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右往左往の無能政権 野田財務相 代表選出馬表明を急きょ取りやめ
http://gendai.net/articles/view/syakai/131955
2011年8月9日 日刊ゲンダイ
ポスト菅に気もそぞろのくせに「今は職務に専念」だと
民主党の野田佳彦財務相(54)は9日午前、日経平均株価が9000円を割り込んだことを受け、予定していた民主党代表選への出馬表明を急きょ先送りする意向を明らかにした。財務省で記者団に「今は本当に大事な時期なので、まさに職責を果たすことに尽きる」と語ったもの。
仲間内からは「間が悪すぎた」なんて声が漏れていたが、ハッキリ言っててんで状況が読めない男だ。この日の大暴落は市場関係者の誰もが恐れていたことだ。
それなのにポスト菅に気もそぞろの野田は、昨夜の時点ではグループの幹部に「いよいよ出馬表明する」と語り、高揚していた。だから9日の朝刊各紙は1面で「野田代表選出馬へ」と報じた。10日発売の月刊誌「文芸春秋」には、「わが政権構想」と題した論文も寄稿している。景気がこんな状況なのに、権力闘争しか頭になかったことになる。それが大暴落で冷水を浴びせられた。このドタバタだけ見ても首相の資格なしである。
「党内からも『なぜこんな大事な時期に……』という声がしきりでした。先週末の米国債の格下げや欧州の財政危機で、世界経済が危機に瀕している。日本経済はお先真っ暗で、財務大臣ならば、円売り介入を続けたり、景気対策を打ったり、日本経済の混乱回避に向けて各国と議論するなど、やるべき課題は山積みです。代表選どころではありません。仲間内の議員からも『何を考えているんだ』と批判の声が上がっていました」(民主党幹部)
6月上旬の朝日新聞に「野田擁立」の記事が出て以降、会見では「職責を全力で果たすのみ」「報道には違和感を覚える」とケムに巻いてきた野田だったが、ここにきて出馬表明を急いだのは焦りだ。
「当初、本命視された野田さんは『どっしり構えて最後に出馬表明すればよい』とタカをくくっていたようです。ところが馬淵前国交相が、先月からメディアに出演し、出馬表明までしたことで焦りだした。各紙の世論調査の『次期首相候補』でも、地味な野田さんは下位に低迷したまま。これ以上は引き延ばせない、お盆前には出馬表明して党内の地盤を広めていかなければ、と考えたようです」(民主党中堅議員)
状況が見えない男に首相になられても、国民には迷惑な話だ。
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