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前記事の『B級グルメ大会&政局ごっこ&争点偏向になりそうな
民主党代表選を憂慮する』の続きを・・・。
前記事にも書いたように、mewは、次の代表選の争点が
どうなるのか憂慮しているところがある。(-"-)
現時点では、次の代表選の最大の争点は、「増税」するか否か
ではないかと言われているのだけど。
<復興予算の増税、社会保障安定のために消費税増税など。>
野田佳彦氏が「大連立」宣言したことで、新たに「大連立」
するか否かも大きな争点になるのではないかとのこと。
となると、ますます日本の将来にとって本当に重要なbut多くの
候補者たちにとって都合の悪い「原発政策」や「安保軍事政策」
の争点はヨコに追いやられてしまうのではないかと懸念して
しまうのだ。(-"-)
そして、ふと気付いた時には「脱原発依存政策はどこへやら」
になっているのではないかと・・・。
また、今、国民がこの分野にはほとんど関心がないので、争点
にされないのは止むを得ないかも知れないのだけど。
この件は改めて書きたいが、安保軍事政策に関して全く語られ
ないままに、新首相が決まったら、また自民党政権時代に作られた
日米のアブナイ計画が<鳩山&菅政権でストップしていた分、
尚更に、急速に進むのではないかと危惧している。(-"-)
<集団的自衛権を認めて、日本の軍事を拡大&米国と共同して
行なうミサイル防衛をさらに発展させたり、自衛のためという大義
名分で、一緒に他国に武力行使をしたりとかね。
そのような政策は、別に憲法9条を改正しなくても、政府が
決めるだけで、どんどんと実行できるものが多いし。もし自民党
との大連立or連携すれば、国会で関連法案をどんどん成立させる
ことができるのよね。(~_~;)>
* * * * *
昨日、「ポスト菅」の最有力候補となっている野田佳彦氏が、
TV番組に出演し、このような発言をしていたという。
『菅直人首相の後継を決める民主党代表選に出馬する意向の野田
佳彦財務相は13日午前、テレビ東京の番組に出演し、震災復興や
税と社会保障の一体改革実現に向け「救国内閣をつくるべきだ。
それは連立だ」と述べ、現在の国民新党との2党連立政権を組み
替える必要があるとの考えを表明した。この後、記者団に
「(新たな)連立が必要だ。(相手は)自民党と公明党」と明言。
「真心で訴えれば聞いて頂けると思う」と語った。
野田氏は番組で、「与野党が胸襟を開いて話し合うことが基本
だ。正面玄関から頭を下げて、お願いすることから始めなければ
いけない」と述べ、自身が後継代表に選出されれば、自公両党に
党首会談の開催を呼び掛ける意向を示した。
さらに野田氏は、岡田克也幹事長ら執行部が両党と合意した
民主党衆院選マニフェスト(政権公約)の主要政策見直しに関し
「優先順位は時代時代によって変えないといけない」と述べ、踏襲
する立場を表明した。<毎日新聞13日>』
* * * * *
mew的には、野田氏が「救国内閣」という言葉を使ったこと
自体にゲンナリしてしまったのだけど。<個人的に、こういう表現
が嫌いなのよね。(>_<)>
そして、この野田氏の発言を受けて、多くのメディアが、
「大連立」が次の代表選の大きな争点になると報じていたのを
見て、尚更にガックリ来てしまうところがあった。(>_<)
『菅首相の後継を選ぶ民主党代表選に出馬する意向を固めている
野田財務相が13日、東日本大震災復興などの目的で自民、公明
両党との大連立を目指す考えを表明したことで、大連立の是非を
含む新政権の枠組みのあり方が、代表選の重要な争点となる
見通しだ。<読売新聞13日>』
ちなみに、野田氏は「原発、財政などで与野党が話し合って
いくことが基本。連立でなければ政治が前進しない」「昔言った
ことにしがみついていたら、野党との協議などできない」とも
発言していたとのこと。<東京新聞13日より>
・・・ということは、自民党が修正や廃止を求めている
民主党のマニフェストの見直しはもちろんだろうけど。
菅首相が、政府の方針として明言するに至った「脱原発依存」
の方針も、自民党とが賛同しなければ、なきものにされる可能性
があるということにも留意しておく必要がある。(-"-)
確かに、経済、復興対策などスピーディに対策を進める必要が
ある状況が続く中、衆参ねじれ国会の問題をクリアするためには、
野党の協力を得ることは絶対に重要な要素になるとは思うのだ。
<菅首相は、辞任に追い込まれた大きな要因もそこにあると
思うしね。^^;
ホンネを言えば、自民党に好かれるような首相じゃ、政権交代を
果たした意味がないと思っているのだが。(その意味でも、mew
にとっては、自民党に嫌われている菅氏や小沢氏を応援したくなる
とこがあるのだけど。(・・))今は、国難の状況で、野党の協力が
欠かせないからね〜。(~_~;)>
それに、自民党との大連立を目指すか否かで、ある程度、新しい
政権が目指そうとしている政策、方向性は目に見えて来るところも
あるので、それを争点の一つにするのは「あり」かな〜と思う部分
もあるのだけど・・・。
<代表選では何も言わずに、首相になってから、いきなり大連立の
話を持ち出すよりはいいと思うし。^^;>
ただ、これから民主党の新たな代表&民主党政権の新たな首相に
なろうとしている人が、最初から「大連立」することを前提に
代表選に出馬する&「大連立するか否か」を争点に戦うというのは、
いかがなものかな〜と。
しかも、ここから、今度は、誰が連立に賛成か反対か、自民党
側はどう考えているのか、そちらの方にマスコミの関心の対象が
移ってしまう可能性があるわけで。
「何だかな〜」という感じになってしまうのである。(-"-)
* * * * *
しかも、この前原・野田Gの大連立構想は、「菅・小沢抜き」
の民主党政権を作って、自分たちで実権を握りたいという彼らの
計画の一段階だと考えられるだけに、結局は、「小沢派vs.非小沢
派」の対立の問題に帰着してしまうところがある。(-"-)
彼らにとって、トロイカの3人(小沢、鳩山、菅)は、これまで
ずっと目の上のタンコブのような存在だったわけで。
昨年、鳩山&小沢政権が終わり、ここで菅政権も終わらせること
に成功した今、また小沢氏が復権するのを阻止するためには、
自民党と連立を組んで、数で優位に立つことが必要なのだ。(・・)
もし、野田氏を首相になった場合、党内では、また「主流派vs.
反主流派」(結局は、非小沢派vs.小沢派」の対立が起きて、党内
運営で苦戦する可能性が高いし。衆参ねじれ国会の中、国政運営
でも苦慮することになれば、野田政権or野田・前原政権はすぐに
行き詰ることにもなりかねない。^^;
野田氏は、「与党がまとまって初めて野党と話ができる」
体制を作りたいとして、小沢一郎氏や鳩山由紀夫に会って、協力
を求める意向を示唆したようなのだが。
小沢氏らは、野田氏の提唱する増税路線やマニフェストの見直し
には反対の立場ゆえ、野田氏がその方針を貫く限りは、協力する
可能性は極めて乏しい。
となると、小鳩派の存在がジャマになってしまうわけで。
自民党と連立して、数で優位に立つことで、完全に党内の実権を
握り、小鳩派の主張を退け、自分たちのペースで政権運営を
して行きたいと。
そして、その間に、党内での小鳩派の求心力が低下することを
狙っているのである。(-"-)
<いざとなれば、小沢グループは党を出て行ってもいいぐらいに
思っている人もいるかも。^^;>
また、現状を考えると、自民党と大連立を組むことによって、
早期の解散総選挙を封じるための、いわば「抱きつき戦法」を
行なう意図もあるかも知れない。(@@)
それゆえ、仙谷氏はこの春から「菅、小沢抜き」の大連立を
画策して、アレコレ動いていて。自民党の大島副総裁を窓口に
して、自民党執行部と「菅おろし」を実現&「小沢氏に主導権
をとらせない形」での大連立を行なえるように計画を進めていた
のだが。^^;
ただ、仙谷氏は、本当は6月にも菅首相を退陣させて、すぐに
野田氏を代表に擁立し、この大連立を実現したかったのだが、
菅首相が粘ったことで、計画が思うように進まず。
6月中旬からは、岡田幹事長や枝野官房長官なども巻き込んで、
何が何でも「菅おろし」を実現せんと、土下座交渉とも言える
形で、自民党の協力を得て、ようやく8月末に菅首相を退陣させる
ことに成功したのだが。
今度は、自民党の方が、大連立に難色を示し始めていること
から、また計画が暗礁に乗り上げそうな感じがある。^^;
* * * * *
自民党の中には、この春頃には、菅首相の思想や政治理念に
嫌悪感&危機感を抱いていたことや、震災対策や復興利権に関与
したいということもあって、「ともかく菅首相を1日も早く辞任
させたい」「政権の座に戻るためには、連立も止むを得ない」と
考える人たちが多かったのだが。
仙谷氏らの努力もあって(?)、与野党内&マスコミでの
「菅叩き」が激化&民主党内で対立が続き政権与党の体をなして
いないことへの批判も強くなったことから、民主党の支持率も
大幅にダウン。
その結果、自民党の中には、下手に民主党と大連立なんかを組む
より、早く解散総選挙をさせて、政権を奪還した方が得策なのでは
ないかという声が高まって来たからだ。(~_~;)
実際、先週から、自民党の谷垣総裁や幹部クラスの議員が、次々
と、大連立をする意向がないとの発言を始めている。
『自民党の谷垣禎一総裁は10日、インターネットの動画番組に
出演し、菅直人首相退陣後の民主党政権との協力のあり方について
「大連立は通常はあり得ない。閣外にいても(東日本大震災の)
復旧・復興にはできるだけ協力する」と述べ、大連立の可能性を
否定した。理由として、衆院小選挙区で民主党と争うことや、
外交・安全保障政策の違いを指摘した。
一方、自民党町村派の10日の会合では、特例公債法案を巡る
民主、自民、公明3党の合意を受け「大連立を志向しているのでは
ないか」と懸念する意見が出た。同派会長の町村信孝元官房長官は
会合後、「すんなり賛成する気分にはならない」と執行部への不満
を記者団に述べた。<毎日新聞10日>』
<この他に、一時、小沢氏と大連立の協議をしていたと言われる
古賀誠氏も反対を明言。石破茂氏や公明党も慎重姿勢。
今、大連立にやや前向きな姿勢を見せているのは、大島副総裁
と石原幹事長、一部の長老ぐらいかも?(~_~;)>
* * * * *
それでも、仙谷氏が参謀役を務める野田・前原Gは、自民党
との大連立を主張し、この代表選を戦おうとするのか&自民党は、
それを受けて、どう動くのか・・・。
そして、他の候補や小鳩派は、野田氏らの主張に、どのような形
で対抗しようとするのか・・・。
そのような点も、代表選&政界全体の動きの一つ見どころになる
のかも知れないと思うmewなのだった。(@@)
<mewの個人的な思いとはかけ離れたところで、コトが進んで
行くのよね。(-_-;)>
THANKS
http://mewrun7.exblog.jp/15274902/
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