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野田牛や前原犬ではC級グルメもいいところ
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11/08/18 田中康夫 にっぽん改国 :日刊ゲンダイ
「馬淵澄夫・鹿野道彦・野田佳彦+小沢一郎が黙認した郎」各候補者の戦いが民主党次期代表選挙だ、と12日付「東京スポーツ」が看破しました。題して「ポスト菅はこの馬鹿野郎だ」(爆)。
「B級グルメの戦い」と評した口さがない向きも居ます。が、安くて美味(うま)いのがB級グルメの身上。安っぽくて美味くないのに自尊心だけは一人前なC級グルメじゃ猫も犬も喰いません、と別の参会者が述べて、一同、暫(しば)し二の句が継げませんでした。(汗)経済評論家の畏友・山崎元氏も「野田牛や前原犬では駄目そう」とツイッターしました。いやはや、“原子力村”の時代錯誤なムラ社会を嗤(わら)えぬ、国民不在な“永田村”の盆明けです。
何とも一向に盛り上がらぬ中、廊下トンビな“護送船団・記者クラブ”の下馬評では一番手と目される野田佳彦氏は14日、NHKの番組で「(震災復興は)まさに『千載一遇』のチャンスだ」と宣いました。「“財務省組織内候補”の正体見たり」と早くも序盤戦で批判を受け、弁明に追われる始末です。
言霊(ことだま)で国民を冷静に鼓舞し、自ら気概を抱いて突き進むべき存在が政治家です。「真意は違う」と如何に詭弁を弄(ろう)そうとも、その言語感覚と反射神経の欠落は、「これで2年は延命出来る」と呟いたと報じられて国民から嘲弄された何処ぞの宰相と同じ穴の狢(むじな)です。
その彼は前日13日のテレビ東京では、「政治を前進させるには、与野党協議を丁寧にやるしかない」と述べています。なもの、政党に限らず企業でも町会でも、如何なる組織に於いても当たり前の話です。
「正面玄関からノックしてお願いするところから始めなければいけない」、「下心でなく、真心でお願いすれば聞いてもらえると思っている」と、武者小路実篤も仰(の)け反(ぞ)る“蒼い青年の主張”を展開しているのです。
その彼の後見人を自任する仙谷由人氏も、「『中庸』と『穏当』」が「歴史を踏まえた大局的な処方箋」との見解を14日付「朝日新聞」で披瀝しました。う〜む、それこそは「政治主導」の哲学とは対極の、事勿(なか)れで問題先送りな官僚的心智ではありませんか。
大連立が実現すれば、小選挙区制を改正すればバラ色のニッポンが、と自身の覚悟と能力の希薄さを「他力本願」で逃げ切ろうとする。それって、勉強嫌いな子供が、新しい机を買ってくれたら好きになるよ、と無い物強請りをするのと似ていませんか? いやはや。
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