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◆民主党が「ポスト菅」の新しいリーダー選びに走り、マスメディアは、だれが立候補するのかをめぐり、過熱報道の様相を示している。そうしたなかで、朝日新聞asahi.comが8月12日午後3時1分、「前原前外相、代表選不出馬の意向 グループ幹部に伝える」という見出しをつけて、速報した。この記事は、文末に引用掲載する。
要するに、「ポスト菅」の最有力候補者と目されていた前原誠司前外相が、早々と戦線から脱落したということである。この「板垣英憲情報局」でも、以前から伝えてきたが、前原誠司前外相には、あまりにも「ダーティな情報」がありすぎる。在日韓国人女性からの違法献金問題ばかりではない。暴力団系のの芸能プロダクション「メディア21」をはじめ、広域暴力団とのつながりもあり、もし、代表に選ばれて総理大臣になると、これらの問題が一斉に噴出す。マスメディアの大半は、すでに予定原稿を用意しており、新政権は、たちまちに吹き飛んでしまう。
もちろん、やはり有力候補の1人である野田佳彦財務相も、「メディア21」をはじめ、広域暴力団とのつながりが取り沙汰されていたり、脱税関係者からの政治献金問題などが燻ぶっており、マスメディアに狙われている。このように身体検査をすれば、代表選候補者は、大半が、失格してしまう状況にあるので、代表選の前途は、多難である。
◆さらに、大問題なのは、代表選をめぐる渦のなかで、大事なことが、すっかり忘れられている。それは、国家最高指導者として、国家を1つにまとめて、日本の進むべき進路を示せる政治家を選ぶことができるか否かということである。どうも、現在立候補の意欲を示している政治家の大半は、小中学校の学級委員か、生徒会長になりたいかのような気分でいる気配がする。また、マスメディアも、丸でAKBの人気投票でもするかのようなお祭り騒ぎに狂奔し始めている。それを脇から囃し立てているのが、大多数の愚民の群れである。本当に「衆愚政治」の極みと言うしか言いようがない。
そこで、南洲翁遺訓から政治の基本中の基本を改めて確認しておかなければならない。曰く「二 賢人百官を総べ、政権一途に帰し、一格の国体定制無ければ、縦令 人材を 登用し、 言路 を 開き、 衆説を容るるとも、 取捨方向 無く、事業雑駁にして 成功有るべからず。 昨日出でし命令の、今日忽ち 引き易 ( か )ふると 云様なるも、皆統轄する 所一ならずして、 施政の針 一定せざるの 致す 所也」
(現代語訳:優れた大人物である政治家であろうとも、多くの官僚たちを一つにまとめ、政権を一つの体制にまとめられなければ、たとえ有能な人を用い、意見を述べる場を開いて、多くの人の策按やアイデアを取り入れるにしても、どれを取り、どれを捨てるか、一定の方針がなければ、仕事が大雑把になり成功するはずがないであろう。昨日出された命令が、今日またすぐに、変更になるというような朝令暮改が行われるのは、みなバラバラで一つにまとまることがなく、政治を行う方向が一つに決まっていないからである)
西郷隆盛翁のこの言葉は、菅直人首相が行ってきた政治を振り返れば、百万言を費やすよりも明らかであろう。
@菅直人首相の下で、与党民主党は、最大派閥を率いる小沢一郎元代表を排除し、「脱小沢路線」を続けて、意図的に党内野党をつくってしまった。何しろ、衆参合わせて140人〜200人への拡大路線をを歩んでいるのだから、これを排除しようとする方が、無謀である。「政権一途に帰する」どころの話ではない。
A政権内では、「政治主導」の名の下で、事務方の官房副長官をないがしろにし、かつ、各省庁の高級官僚を信用せず、無駄な会議や対策本部をいくつもつくっては、大半がつくりっ放しのままだ。
B最悪なのは、朝令暮改である。海江田万里経済産業相が事前に根回しして、静岡県御前崎市の浜岡原発の稼動を決めていた矢先、停止を要請して、海江田万里経済産業相の根回しの努力を覆して無為にした。佐賀県の玄海原発の再開についても、突然、ストレステストを指示して、混乱させた。これこそ、朝令暮改の最たるものであった。この深刻な感覚が、菅直人首相には理解できなかったとも言える。
こんなハチャメチャな政治をして、何の疑問も抱かないような政治家は、国家最高指導者である総理大臣には、向かない。否、総理大臣になってはいけないのである。
◆なお、朝日新聞asahi.comの記事は、以下の通りである。
「前原誠司前外相が11日夜、自らの議員グループ幹部との会合で、菅直人首相の後任を決める民主党代表選について『今回は(将来への)準備期間としたい』と述べ、立候補しない意向を伝えたことが分かった。会合には仙谷由人代表代行、枝野幸男官房長官らが出席。前原氏は出席者から『今回立候補しないと、来年9月の代表選にも出られない可能性がある』と指摘され、『日本の国益のためになるならそれでもいい』と語ったという。前原氏は仙谷氏らと野田佳彦財務相の支援に回るとみられる。前原氏は在日外国人による献金問題で今年3月に外相を辞任し、立候補に慎重だった。ただ、知名度が高く、『選挙の顔』としての期待もあることから、本命不在の中で前原氏への待望論が高まれば再考する可能性もある」
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/f355343a4cfe5cf198157cb6a8e8e9b9
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