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「日刊ゲンダイ」
2011年(平成23年)8月12日(11日発行)
小沢裁判 10・6初公判「即日無罪」が急浮上
(写真)10日の講演には民主党議員148人が殺到
検察審査会に強制起訴された小沢一郎・民主党元代表の初公判が10月6日に決まった。しかし、すでに「小沢無罪」は確定的になっている。検察審は、逮捕された元秘書の「供述調書」を根拠に小沢一郎を強制起訴したが、東京地裁が「威圧的な取り調べや違法な誘導があった」と調書の大部分を不採用としたからだ。小沢起訴の根拠が消えてしまった。裁判自体が成り立つかも怪しい状況の中、「即日無罪もあるんじゃないか」なんて声も上がっている。
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検察官役弁護士ら白旗≠フ可能性
関係者によると、小沢裁判は週1回ほどのペースで審理が開かれ、来年1月までに証拠調べが終わり、春にも判決が出る可能性が指摘されている。
しかし、そんなに時間が必要なのか。この裁判の争点は「小沢と元秘書との共謀の有無」だが、元秘書の裁判では、小沢の関与を示すはずだった調書がことごとく却下された。検察官役の指定弁護士にとって、直接証拠は検察調書くらいしかないから、調書が採用されなければアウト。裁判にならないのだ。元東京地検検事で名城大教授の郷原信郎氏が言う。
「私は以前から指摘してきましたが、この裁判は最初から話になりません。まず検察等の証拠の見方にも誤りがあるし、法律解釈上の判断にも問題がある。強制起訴そのものが間違いなのです。
指定弁護士がどう立証しようとしているのか想像もつきませんが、まともな裁判にはならないでしょう。小沢氏が有罪になることは到底考えられないし、裁判の長期化もあり得ないと思います」
現時点で証人尋問が検討されているのは11人。1回に2人ずつ尋問したとしても年内には終わる計算で、スピード結審もあり得る。
それより何より、指定弁護士の3人が白旗≠湯げれば、小沢の「即日無罪」の可能性もゼロではない・
完全復権はもう目前
「指定弁護士は本物の検察官と違って公訴取り消しはできない。しかし、まともな弁護士なら冒頭から論告・求刑放棄という選択肢も考えるのではないか。それでなくても、指定弁護士は小沢裁判にかかわっている期間、本業ができなくて大赤字といわれている。彼らも、とっとと手を引きたいのが本音でしょう」(司法関係者)
この不毛な裁判が終結すれば、小沢の完全復権はいよいよ目前だ。
「ポスト管≠フ新代表の任期は管首相の残り任期の12年9月30日まで‥つまり、民主党代表選は来年夏にもう1回あるのです。小沢氏は裁判終了後の代表選出馬に意欲を見せている。きのう(10日)、国会内で開かれた勉強会では、小沢氏の講演に衆参両院のグループ議員ら148人が集まった。来年は小沢総理が誕生することになりそうです」(民主党関係者)
小沢憎しの管は、小沢が刑事被告人のうちに解散し政治生命の抹殺を狙っているとも噂される。
だが、そんな謀略を国民が許すはずがない。無実の小沢を汚い手口で排除した菅は、今度は自らが追われることになる。
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