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それでも続く政局の混迷 −小沢の真価が試される時
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2011年08月11日 天木直人のブログ
不毛な2ヶ月の政治空白の末、やっと政局が一歩進むことになる。
しかしこれで政局が好転する事にはならない。
原発事故問題や復興・復旧作業が正しく進むことにはならない。
政治の混迷は形を変えて続いていく。
その理由は菅首相後の民主党代表選びが不毛な作業であるからだ。
なぜか。それはどのような人物が代表に選ばれようとも、それは
次期総選挙までのつなぎでしかないからだ。
よきにつけあしきにつけ本格的な政権が動き出すのは、総選挙で明確
な対立軸が掲げられ、国民が選択するあらたな政権が出来てからなのだ。
しかし、それを避けてなし崩し的に政治を誘導しようとしているのが
メディアだ。
今日(8月11日)の朝日と読売が奇しくも同じ趣旨の社説を掲げて
いた。
すなわち、朝日はこう書いている。
今度の代表選は「小沢か脱小沢か」といった権力争いより、政策選択と
いう次元の高い代表者選びにしなければならない、民主党の公約を守るか
否かではなく、公約を超えた知恵が試される。これまで民主党を引っ張っ
てきた菅、小沢、鳩山のトロイカを終焉させ、世代交代による再出発を行
なえ、と。
読売はもっと単純である。与野党協力の新体制で、消費税増税、行政組織
(官僚)の活用、原発再開による電力危機を回避せよ、と提言している。
確かに朝日と読売では原発政策について少しは異なる。
しかしその違いをはるかに上回る共通点は、政権交代時の民主党の公約を
否定し、保守大連立で日本を立て直せといっているところだ。
ところがそれに真っ向から異を唱えるような言動を見せる大物保守政治家
がいる。それが小沢一郎だ。
この政策選択に決着がつかない限り政局の進展開はない。
小沢一郎よ。行動を起こす時だ。
それによって民主党が分裂されることになってもよし、新党結成に動い
てもよし、政局は本格政権に向かって一刻も早く動き出す時である・・・
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