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熱血!与良政談:実は「菅続投」を望む自民党?=与良正男
http://mainichi.jp/select/opinion/yora/
毎日新聞 2011年7月27日 東京夕刊
今の政治状況について大方の新聞やテレビの報道は依然、次のような見方が通り相場だ。
菅直人首相が「退陣3条件」の一つに挙げた第2次補正予算が成立した。だが、今後残る2条件がクリアできても首相は別の条件を掲げ、またまた居座りを図るのではないか。場合によっては「脱原発」を争点に衆院解散・総選挙に打って出るかも……と。
政権運営は限界に来ているにもかかわらず、なお首相がそれをにおわせているのは確かだ。でも、それだけでは今の堂々めぐり政治は説明できない。私はかねてこう見ている。
実は今、一番、解散・総選挙を望んでいる(議員が多い)のは自民党だ。その人たちはできれば菅首相のままで衆院選になった方が勝てると思っている。「あわよくば菅首相が暴走して解散してくれたら」というわけだ。
自民党は表向き「菅首相は一刻も早く辞めろ」と言っている。ならば残る2条件、赤字国債を発行する法案や再生可能エネルギーを促進する法案も早く成立させたらいいはずだが、次々とハードルを上げて通さない。
自民党の要求に従い民主党の岡田克也幹事長がマニフェストの不備を認め、謝罪した。国民に対してでなく自民党に謝ったとしか思えないが、そうすると自民党は見直しでなくマニフェスト自体を撤回しろという。谷垣禎一総裁は党の会合で「撤回するなら国民に信を問うべきだ」と語ったそうだ。「与野党で成案をまとめるより選挙だ」という党内の声を受けたものだろう。
一方、民主党議員の多くは「菅首相の下で衆院選などとんでもない」と考えている。それが首相交代を急ぐ理由の一つでもある。
かくして政権交代前、ころころ首相を代えた自民党を激しく批判していた過去を忘れてしまったかのように、民主党がともかく首相を交代させようとし、対する自民党が本音では続投を望むという不思議な構図となる。だから話は簡単に進まない。やれやれ、だ。
私はもう一度首相を代えるなら可能な限り早く総選挙で国民の信を問うべきだと考える。だが、大震災で衆院選どころではない地域は多い。原発をどうするのか、総選挙の争点となる段階にも政界の議論は至っていない。よって当分は与党も野党も協力して、この難局を乗り越えるしかないと思う。
頼むから自分の選挙のためでなく国民のために仕事を。私も同じ話を繰り返し書くしかない。(論説副委員長)
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