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奇妙な政局 民主党執行部も自民党も菅直人の続投を念じているようだ
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2011年08月06日:(世相を斬る あいば達也)
米国経済が思わしくない。雇用統計が改善したにも関わらず、ダウは下落した。S&Pが70年間殆ど寸借もせずに維持してきたトリプルAをダブルAに格下げした。一層の円高圧力が日本の輸出企業を襲うことになりそうだ。まぁアノ経団連・米倉糞爺が悲鳴をあげるのを見たいので、個人的にはそれで良い。最近では米倉爺の顔を見ると、その昔“むしろ旗”を引っ提げ、国会にデモをしていた農業団体を思い出す。
野田財務大臣は我が国の財政危機は「国家的詐欺」だ、と誰から聞かされたのか田舎の大学教授のような顔で、実しやかに語っていた。「米国第3代大統領のジェファーソンは、将来の世代に借金を残すような財政運営は詐欺と同じだと言っている」、「家計も国も一定の見通しを持って借金をするのはいいが、(国は)見通しを立てないままやってきた」、「先送りをしないで、き ちっと具体設計をしていくことが大事だ」明らかに財務官僚に教えられた通りのことを言っていた。
円高への為替介入も、日本の一人相撲で効果なし。米国債の信認が薄れていると云うのに、円を売り、糞ドルを単独で市場から買うのだから、もう馬鹿以外のなにものでもない。数カ月で、ドルが又目減りするのに、外貨準備高(多くはドル)を嵩上げしている。みすみす下落の一途のドルを買い増すのだから、国富を失うことになる。経済の細かいことは語らないが、これこそ「国家的詐欺」である。
こんな目先の為替介入より、日本社会に実質的にマネーサプライが行きわたる金融政策、復興国債を直接50兆円程度現金で購入、市中にマネーをバラ撒く方が話が早い。増税で出した金の回収など、愚の骨頂だ。
ところで、自民党と云う政党も奇妙な政党だ。菅内閣に不信任案を突きつけ、辞任か解散だと要求したのは、ほんの少し前の話だ。“火事場泥棒民主党執行部”が懸案の“こども手当”で民主党政権のコアの一部を売り払ったと云うのに、今度は残る「3K」(高速道路無料化、高校無償化、農家の戸別所得補償)も放棄せよと居直りを始めた。もうヤクザの難癖状態で、菅直人ソックリになってきた。
特例公債法案の通過を延ばせば延ばすほど、菅直人は延命する。 まぁ何処まで自民党がこの姿勢を貫くかは公明党次第だが、長くは続けられないのだろう。被災者を置き去りに、解散への道を模索する自民党執行部の政局遊びは、意外な形でしっぺ返しを食うのだろう。民主党の失策で多少上昇した政党支持率を一気に失う重大なリスクを抱えた事になる。
菅に解散総選挙をさせたいのだろうが、此処まで来るともう無理だ。菅直人は解散総選挙はしない。この程度は外部から見ていると概ね判るのだが、永田町の空気を吸うと意外に判らなくなるそうである。
それでは肝心の民主党はどうかと云うと、色んな根拠不明の菅降ろしの戦術は噂にのぼるが、どれとして納得出来るレベルのものではない。一政治家のアイディア程度のものだ。本気で仙谷・岡田らが菅直人を引き摺り降ろそうとは思っていない節がある。早い話、無責任なのである。菅はケシカランと口にはするが、現実なにひとつ行動はしていない。
やったことは、こども手当を自民党に売っただけだ。あれだけ貴重な正統民主党の金看板を売ったのだから、後の責任は野党側にある、と云う世論を待つのだろう。 出来たら、此処で“小沢・鳩山グループ”が怒り心頭、不信任案提出で菅降ろしとか新党結成に動いてくれないかな〜、と云う願望で政治をしているようにさえ見えてくる。上手くいけば、小沢・鳩山の不信任案提出で、途中で梯子を外し、大恥を掻かせ、民主党から放逐する皮算用までしているのかもしれない。
本当に、菅・仙谷・前原・岡田・枝野らは自ら汗を流す事が嫌いな連中だ。このように考えると、昨日のコラムのように、菅と仙谷は未だに握っているのではないか?と云う疑念が晴れない。 いずれの日にかは、政界再編は起きるのだろうが、この調子だと暫く我が国には政治が不在と云う時期が続きそうだ。まぁ自公政権時も政治はないようなものだから、似たような時間が過ぎるということか。ただ、今回は大災害と原発事故が重なっている分、深刻なのだろう。
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