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後継選びで復活する小沢神話 「菅退陣」を機に小沢も鳩山も代表選から手を引いたらどうか
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/15950
2011年08月15日(月) 田崎 史郎「ニュースの深層」:現代ビジネス
「また、小沢か……」
民主党執行部の一人はこう言ってぼやいた。民主党元代表・小沢一郎を党員資格停止に追い込み、封じ込めたと思っていたのに、小沢はふたたび表舞台に登場。小沢が8月10日に参院当選1回議員が主催する勉強会で講演したところ約150人も集まる一方、首相・菅直人が退陣した後の代表選、国会での首相指名選挙の日程作りでも小沢の影がちらつくからだ。
■議員投票だけで決まる代表選で発揮する小沢の「力」
小沢にとって、今の党内情勢は真夏の暑さもすがすがしく感じるほどの心地良さなのだろう。
自分を敵対視してきた菅は、与野党、国民から袋だたきに遭う形で退陣せざるを得なくなった。小沢は一時、内閣不信任案再提出について「提出者とその理由が違えば、一事不再議の原則に反するものではない」と宣戦布告。しかし、そんな強硬手段を発動することもなく、不倶戴天の敵は自ら首相の座を去らざるを得なくなった。
菅の先兵として小沢と対峙してきた幹事長・岡田克也も、菅と一蓮托生とみなされ、代表選に出馬できそうもない。「ポスト菅」に意欲を見せる候補者は、濃淡はあっても「党内融和」を掲げ、小沢に気遣う。
小沢自身は党員資格停止中なので、立候補する権利も投票する権利もない。だが、民主党議員だけの投票によって決まる代表選では、小沢の下に集まる議員の「数の力」は威力を発揮する。
昨年9月の代表選で、国会議員の投票数だけを比較すると菅の206票に対し、小沢は200票。6月2日の内閣不信任案採決では約80人が造反しなければ可決できないとみられていたのに、菅サイドは可決されるかもしれないという恐怖におののいた。その恐怖心が菅の退陣表明につながった。小沢に同調する造反議員は少なくとも50人、小沢側近によれば90人以上いた。
党所属国会議員は衆参合わせて407人だが、小沢ら党員資格停止中の議員を除くと有権者は398人で、過半数は200人。小沢に同調する議員の「数の力」は候補者にとって脅威だ。
■いっそのこと、候補者全員が宣言したらどうか
こう分析すれば、小沢の機嫌の良さもうなずけるだろう。小沢は動かず、各候補がどのように接近してくるかをじっと見ていれば良い。もちろん、小沢に独自候補がいない弱みはある。しかし、独自候補がいないからこそ、「ポスト菅」の選択権が生まれる強みもある。候補を品定めし、自分を重んじ、かつ勝てそうな候補に飛び乗って、「小沢が支持したから勝った」と思わせれば、しめたものだ。
一方、小沢関係の裁判では資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反罪に問われた衆院議員石川知裕被告ら元秘書3人の裁判で、東京地裁は6月30日、検察側が証拠申請していた元秘書の供述調書の一部を不採用とした。判決期日は9月26日。ここで、無罪となれば、初公判が10月6日に開かれる小沢本人の裁判にも大きな影響を与えるのは必至だ。
こんな状況であるために、「小沢神話」がふたたび頭をもたげている。岡田ら党執行部がk画策する「28日代表選投票、31日首相指名選挙」という後継選出手続きに、参院議員会長・輿石東が難色を示していることも、小沢と関連づけて語られている。
輿石は12日付読売新聞朝刊のインタビューで「新体制では元代表を役職に就けるべきか」と質問にこう答えている。
「当然、考えていくべきだ。国難の時に元代表のような力や経験のある人には国民からも期待がある。ただ、今は司法の判断を待たなければならない」
菅後継選びが小沢復権のスプリングボードとなるのだろうか? 菅がやっと退いたかと思ったら、今度は小沢か……
菅退陣を機にいっそのこと、菅も小沢も前首相・鳩山由紀夫も、一線から身を引く、代表選にかかわらないと表明したらどうか。本人たちがそうしないなら、候補者全員がそう宣言したらどうか。
そうすれば、民主党が出直し的改革に踏み切ったと国民の多くは思うだろう。民主党議員には、一昨年8月30日投票の衆院選で有権者は民主党に何を託したかを思い出してほしい。
(敬称略)
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