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2011年07月30日 (土) 15:34
石川知裕氏×佐藤優氏対談「私はこの本の価値を高めたのは、仙谷評だと思う」
「資料ブログ」にも貼ったが、このビデオは必見!
■「メディアには何をやられても、メディアでやり返せばいい。」石川知裕氏と佐藤優氏が緊急対談
この対談の中で大変興味深かったのは、本の中に出てくる「仙谷評」を佐藤氏が評価している部分で、そこを抜粋させていただく。
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佐藤:今、小沢さんの一番の天敵といえば仙谷(由人)さんでしょう。
石川:間違いなくそうですね。
佐藤:私はこの本の価値を高めたのは、仙谷評だと思うんですよ。
小沢頼みから脱却しなければならないと、仙谷さんは言っている。我々ひとりひとりの政治家は、自分自身の考え方をまとめ、小沢一郎への依存から脱却し、自らが政策をかかげ、それが日本の指針となるような、または対立軸となるようなものを、作り上げなければならない時期にきている
「悪党」より
おそらく、小沢グループと言われている人たちの中で、仙谷さんの言っていることを『これはフェアだ』なんて言える人はいないと思う。
しかし、そのあとに『一度、小沢一郎に総理大臣をやらせてみたいと思っている国民が多いのも事実である』と続けているけれど。その国民のひとりが、石川さんであるのは間違い。
今の民主党の混乱について、小沢側にいるひとりの政治家として、そしてバランスの取れた『仙谷観』を持っているひとりとして、どのように見てる?
石川:離党してさらによく見えるようになりました。民主党の中で、小沢さんの考え方そのものを分かっていて、小沢さんを支持している人はあまりいないんです。自分の考えがないから、『力のある小沢さんだろう』と考えて、小沢グループにいる人たちも少なくない。彼らは自分の頭で考えていません。
仙谷さんは民主党の中に何かしら『小沢神話』があると指摘しています。メール事件の後、小沢が出てきて終息させた。政権交代の時も小沢が出てきた。それ以前に新生党を作った時と同じようにです。神話信仰から、脱却しなければならない。
でも一方で、野党時代に安定的な党運営を行なっていたのも小沢さんでした。私は彼に1回首相をやらせてみたいと最後に書いたのは、私の本音です。事実、そのような気持ちを持った人が、ある程度はいるんじゃないかと思っています。
佐藤:そのような若手が増えてくれば、民主党ももう少しまともになると思う。私はこの『悪党』という本が、そのような読まれ方をして欲しいと思っています。つまり、民主党の小沢派の人たちは、小沢さんをもっと突き放して見る。彼がどのような機能を果たしているかと。少なくとも悪党の一味であることを、きちんと認識しなければならない。反小沢派は、とにかく小沢を怖がらずに、小沢と言うのは一体なんなのか、小沢の内在論理を見て欲しい。
石川:結局、親小沢というのは自分で味を確かめないで、ただ『これは美味しいから』って思い込んでいるんです。
佐藤:そんな奴は絶対に後で裏切るから。
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これはよく考えることだが、小沢さんが掲げている改革に共感し、小沢さんのもっている実行力に期待して、小沢さんを支持しているが、それをよく「小沢教の信者」だと言う人達もいる。
確かに中にはヒーローのようにアイドル化している方々もおられると思うが、芸能人などのそれと違うところは、皆さん自分の頭で物事を考えることができる方々だということだ。
石川氏もその辺のところを次のように語っている。
佐藤:小沢さんと付き合わなければ、こんな事にならなかった訳でしょう? 小沢さんに惹かれた理由って何だったと思います? あるいは、小沢さんの周辺にあれだけの人が集まってくる魅力って? 金とか権力が得られるとはちょっと違うと思うな。
石川:実際、給料も安かったですしね。魅力を一言で言うと『物を実現できる力が強い』。国民からの期待に対して、『小沢ならやってくれる』という期待をそばで手助けできるのが、秘書のモチベーションだったと思います。議員としても、何か変えてくれる力があった。
ただ、その『何か』を我々もきちんと理解していないと、盲目的な『キン肉マン』と呼ばれることになる。それは避けなければならない。
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あと面白かったのは、佐藤氏の分析で菅総理を「ナルシシズムに溺れている」という部分。
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もともとギリシャ神話なんですが、ナルキッソスという青年がいました。彼は非常に女性にもてていた。でも、余りにも素行が悪いために、『自分以外は愛せない』という呪いをかけられてしまう。ある日、水に映る自分の姿に見とれてしまって、身動きが取れなくなってしまった。結局、そのままやせ衰えて死んだ。別の結末では、水に映った自分にキスをしようとして、溺れ死んでしまう。その後に水仙の花が咲いたというわけで、水仙の花言葉は『自己中心』になった。
今の菅さんは、このナルシシズムに溺れていると思います。これは取って付けた議論ではなくて、フランスの政治人口学者でフランス国立人口学研究所のエマニュエル・トッドという人が『デモクラシー以後』という本の中で言っているんだけれど、『バラバラになった新自由主義の後には、極端に自己愛の強いナルシストが出てくる』と。
菅さんは権力にしがみついているのではない。権力にしがみついているならば、何かやりたい事があるはずです。彼はやりたい事がない。それは自分の映った姿に見とれていて動けなくなっている
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まわりからは総スカンで、自分しか頼るものがなく「自己催眠に自らかかって陶酔している」というところか!
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