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中国の原発建設ラッシュ
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福島第一原発の事故を受け、中国では原発の新規着工が見合わされている。
とはいえ、現在稼働中の13の原子炉は、これまで通りの運転を続けているようだ。
さらにいえば、着工済みの27の原子炉の工事も続行中である。
中国の責任者曰く「われわれはチェルノブイリやスリーマイル島の原発事故が発生した後の1991年に初の原発を稼働させた。そのため、事故に対する備えは日本と比べ物にならないほど徹底している」。
ところが、最近起こった高速鉄道の追突脱線事故以来、中国の国内では「原発は本当に大丈夫か」といった不安の声が聞かれるようになった。
当初、中国政府は「福島からの放射線飛来の影響はない」と福島原発からの放射能汚染の恐れを必死に否定。
その後は説明の仕方を変え、「中国の原発はみな正常に稼働しており、日本のような事故は古い原子炉のために起こったもので、最新鋭の技術を導入している中国では起こり得ない」と言い始めた。
しかし、そうした説明を信じる国民は少ないようだ。
環境保護省の王元副大臣ですら「中国の原発だけが安全であるはずがない。というのも、現場の作業員や監督官の教育や訓練は必ずしも満足のいくものではないからだ」と、問題点を率直に認めているありさま。
国内の急速な経済成長に欠かせない電力供給を確保するため、中国ではすさまじい勢いで原発建設ラッシュがみられる。
世界で建設中の原発の4割が中国大陸に集中している。
もとはといえば、日本が1960年代に原子力の平和利用協力の名目で中国への技術供与を始めたのがきっかけである。
いまや、中国は世界最大の原発大国を目指し、原発の海外輸出にも熱心な取り組みを見せ始めている。
北朝鮮との国境地帯にも原発を建設し、北朝鮮への電力供給をも意図しているようだ。
とはいえ、この地帯は有名な火山帯。
いつ大規模な噴火があってもおかしくない。
「想定外」といった言い訳に終始しないためには、原発の立地条件や安全管理についての国際的な監視体制が必要である。
http://ameblo.jp/hamada-kazuyuki/
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