http://www.asyura2.com/11/senkyo118/msg/129.html
Tweet |
14日日曜のテレビ朝日番組(サンデー・フロントライン)に出演した民主党岡田幹事長が、小沢氏の処遇(=党員資格停止)について、「公党の責任として、党の規則に従い小沢氏を処分した」と述べ、処分の取り消しは無いとの認識を示した。だが、待てよ。岡田君「ウソ」を吐くなよと言いたい。「ヤクザの掟に従い」と言ったのなら納得するが、「公党の責任として」と言うからには、岡田君、それは「ウソ」だ。
では何が「ウソ」か。それは「党の規則に従い」である。「罪刑法定主義」ということをご存知だろう。民主党執行部がヤクザのような無法集団なら別だが、公党と言うからには、党の規則での懲戒処分は罪刑法定主義に則るべきだろう。確かに、民主党の倫理規則には「党員の資格停止」についての期間は明示されていない。だが、「党員資格停止期間中の権利制限等の指針」が、08年12月24日に定められている。
両院議員総会で承認された指針には、「党員資格停止処分の期間は、一回の処分において原則として最長6カ月以内とする」とされている。処が小沢氏の場合は、「裁判手続きに要する期間を予見することはできないため、当該指針の例外として、一般職公務員についての『起訴休職』を類推し、その期間を判決確定までの間とする」となっている。明らかに「罪刑法定主義」を逸脱し、「規則に則って」いないのだ。
百歩譲って「起訴休職」なるものを考えてみよう。起訴休職とは国家公務員法79条2号に定められたもので、検事を除く一般公務員が起訴された場合、「推定無罪」の原則に従い、判決が下るまでの間、公務員としての身分を保障するものなのだ。憲法で定められた推定無罪を守る法律を「類推し」として適用するとは、全く法律の精神を無視したブラックジョークだ。当に、岡田君の陰湿な性格をよく表わしている。
そもそも主権者の代表である国会議員と行政職公務員とは違うのだ。岡田君、憲法前文をもう一度読んでみることだ。「お上」意識の抜けない多くの国民勘違いしているようだが、国会議員を辞めさせることが出来るのは、主権者である国民だけなのだ。そして憲法の精神は、立法府に属する国会議員が、行政府(の一部である検察)や司法府(の一部である裁判所)と対立する場合、国会議員の方が上なのだ。
こう書くと小沢氏の「議員資格を停止」するものではない、また、起訴休職は民間企業にもあり、私的団体でも規約があればその団体に限り有効だと、反論するだろう。確かにその通りだが、そもそも民主党の規則の中には「起訴休職」に相当する懲戒規約は存在していないではないか。また、民間企業で起訴休職が適用される場合は、どういう場合なのか調べたことがあるのか。
民間で起訴休職が認められるのは、起訴された従業員が就労することにより企業に大きな不利益が生じる場合が先ず挙げられる。当然だ。だが、休職によって従業員が被る不利益の程度が、公訴によって課せられる懲戒処分に比べ著しく均衡を欠く場合は起訴休職としてはならないのだ。即ち、小沢氏の被る損害が、公訴で予想される有罪判決の内容に比べ均衡を欠く場合は、起訴休職を課してはならないということだ。
そもそも小沢氏が起訴されたのは、検事総長「有罪にすべき証拠がない」とされたもので、刑訴法に基づく起訴ではなく、検審起訴。そして、検審起訴で秘書との共謀を問われている秘書の訴因は、土地購入代金の支払日に関する虚偽記載である。出金日の記載が仮に間違っていても、過去99%は「訂正」で済んだことなのだ。つまり、小沢氏が総理大臣になる利益に比べ、公訴の懲戒内容は著しく不均衡なのである。
しかも、陸山会事件公判では、小沢氏と秘書の共謀に関する被告供述の検察調書は、全て証拠能力が無いとして却下されたのだ。明らかに事態は変わったのだ。民主党代表選を前に、その処分を見直すのは、幹事長として当然の責務なのだ。それなのに、君がテレビで白々しく「ウソ」を吐くのには驚いたのだ。最後に、今一つ驚いたことがある。それは菅首相退陣(?)後の政治日程についての発言だ。
8月28日に民主党代表選を行い、国会会期末の31日に新首相の選出を考えていると述べたまではいい。だが、大連立で自民党・公明党に首班指名で賛成してもらうために、8月中(=会期内)の首班指名は難しいと言ったことだ。そうなると来年1月の通常国会まで、菅内閣の続投ということになる。依然として「辞める、辞める」詐欺を目論んでいると受け取ったよ。詐欺師の君達ならあり得ることだからね。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=112441
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK118掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。