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菅直人の退陣が叫ばれているが、民主党現執行部も自民党も公明党も、次に何を行って国をどうするなどという具体策を何も国民に提示できていない。というより始めから何もないのだ。小沢一郎を排除した現民主党はもはや民主党ではなく、実態は官僚と一体化してきた自民党と根っこは同じである。その彼らが何も提示できないのは当然であろう。口に出てくることは官僚の思惑の追認である増税や社会保障費の削減、既得権となっている既存の補助金事業の継続、中央集権の温存、意義を失った米国依存の防衛政策の継続、等々、ウンザリするような政策のオンパレードである。
これに対して他の野党や現執行部派ではない民主党議員たちはどうなのか。ここでも理念なき主張が繰り返されている。改革という言葉だけで実行策がない茶番の繰り返しである。誰もが菅直人の責任に転嫁し、自分たちの無策や行動のなさをひたすら隠そうと必死になっている。国家の在り方と政治家の責任というものを堂々と述べるものは小沢一郎を除いてほとんど存在しない。もっとも彼でさえ本来の国会のあるべき姿を語ってはおらず、ましてや閣法制度などの根本問題についての言及は何もない。自身の不当な冤罪のみなもととなっている検察や検察審査会というものの存在の改革を語らないのは、謎というより改革する方法の困難さを知るあまりから来る、意図的な無視のようにしか見えない。
明治以来続く官僚制度は、太平洋戦争の突入というものの原因がここにあるという分析があるのに、戦後になってさえそれが何も変わらず、現在まで連綿として続いている。その事実を誰も声高に叫ばない所にこの国の異常性を見るのである。天皇を神とした明治政府も、実態は天皇という象徴を利用した官僚国家であったのは歴史が証明している。戦後は天皇の代わりに民主主義という象徴が天皇に取って代わり、実態は官僚による国家運営が続けられている事に国民は気づいてもいない、いや長きにわたり気づかないように巧妙に隠されてきたのだ。それが自民党という60年も続いた政権政党の本当の理由である。
この国の政治家ほど楽な商売はない。口先だけで全ては官僚任せ。巨額の歳費や通信費などの経費が月に一人100万円も支給され、あげくは政党助成金というものまで支給されているのに実質は何もしていない。やっているのは地元の選挙対策だけで国民のための政治など誰も真剣にやらない。予算審議という国会を見たら、誰も予算の問題を審議せず、他の政党のスキャンダルや予算に無関係な自分の宣伝の場に成り果てている。予算までもが全て官僚たちに丸投げなので、その省庁別の構成比も変わらず、一般会計の4倍にもなる官僚の財布と化した特別会計という国民無視の制度すら変えられない。結局、国会議員というものは、多額の税金によって見事に飼いならされた官僚たちの犬に過ぎなくされたままだ。我々は何のためにこのような議員たちを国会に送り出しているのだろう。誰もが期待した政権交代、実態は何も変わらない、そんな国の体制を誰も正確に分析もせず、今日も政治家の責任ばかりを非難するマスコミの声だけが空しく響き渡っている。
国を変えるためにはただ一つ、国会議員以外に立法権の行使を許さないという簡単な原則の実行である。それを実行する者以外を選挙で選んではならない。政治家は法律を作れ、その法律通りに行政をするのが官僚たちの仕事である。しない官僚たちは首にせよ、それが民主国家であり制度である。政治家が担当者になってはならない、管理者でなくてはならない。官僚など公務員はその名の通り国民の公僕なのだ。公僕に権力を持たせている国、それがこの国の実態だ。それを無節操に許している恥ずかしい国であるし、恥ずかしい国民でもある。
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