民主党マニフェストの見直しは当然」と大合唱だが、そんなものは、全部屁理屈。どす黒い陰謀なのだ。挙国一致の救国政権どころか、真相は亡国政権。大マスコミの連中も、甘い汁が吸えた旧体制を復活させたいだけなのだ。
「大マスコミのキャンペーンは、一見まともそうですが、全然違いますよ。大衆増税なんてしなくても埋蔵金だけで、すぐ50兆円の復興財源が出てくる。官僚や自民党がそれをジャマしているのだから、大連立なんてあべこべなのです。日本は対外債権が270兆円もある世界一のカネ持ち国。民主党政権がマニフェスト通りに予算の組み替えをやれば、経済を上向かせ、国民生活を豊かにする方法はいくらでもある。大マスコミはそういうことをキャンペーンすべきなのに、震災復興を悪用して、この国と国民生活を潰すことに必死だから悪質です。アメリカの手先なんでしょうか」(菊池英博氏=前出)
いい政治を求めて、せっかく政権交代が起きたのに、時計の針がどんどん逆戻りし、戦前並みの翼賛体制がよみがえる。この国をズタズタにした旧勢力がニンマリ復活する。狂っているとしか言いようがない。
作家の辺見庸氏が本紙のインタビューで、「僕は震災を見たとき、これが結末かと思ったけど、今は新たな崩壊の始まりではないか、これからもっと悪くなるだろう」と語っていた。大震災、原発事故がこの世の底でなく、もっと日本と日本人は沈んでいくというのだが、民自公の大連立の策略を見過ごしていたら、取り返しがつかないことになるのは間違いない。
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