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経産省幹部の更迭人事前倒し発表は、究極の菅総理の奇策・居座り封じ策ではないか
2011年08月06日10時39分 早川忠孝
http://news.livedoor.com/article/detail/5765305/
海江田大臣が即時辞任を選ばないで経済産業省の松永次官以下の幹部の更迭を発表したことについて、自民党の深谷元経済産業大臣などが、辞めると言った大臣が辞める間際に人事などやるものではない、さっさと大臣が辞めるべきだ、潔さがない、恥知らずだ、ぐらいな物言いをされているので、あえて異論を述べておく。
既に昨日指摘しておいたことだが、海江田氏は自分を犠牲にすることで菅総理のとっておきの秘策の封じ込めを図った、反菅、非菅の陣営の人たちはむしろ海江田氏にエールを送った方がいい。
これが、私の見方である。
海江田氏の折角の意気込みを寄ってたかって阻喪させる非難の嵐は次に続く人たちの気持ちを萎えさせてしまう。
周りの人が事態を正確に理解して、海江田、よくやった、と声を上げるくらいでないと、反菅で蹶起しようと人たちが海江田氏と同じように孤立することを怖れるようになり、結局動かなくなってしまう。
誰も動かなくなれば、これ幸いと菅総理はいつまでも居座りを決め込むことになる。
既にいくつかその兆候が現われはじめている。
海江田氏をこれ以上貶めることは得策ではない。
人前で涙を見せるような男には大臣の資格がない、などと菅総理夫人が海江田氏を肴に好き勝手を述べたようだが、こういうことを許していてはならない。
私が特に注目しているのは、海江田氏が人事権は自分にあると記者団に強調したことだ。
当たり前のことのようだが、実は当たり前ではない。
経済産業大臣の人事権の行使を事実上封じ込めるような動きがあったということだ。
大臣の人事権の行使を強調することで、何かを守ったのである。
その、何かを、私たちは理解しておく必要がある。
海江田氏が早晩辞表を出すことは皆、承知していた。
菅総理にとって相当の痛手になるのではないか、と皆内心期待していただろうが、菅総理の方では既に対応策を考えていた。
海江田氏が辞めても菅内閣の政権基盤には直接響かないような対抗策を既に菅総理は用意していた、と見るべきだろう。
それが、一つに原子力安全保安院の経済産業省からの分離であり、さらに経済産業省の幹部人事の大胆な刷新だった。
永田町異聞氏が指摘するとおり今回の人事は経済産業省の松永次官が海江田大臣に献策したものだと思う。
これは更迭ではなく、順送り人事だという評価もそのとおりだと思う。
しかし、それでも当面はいい、というのが私の考えだ。
九州電力等のやらせメール問題が菅総理に、菅包囲網を突破する奇策・秘策を提供したことは間違いない。
菅総理は、経済産業省を自らの政権延命のための生贄にすることを思い付いて、いわば舌舐りをして海江田氏が辞表を出すことを待ち構えていたのではないか、というのが私の観測である。
菅総理の立場に立って対抗策を考えれば、これが一番いい対抗策になる。奇策、秘策の類だ。
電力業界と経済産業省との癒着体質を徹底的に改める、政管業のトライアングルを解体する、などと言えばマスコミや世論が反菅姿勢を和らげる可能性が高く、支持率も上昇に転じるかも知れない、などということを計算すれば、市民運動家出身の菅総理や菅総理夫人にとってこれほど絶好の材料はない。
妄想の類だ、などと茶化さないでいただきたい。経済産業省の人たちは、おそらく菅総理に対して相当の危機感を持っているはずだ。
菅総理は、今、日本を壊そうとしている。
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