http://www.asyura2.com/11/senkyo117/msg/381.html
Tweet |
日本と中国で似たような事故が起きた。
フクシマ原発事故と温州高速鉄道事故である。
事故管理当局の保身と隠蔽の仕方は驚くほどの相似性である。
原発ビジネスと安全性を世界への売り物にしていた日本の原子力産業と原子力村。
高速鉄道ビジネスを国家的特許として世界への売り物にしつつあった中国鉄道省。
両国とも、先進近代技術を安全性の包装紙に包み忘れた、二流デパート国家の観がある。日本では考えられないような、中国の事故処理と検証の野蛮さに日本人もビックリであり、メディアも鬼の首を取ったように騒ぎたてた。しかし、日本の原発事故のドタバタも同様な眼差しで、世界から見られていたのであろう。
成りあがり近代主義は、ハードウエアー(テクノロジー)では引けをとらないが、ソフトウエアー(ヒューマンカルチャー)ではアジア的未熟さを露呈してしまったようだ。
日本のメディアが中国の鬼の首を取ったように騒ぎたてたが・・日本の事故管理当局も目くそ鼻くそのアジア的椿事であったことには変わりあるまい。
中国は「言論と報道の自由がない共産党一党独裁である」と・・事あるごとに語られる。事実、北朝鮮よりはマシな程度の民度であることには違いはない。だが、日本のマスコミ村も中国よりはマシな程度の民度と・・西欧メディアから揶揄されてはいまいか。
中国メディアの実態は「共産党一党独裁」の横断幕から覗けば、ある程度、頷かれける風景であろう。それとは対極にある民主国家=日本のメディアは果してどうなのか?
「隷米官僚独裁」の横断幕から覗けば、政治家までをも冤罪リンチにかけ、放射能拡散データーの隠蔽に手を貸し、情報操作を生業とした、二束の草鞋を履いたメタデモクラシー・メディアでしかあるまい。決して、中国メディアの風上に立てた代物ではない。
さて、日本と中国の事故当局と、それを報じるメディアの「同じ穴の狢」のありさまを語ってきたが・・「同じ穴の狢」とは云い難い、菅直人首相と温家宝首相の事故対応と政治的体温の違いについてである。
粛々と一度埋めた穴を掘り返す・・という醜態を世界に晒してでも、過ちを認め、政治的責任の所在を自らに示唆した温家宝であった。
翻って、ヘリコプターパホーマンスで事故処理を遅らせ、挙句には、予算委員会でノラリクラリ〜上目ずかいにコップを啜る菅直人とは・・逆の政治的体温である。
取ってつけたような出動服姿で呼び止められた避難所の首相と、庁舎前で復興カンボールを蹴り上げて見せた虎の門からの使者・・とは違う虚心坦懐の姿を見せていた天安門からの使者。
私の思い込みが過ぎるのだろうか?
そのように思いたくなるような・・政治的修羅場に立たされた時の、二人の政治指導者の資質の違いは如何ともしがたい。
余談になるが・・
温家宝に泣かされて、原稿を読む中国の女性ニュースキャスター。
菅直人に泣かされて、「忍」のこぶしで涙をふく海江田大臣。
その涙には百論があろう・・温家宝と菅直人の政治的体温の違いは、その涙だけが知っているようだ。
(勘尚)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK117掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。