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小沢一郎の「3善の策」を考える 民意の付託に応える為の最善の順位(世相を斬る あいば達也)
http://www.asyura2.com/11/senkyo118/msg/196.html
投稿者 メジナ 日時 2011 年 8 月 18 日 07:18:08: uZtzVkuUwtrYs
 

小沢一郎の「3善の策」を考える 民意の付託に応える為の最善の順位
2011年08月18日 :(世相を斬る あいば達也)


09年の政権交代時の民主党マニュフェストは間違っていたのか?野党自民党やマスメディアが意識的に多用する「バラマキ4K」をざっくりと検証してみよう。

まったく政権運営能力のない民主党執行部は、特例公債法案の成立と引き換えに「こども手当」の精神を反故にした。こども手当の趣旨は、少子高齢化社会の到来は避けがたい事実だが、国家の将来を担うであろう子供達を、社会全体で育てていこうと云うものだった。共生の心の象徴でもあったのだろう。

高速道路無料化は事実上撤回、高校無償化や農家の戸別所得補償は今後見直すことを野党に約束してまで、安直な獣道を進んだことになる。
高速道路の無料化は物流コストの削減であり、国土交通省の介在を少なくする便法でもあり、一種の自由化でもあった。そもそも、国民の税金で建設した高速道路を利用するのに、国民があらためて高額な料金を払うとなると、建設費用の税金は何処に行ったのだと云う論理的矛盾を感じてしまう。原則は間違っていない。後は運営上の修正を加えれば良いのだろう。

高校授業料の無償化は、義務教育は中学までだが、現実には多くの国民が高校にまで行くわけで、実質高校卒業が義務教育化している現実に合わせた点。且つ、国民の教育水準の向上が国益に沿い、国力になる事実から、経済的要因で高校に通えない子供の救済としても筋は良いだろう。

農家の戸別所得補償は食の安全保障上も大切だ。食の自給率の低下を嘆きながら、農業従事者の離農を止められない現実に即応した、即物的だが有効な手段だろう。各種の農業団体経由でひも付き補助金を交付しても、その殆どが農業従事者に行き渡らないのが現実で、それの是正には有効だろう。勿論、それだけでは充分ではなく、その先に新たな農業参入者を引き入れる政策でもあった。中央から地方への象徴的補償制度であり、こども手当同様に、政権交代のコアでもあった。

実は自民党やマスメディアがプロパガンダ的に多用する「バラマキ4K」こそが、政権交代(小沢・鳩山)のコア主張であった。ゆえに、自民党等々は意識的に、これらコア政策を攻めてくる。

政策と云うもの、とどのつまりは税金を誰に再配分するかと云うことだから、国民の生活第一の思想に則っている。多少の不公平と云うものは、どんな場合でも線引き上生まれる事で、特に問題ではない。 政権交代した民主党のマニュフェストは、多くの国民から賛同を得たのは事実だ。ゆえに、あれだけ圧倒的勝利で衆議院選に勝利したのだ。小沢が主張するように、「原点に回帰すれば理解は得られる」この主張は正しいだろう。ただ、相当の苦境を乗り越える意志が必要になり、楽な道ではない。誠心誠意死に物狂いで、その実現に奔走するしかない。

マニュフェストの趣旨が間違っていなかったのに、何故民主党は政策を実行しきれなかったのか?最大の要因は、既得権を奪われると強迫観念に襲われた霞が関官僚を懐柔出来なかったことだろう。鳩山内閣、菅内閣共に霞が関の疑心暗鬼に、正確なメッセージを送ることが出来なかった。

政治シーンの経緯を思い起こすと、小沢一郎の政治力さえ封印すれば、あとは烏合の民主党。鳩山、菅、仙谷、全然怖くないと霞が関が読んだ結果だろう。 小沢一郎自身も、霞が関官僚を懐柔し味方につける思考だったと思うのだが、霞が関の象徴とも言える検察のハネッカエリ、その思考を中断させられた。小沢が今でも霞が関との関係を政治主導で協力させるつもりなら、公務員制度改革は避けては通れない問題になっている。

税金を誰に再配分するかは概ね決まっている。問題は誰を経由して再配分するかだ。既得権益勢力の既定路線を経由すれば、配分する金は幾らあっても不足する。それこそ財政は破綻する。中央から地方と云う理念は、この経由経路の中抜きがポイントであり、財政支出の圧縮は可能だ。90兆予算なら、予算の組み替えや埋蔵金の掘り起こしで、18兆円の歳出削減が可能な計算になる。所謂、予算の組み替えとは、そう云うことである。

この再配分の経由の変更が政治そのものなのだが、60年にわたり甘い汁を吸ってきた既得権益勢力にとっては青天の霹靂であり、大抵抗は必定だ。その必定さを実感せずに政権を担ったのが、鳩山と菅である。既得権益のあまりに凄まじい抵抗に戦意を喪失したのが、現在の民主党執行部だ。菅の場合、戦意を喪失したと云うより、己の延命に妥協に妥協を重ねただけだが、仙谷や岡田の場合、政権ブローカーのようなもので、戦意など当初から持っていなかった可能性が非常に高い。

仮に民主党が政党の機能を取り戻すつもりなら、09年マニュフェストの理念に回帰するしかないのだろう。それが民主主義における、民意の総意である選挙の結果なのだから、それを遵守するのが与党政権の矜持だ。今さら自民党化したいのなら、その前に下野すべきである。

現在、菅直人の退陣が迫り、10日もすれば民主党の次期代表選が行われるわけだが、どの候補を観察しても納得出来る政治家がいない。おそらく、その一人ひとりの候補者の政治家人生を通しての政治理念が見当たらない所為だろう。野田は論外だが、代表選に出馬が取り沙汰されている、鹿野、海江田、樽床、小沢鋭、馬渕も調整型であり、リーダー型ではない。美名の挙党一致を旗印にするしかなさそうな顔ぶれだ。

第62回の小沢氏の政経フォーラムが開催され、≪公務員制度改革に触れ、棘の道でも政策を実行する強い信念が不可欠と言っている。国民から付託された政治家が、その使命を果たしていくためには、自分の命に代えてでもと云う気持政権運営に臨まなければならない。≫ 代表選に関しては≪経験と知識と命にでも代えてでの自己犠牲的な精神を持つリーダーが必要だ≫と言っている。また、≪自分は表立って動けないが、できる限りみなさんのお役に立ちたい≫とも言っている。

これら発言の受け取りかたは結構難しい。小沢が求める民主党のリーダー像を「経験と知識と命に代えてもの自己犠牲的精神」と言われると、誰も見当たらない。心当たりのある政治家は小沢一郎と云うことになる。しかし、表立っては動けない、と言っているので、その解釈が難しい。 野田、鹿野、海江田、樽床、小沢鋭、馬渕いずれも不適格だ。3条件の二つか全部が欠けた連中ばかりだ。

そうなると、より3条件を満たす、乃至は満たす可能性がある政治家は誰なのか、と云う問題にもなる。筆者は、小沢が未だ民主党と云う政党を評価しているのなら、松野頼久のようなブレナイ政治家に任せるのも選択の一つだと主張した。個人的には小沢・鳩山の民主党回帰の隠し玉的政治家と今でも思っている。

ただ、現在の民主党と云う政党の内実は3割が裏切り者勢力と云う時限爆弾を抱えているわけで、これは次期総選挙まで抱えて政権を運営しなければならないのだから、危なっかしいと云う事実もある。その点では、新党結成が視野に入るのは当然の帰結でもある。その方が部外者としてはサバサバする。

しかし、政権を国民に委ねられた事実を真摯に受け止めるなら、党内で権力を握るのが常道だろう。 あくまで筆者の勝手な推論だが、小沢鳩山は、松野頼久を立て、野田に全面戦争を挑む。否、仙谷・岡田裏切り者勢力が野田を前面に押し立て、小沢に挑む闘い構図と云うことだろう。

常識的には松野で勝てる。松野が勝利した場合、小沢は参議院のネジレ解消に奔走するだろう。党内の異分子の存在を知りつつも、常道で政権運営に齟齬が生まれない手立てを打つだろう。自公を除く野党を糾合することも不可能ではないし、自民の切り崩しも可能だろうし、形勢が明確になれば、公明党の宗旨替えも視野に入るだろう。コロコロ、筆者の推理も変化する、これは一寸先は闇の政局を読む以上致しかたがない。文句のコメントも入るが、それが人間の業が行う政治と云うものである(笑)

仮に不正が行われたり、愚かな議員が多ければ、松野が敗北することもあり得るだろう。その時、小沢がどのような方法を考えるか定かではないが、仙谷岡田ラインが全権を握る政権をこれ以上続けることは、民主党以上に大切な日本と云う国家の国益を歪めると判断し、民意の付託を異なった形で実現せざるを得なくなる事態も想定している気がする。小沢一郎と云う政治家が生き残っているのは、最善策、次善の策、もう一つ次なる策を考えて生きてきた政治家と云うことだ。

元記事リンク:http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/684800b1d3a55b02ed7eb4d6d7e99f16

 

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コメント
 
01. 2011年8月18日 08:42:30: 2k0fuL3TNg
小沢氏は、昨年の代表選で、脱「失われた20年」の方策として、
リフレ政策を訴えていた。

■日銀法改正など制度改正やインフレターゲット視野=小沢前民主党幹事長
[東京 14日 ロイター] 民主党の小沢一郎前幹事長は14日午後、同党代表選で
国会議員投票前に最後の政見演説を行い「景気対策とデフレ克服に最優先で
取り組まなければならない」とし、「日銀法改正など制度改革やインフレターゲット政策も視野に入れ、
金融政策と財政政策の両面からあらゆる手段を尽くす」と述べた。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK043768920100914
昨年の代表選では、日銀法改正やインタゲに触れていた。
だから、基本的にはリフレ派なんだろうが、唐突の感は否めなかったし、
筋金入りかどうかはわからない。
小沢鋭仁と馬淵は昔から言ってたから、筋金入りのリフレ派なんだろうが。

失われた20年。

図:各国の名目GDPの推移 (日米英独仏)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100216/212780/graph01.jpg
図:日米中 名目GDP推移
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091208/199855/091209_01.jpg


02. 2011年8月18日 09:25:09: MgQtwWKHkU
日銀法改正を以前から視野に入れていたのは
与党側では亀井、小沢鋭仁、馬淵らの諸氏だが、
小沢一氏がこういう発言をしたというのは初耳だな。
聞いたこと無い。馬淵氏の急接近の影響じゃないかね。

しかし、これでマクロ政策上も、
180度違う立ち位置に立ったわけだし
野田支持は絶対に有り得ない。


03. 2011年8月18日 12:17:24: ANwjMk76Ec
[文句のコメントも入るが、それが人間の業が行う政治と云うものである(笑)」
笑いました。今回も文句は言いません。

04. 2011年8月18日 20:49:45: JB7g5kRw9E
初めて投稿します、私は松野氏ではなく現在内閣府副大臣の東京選出東氏が
良いと思います。彼なら必ず小沢総理実現に向けての一歩か政策実現の為に
働いてくれると思います。

05. 2011年8月19日 03:26:06: 3LluuxRM0w
海江田身の程知らずでもわかるとおり
政治家になる連中は
オレが世界で一番できるやつと
勘違いしている
勘違いしていなければ
できない仕事ともいえるが
松野さんは若いので
理屈でわかっても嫉妬がある
小沢さんは根拠ないことは言わないので
そのうちわかるだろう

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