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朝日にみる民主主義への冒涜 選挙を無視しろ、公約無視しろ
2011年08月12日:(世相を斬る あいば達也)
先ずは、朝日の11日の社説を読んでいただこう。読売の「読売緊急提言 新首相の下で復興体制確立を」なる大キャンペーン的社説は、あまりにも物悲しく掲載に値しないので省略する。敢えて解説しておけば、ロートル主筆に牛耳られた既得権益擁護新聞社だと自白している。与野党の大連立、消費税増税、官僚機構の活用(構造の温存)、原発再開推進と云うことだ。
≪ 民主代表選へ―公約超えた知恵を競え
菅直人首相が、ようやく退陣する。
東日本大震災への対応に「一定のめど」がついたら引き継ぐと言って2カ月余り。赤字国債の発行を認める特例公債法の成立など、「退陣3条件」にめどがつき、首相はきのう条件が整えば辞めると明言した。これで政治が次の段階に進む。 ここでまた混迷を繰り返すわけにはいかない。単に首相を代えるのではなく、政治の出直しの機会としなければならない。 そのために大切なのが、民主党代表選のあり方だ。
これまで、党内の対立軸といえば「小沢か、脱小沢か」だった。小沢一郎元代表に近い勢力はマニフェスト(政権公約)の固守や消費増税反対を唱え、脱小沢勢力は公約の見直しや増税路線に傾く――。政策論争の衣をかぶった権力争いがずっと続いてきた。
こんどの代表選は、もっと次元の高い戦いにしなければならない。なにしろ次の党代表、すなわち首相は、震災後の日本の再出発を担わなければならないからだ。 震災後の日本は、少子高齢化やグローバル化といった課題に加え、被災地の復興や放射能との闘い、原発稼働の制約に伴う電力不足問題まで抱えた。
それらを乗り切る知恵は、政権交代前にまとめた公約には記されていない。とすれば、問題は公約を守るか否かではなく、公約を超えた知恵のはずだ。
負担増は避けたいという感情論を排し、復興に向けた方策とその財源の確保に心血を注がなければならない。未曽有の原発事故を教訓に、新たなエネルギー政策を築いていかなければならない。
論ずべき課題は山ほどある。代表選に出る候補は、これまでよりも若返るだろう。どんな知恵を持っているか楽しみだ。 けれども、古い発想の旧リーダーが裏で糸を引き、代理戦争を演じたのでは、世代交代の意味がない。これまで党を引っ張ってきた菅、小沢両氏に鳩山由紀夫 前首相の「トロイカ」は今回、行動を慎むべきだ。
候補側も彼らのグループに頼って戦うべきではない。各候補がビジョンを示す。議員はそれを見極め、自らの判断で投票する。党の政策を定め直す代表選にしなければならない。 そんな論戦には時間が要る。一方で、政治空白は避けねばならず、9月は外交日程も立て込んでいる。菅首相は特例公債法などの成立を待たず、党代表を辞 し、早く代表選をスタートさせるべきだ。≫(朝日新聞社説)
朝日は民主党のマニュフェストは破綻しているのだから、そのマニュフェストを軸に代表選を行ってはイケない、と暗にほざいている。つまり、朝日新聞は民主主義の原点である国政選挙の結果など気にすることはない。つまり、民意は俺達の考えであり、暗愚としか思えない国民の選択なんかどうでも良い、と言っている。此処が重大な部分だ。
選挙で政権交代を選択した「マニュフェスト(公約)」なぞ忘れ去り、マニュフェストを超えた知恵が試されるそうである。民主主義において、その政党が国民への約束(主義主張)を変えるのに憚ることなかれと言っている。だったら選挙の位置づけはどうなるのだ?朝日新聞!民主主義を冒涜するつもりのようだ。
たしかに、全力を挙げて、その約束を果たそうとしたが、これとこれは不十分だった。或いはこちらに変える、と云うことはあるだろう。しかし、鳩山、菅内閣における体たらく内閣の仕事をもって、菅、小沢、鳩山のトロイカ体制を終焉させ、世代交代をしろと言うのか。「菅、小沢、鳩山」この順位付けが朝日らしいが、筆者が書けば「小沢、鳩山、菅」となる。言っておくが、トロイカは崩壊したのは認めるが、リーダーをやったのは、鳩山と菅だけだ、まだ小沢の順番になっていない。
小沢を抜いて、世代交代しろと叫んでも無理なんだよ。朝日が最も嫌う、否、最も怖い政治家(マスメディア全体が怖がる)小沢一郎をネグりたい気持は判るが無理なのだ。(笑)小沢一郎に一仕事させないことには、日本の政治力学が断絶するのだ。小沢がどれ程の仕事が出来るかどうか、それは結果が証明するわけで、嫌いだ、怖いと小沢一郎を忌避している朝日新聞そのものが卑怯なのだ。小沢に首相をやらせて、その上で、徹底的に紙面やテレビ番組で、足を引っ張れ。そして、引きずり降ろせ。その時、筆者は朝日らのジャーナリスト精神を僅かに認めようではないか。
マウンドに登板もさせず、アイツは投げても碌な球を投げない、と五臓六腑が“タカリ根性”に満たされたオマエらの話を聞く気にはなれない。おそらく、朝日にせよ、読売にせよ、他のマスメディアにせよ、兎に角、何が何でも小沢一郎は嫌だ、と主張する。此処が大変に興味深い。
余程触られたくない恥部や急所を抱えていると云うことだろう。尚更小沢にやらせないわけには行かなくなる。(笑) 朝日も読売も、大連立指向と09年マニュフェスト廃棄が共通している。この事実も興味深い。如何にも、小沢・鳩山ラインに挑戦状を突きつけている感じだ。民主党を突いていると云うより、小沢と鳩山を刺激的に突いている。つまり、大連立に小沢・鳩山の勢力が邪魔だと言っているのだ。出来る事なら、「新党結成」で出て行ってくれないだろうか、と云う願望が込められているのだ。
今回の代表選はマスメディアの思惑とはかけ離れた展開なるのは、どんな馬鹿でも知っている。小沢抜きに代表選を行う馬鹿候補はいない。且つ、1年政権の首相であることも念頭に入っている。鳩山、菅にしてもほぼ1年、次期代表がそれ以上リーダーの座に居ることは殆ど不可能。つまり、またまたワンポイントになるのは必定だ。故に、「復興増税など言わん奴なら誰でも良い」となるのだ。
11日に菅首相の退陣条件三法案が成立のめどが立ったのだが、衆院議院運営委員会が郵政改革法案を衆院郵政改革特別委員会に付託を強行、与野党合意に火種を残した。常識的に菅の延命に関わると云うより、国民新党への配慮の色彩が濃いのだが、政治の世界には落とし穴も多い。継続審議の道を探る程度だと思うが、少々感じは良くない。
元記事のリンク:http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/53d969629feb4c0a085551bb0981db7b
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