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【ポスト菅の群像】前原誠司研究・「永田町の郷ひろみ」 脇の甘さ払拭できるか!?
2011.8.7 21:27 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110807/plc11080721300008-n1.htm
北方四島への「ビザなし交流」訪問団に参加するため5日、北海道・根室港を出発した前外相、前原誠司は、記者団にこう語り、領土問題の解決に意欲を示した。前原の参加は平成18年に続いて2回目だが、外相経験者の北方領土訪問は初めてだ。
「私の世代」−。前原が何げなく使った言葉が、今の彼の立場を象徴している。首相の菅直人、元代表の小沢一郎、前首相の鳩山由紀夫…。民主党という政党を長く主導してきた政治家たちに代わる、「次の世代」を代表する存在が前原なのだ。
この3日前の夜、前原は東京・赤坂の居酒屋にいた。民主党の中間派でつくる「メロスネット」の会合。前原は約50ページに及ぶ冊子を配った。表紙には「日本の成長戦略と外交・安全保障」と書かれていた。日米安保を基軸とした外交戦略、経済成長と増税のバランス論…。「政権公約集」さながらの内容に、出席者は「『次』を担う準備はできているな」と感じた。
当然、「菅降ろし」にも積極的だ。7月28日夜、都内のホテルで開いた「凌(りょう)雲(うん)会」(前原グループ)の会合では菅を糾弾した。
「9月初旬に日米首脳会談が予定されているが、オバマ米大統領はもう菅さんに会わないという。とても屈辱的だ」
しかし、前原の次期代表選出馬には懐疑的な声も多い。外相だった3月、外国人からの違法献金問題が発覚し引責辞任。「次は1回休み」というのが党内の暗黙の了解になっているからだ。本人も「カギは来年9月の(任期満了に伴う)代表選だ」と周囲に漏らす。
カギを握るのは前原の後見人を自任する官房副長官(党代表代行)、仙谷由人だ。仙谷は6月、自民党副総裁、大島理森と密談した際、次期首相候補として、財務相の野田佳彦、衆院議院運営委員長の川端達夫らを挙げたが、その中に「前原」の名はなかった。
次はワンポイントリリーフを立て、来秋から本格的な前原政権を樹立したい−。仙谷にはそんな思惑がちらつく。前原を温存することで党内で影響力を持続させる狙いもある。
それでも、前原出馬説は消えない。「野田が不出馬なら前原は出る」との見方は依然根強い。同じ松下政経塾出身のライバル、野田の動向を意識しているのは間違いない。
「永田町の郷ひろみ」と言われ、その端正な容姿から世論調査で常に上位に顔をのぞかせる。課題は脇の甘さの克服だ。平成18年の「偽メール問題」では、党代表就任後わずか半年で辞任に追い込まれた。
「顔見せ的にやるような話ではない。この国を導いていく気概と、もし時限的な連立であれば、テーマを絞ってそれはやりきる覚悟を持てるかどうかだ」
6月上旬の民放番組で前原は、自らに言い聞かせるように、代表選についてこう語った。=敬称略
(水内茂幸)
■政策
外交・安全保障のエキスパート。日米同盟を基軸にしながら、集団的自衛権の行使や憲法9条の改正にも前向きな姿勢を示す。民主党代表時代には「中国の軍事力は現実的脅威」と発言し党内に波紋を呼んだ。
政権交代後は国交相時代に八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の建設中止を明言。羽田空港は24時間運用によるハブ空港化を進めた。経済成長を重視しており、法人税減税を主張。消費増税は必要としながらも「デフレから脱却しないまま増税したら、景気に冷や水を浴びせることになる」と語る。
まえはら・せいじ 昭和37年京都市生まれ、49歳。衆院京都2区。当選6回。京大法卒。松下政経塾から京都府議。平成4年、日本新党に参画し、5年の衆院選で初当選。新党さきがけに合流し、菅直人政調会長(当時)のもとで政調副会長を務める。10年の民主党結党に参加し、17年に民主党代表に就任するも、「偽メール問題」で引責辞任。21年に国土交通相、22年に外相。今年3月、在日韓国人女性から政治献金を受けとった責任を取り外相を辞任した。
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