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「やった!」「勝ったぞ!」杉並区役所前に歓声が上がった。8月10日、東京・杉並区の教育委員会は、歴史・公民の教科書にともに帝国書院の教科書を採択した。「つくる会」系の育鵬社・自由社の教科書採択は阻止された。この日、「つくる会」系教科書採択阻止でかけつけた労働者市民は、手を取り合い、抱き合って勝利をかみしめた。
当日は早朝から300人以上が区役所を取り巻いた。30人ほどで登場した右翼は罵声を繰り返していたが、杉並・親の会を先頭に労働者市民は整然とアピールを行い、右翼や警察権力の目の前で署名がどんどん集まった。
そして、ヒロシマ大行動で集めた461筆を含め、1382筆(第1次提出と合わせて2012筆)を提出した。
採択では、「つくる会」支持の大蔵委員長と宮坂委員が育鵬社支持で意見を述べたが、2年前に「つくる会」(扶桑社)の歴史教科書の採択を主導した井出教育長が「地理・歴史・公民は同じ会社が良い」と今回は帝国書院を推した。PTA出身の2人の委員も「杉並は社会科の学力が他の教科に比べて低い」「今の教科書は教員が使いづらいと言っている」と帝国書院を支持。追いつめられた大蔵委員長は「帝国が多数なので、歴史も公民も合わせて両方とも帝国書院に決定します」と言わざるをえず、傍聴席から拍手が起こった。
杉並では、10年前の「つくる会」教科書阻止の闘い、そして違法・不当な採択から6年間、街頭に立って署名を呼びかけ、中学校に行き、採択撤回・阻止を訴えてきた。粘り強い闘いを井出教育長をはじめ5人の教育委員につきつけて、ついに勝利をもぎり取ったのだ。ウソとごまかしで進められた新自由主義、特に原発への激しい怒りの爆発、この怒りと結びついての勝利だ。
教科書採択に先立ち、7月30日、杉並区は御用学者を雇い「放射線シンポジウム」を開催した。「放射能を受けないことに必死になって死んだらしょうがない。ストレスは強烈なリスク要因」「今この国に生きていることは宿命」(原子力研究所・加藤和明)、「福島のことはわからない。福島でデータをとって100年後に起こるかもしれない原発事故に備えることが重要」(国立がん研究センター・津金昌一郎)などと、原発推進、ウソとフクシマ見殺しの説明会だ。シンポジウムの参加者から「結局原発と共存しろと言うのか」「これが杉並区の姿勢ならとことん闘うしかない」と怒りがわき起っている。東京・西部ユニオンと反原発1000万署名運動・東京西部は「原発推進説明会と『つくる会』教科書使用の根はひとつ。ウソと歪曲だ」と訴えるビラを区役所でまき、田中区長と杉並区教委をぐらぐらに揺さぶった。この闘いが教科書闘争での勝利につながった。
反戦・反核・反原発闘争の高揚と団結の勝利だ。諦めずに闘えば力関係を変えられる! そんな時代が来た。11月労働者集会1万人を絶対実現しよう。(東京西部・I)
http://www.zenshin-s.org/zenshin-s/index.html
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