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小沢の言葉から類推する次期民主党代表のゆくえ 「野田以外誰でもいい」
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2011年08月17日 世相を斬る あいば達也
民主党代表選の日程が正式に決定していない。多くの予想では今月28日だと言われているが、執行部から正式な情報はまだ出ていない。26日の再生可能エネルギー固定価格買い取り法案が成立し、本当に菅直人が退陣表明しないと、次期代表を選ぶ両院議員総会が開けない。鳩山の普天間ギブアップ小沢道連れ退陣後も、2日後に代表選が行われているので、規約上は可能だ。 選挙日の午前中が告示届け出となり、夕方から両院議員総会で国会議員の選挙により代表が選出される。
このスケジュールで岡田が“野田先行有利”と読んで、正面突破を図る可能性はある。ただ、日々野田佳彦の評判は確実に落ちている。秋の日はつるべ落としの如くである。大連立構想を現職財務大臣の責務をこなしながら、 “もしも僕が代表なら” “自民党さんにこの身をあずけ” “マニュフェストなんて全部捨て” “民主党と云う仮面を被り自民党になります” “だから仲良くやりましょうよ” “霞が関も、マスメディアも、与野党もウィンウィン” “苦しむのは国民だけです” これだけ無様な姿を晒せば、容貌内実共に醜い政治家を晒してしまったのだから、引っ込みはつかない。
挙句に将来の大きな経済的パートナーであることが明確な、中韓を外交上怒らせたのだから、ことは厄介だ。それでは米国があるじゃないか、と云う反論もあるが、今の米国は日本の政治に強く口出す政治状況にない。あちらも政治経済は火の車の権力闘争の真っ最中、日本の総理への関心は高くない。今では小沢一郎の方が話が通じたのではないか、と国務省が糾弾されているのが事実だ。そりゃ、菅より小沢の方が余程米国に優しかったに違いない。(笑)
昨日のコラムの最後の方に、付け足しのように書いておいたが、小沢は今回の代表選に情熱を持っているとは思えない節が多い。毎日新聞は、小沢万策尽き、独自候補の一本化出来ず、なんて感じの揶揄記事を書いているが、記者クラブは個人の記者の能力さえ失わせているようだ。
≪ 民主代表選:小沢元代表の意向見えず、支持一本化に苦慮
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110817k0000m010099000c.html
菅直人首相の後継を決める民主党代表選に向けた動きが本格化するなか、党内最大勢力とされる小沢一郎元代表のグループの動向が注目されている。元代表は胸中を明かしていないが、候補者乱立も予想されるなか、グループ内には独自に特定候補を支援する動きを見せる議員もおり、支援候補の一本化は容易ではないとの声も出ている。
小沢元代表は12日、国会近くのホテルで開いた側近議員らとの会合で、代表選について「何か情報があれば自分にも伝えてほしい」と語った。
党員資格停止で今回の代表選に立候補できない小沢元代表は、今回はぎりぎりまで支持表明をせず「勝ち馬」に乗る戦略。複数の候補の人物評を披露したこともあるが、意中の候補を示唆する発言は控えている。
だが元代表は、鳩山由紀夫前首相の辞任に伴う昨年6月の代表選で、最後まではっきりと支持候補の名を挙げなかった。グループは自主投票となったが、側近が「元代表の意向」として樽床伸二元国対委員長 への投票を示唆し、混乱も起きた。
グループ内には今回も、足並みの乱れの兆しが見える。12日に東京都内で開かれた鹿野道彦農相陣営の事務所開きには、元代表を支持する「一新会」の橋本清仁衆院議員らが出席。一方、鳩山前首相に近い海江田万里経済産業相を推す声もある。グループ幹部は「2人とも出るとグループは割れる可能性がある」と懸念。中堅議員は「今回は側近のそんたく政治ではまとまらない」と、元代表が自ら支持候補を明確にするよう求めている。【葛西大博】≫(毎日新聞)
たしかに、最速でいけば28日が選挙当日となると、あと選挙活動が出来るのは10日しか残されていない。本気で今回の代表選を闘うなら、小沢はしかるべき候補を名指しすべきだろう、現職野田財務相が先行逃げ切りだ、と小沢支持者からも強い不満が聞こえている。しかし、先行逃げ切りを図った、仙谷・岡田の戦術に齟齬が出ている。上述のように、野田が前のめり、つんのめり状態で、ペラペラと民主党議員でさえ疑念を抱くような重大事を軽々に語ってしまった。おそらく、一番焦っているのが仙谷だろう。菅抜き、小沢抜きで民主党略奪、自民党と目出度くお床入りのシナリオだったが、この不正義の政略結婚に賛成していたのは大島一人だった事実が明るみに出てきた。
半分野田佳彦の梯子は外れている。まさか此処に来て、野田佳彦立候補辞退は出来ないだろうから、替わって僕が、と仙谷が自分の悪相を指差すことも出来ないだろう。周囲の全員がコケルに違いない。谷垣総理に、首相の座をまで約束しても連立は無理だ。三次補正が成立、解散、自民党勝利のとらぬタヌキが一応成立する政治状況で、与党民主党の延命に手を貸す自民党議員は10人いるかいないかだろう。仙谷の人脈なんてものは、その程度。マスメディアが官房機密費食いまくり、提灯を着けたに過ぎない。
ひとつは、小沢は増税する奴は駄目だと言っている。09年マニュフェストを破棄するヤツも駄目だと言っている。監獄から鈴木宗男が「野田だけは駄目だ。アイツは政策の前に人間が駄目だ」と看破している。その通りなのだ。故永田議員の墓参りなんて行ったことはあるのだろうか?野田佳彦は。
つまり、野田がコメツキバッタしても、三次補正以外協力する気はない、と自民党が言っている。 与野党議員の総意として、「増税の前にやることがあるだろう」と云う選挙民の声を無視して、財政再建に血道をあげる議員など居るわけがない。野田も財務省のトリックに引っ掛かったのだろう。そう言えば、菅も昨年6月、「消費税増税で参議院選!」と、財務省の罠に嵌ったが、同じ罠にかかるとは、学習能力のない民主党議員達である。まぁ仙谷・岡田の「窮鼠猫を食む」と捉えれば、すべて辻褄が合う。
小沢グループも、小沢支持者と同様の焦りを持っている議員が存在するのは事実だ。ただ、松野や川内を消耗戦のような次期民主党代表候補に引っ張り出すのは得策ではない、と小沢が判断することもある。自ら手を挙げた候補者の中から、ギリギリで小沢が指名をするか、それとも自主的投票に委ねるか。筆者は、今回も小沢は強く出ないと推測している。三次補正成立後、国会空転が続き、野田であろうと誰であろうと、野党はもう民主党に予算を組ませない、と云う荒業に出てくる可能性もある。その時、小沢・鳩山ラインはフリーハンド・モラトリアムの存在である方がベターであろう。
筆者の感覚で行くと、脱小沢を民主党の一部か半分かが目指した結果は、民主党の崩壊を意味していたのだと思う。小沢強制起訴で政治生命は終ると読んだところが間違いだったのだが、あとの祭りだ。おそらく来年秋の民主党代表選は野党民主党の代表選びである可能性が60%近くあるのではないか、と考えている。
民主自民の大連立など夏の夜の夢以下である。大増税、原発推進では、あまりにも民意と乖離している、無理過ぎるのだ。この民意との乖離を日本のマスメディアはこぞって賛成なのだから不思議だ。秋以降、与党民主党は解散を余儀なくされる可能性は大いにある。
烏合民主党議員の多くが、仮に野田を選んでも致し方ないが、小沢が推挙した代表・総理でなければ良いわけだ。現在の民主党の状況では、民主党の旗印イコール落選する為に立候補するようなものなのだから、異なる政党からの立候補を望むに違いない。公認権を振りかざし、恫喝民主党から立候補する悲哀は味わいたくないものだ。小選挙区は二大政党有利だが、三大政党になれば、三大が有利になるわけだ。筆者はその辺までを見越して、今後の小沢一郎に期待している。裁判の状況が、もう一歩具体的に明確な線、石川議員らの判決如何ですべてが変わるのだろう。日本はこのデフレと不況と大震災の最中、2年間以上政治をしていなかったのだから、畏れ入る。早く小沢は政治の出来る環境整備をするべきだろう。その為には、今回の代表選に力点を置く必要はないような気がする。
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