http://www.asyura2.com/11/senkyo117/msg/361.html
Tweet |
東北→九州も可能!高速無料化“穴だらけ”便乗しまくり
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110730/dms1107301433007-n1.htm
2011.07.30 夕刊フジ
東日本大震災の被災者を対象にスタートした東北地方の高速道路の無料化。復興支援策として利用者からはすこぶる好評で、利用率は最高で8割を超えるが、いま別の意味で注目を集めている。使い方次第で東北から大阪、遠くは九州まで無料で走行でき、便乗利用する個人が少なくないのだ。専門家からも「そもそも制度がおおざっぱ過ぎる。改正しない限り便乗利用は減らない」と問題視する声が上がっている。
6月20日からスタートした東北地方の「高速道路無料化」。被災者と福島第1原発事故の避難者に限り、東北の高速道路を利用する際の料金が無料になった。
利用する場合、自治体が発行する「被災証明書」や、自宅の損壊状況を証明する「罹災証明書」の所持が義務づけられ、身分証明書とともに料金所に提示すると支払わなくて済む。
別図のオレンジのラインが指定区間で、そこのインターチェンジ(IC)で入場、出場するのが条件になるが、区間内で入・出場を兼ねる必要はない。期間は最低でも1年続く。
無料開放対象路線
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/photos/20110730/dms1107301433007-p2.htm
地震や津波で自宅が倒壊し、県外の実家などを何度も往復せざるを得ない被災者からは評判がいいが、スタートから1カ月を過ぎ、多くの問題点も浮上している。
自動車ライターの外川信太郎氏は「良くも悪くも、証明書1枚あれば、どこまでも無料で走ることが可能」と制度の不備を指摘する。
例えば、東北の指定区間のICから高速道路に乗り、都心を通過し、大阪へ向かったとする。この場合、料金がかかるのは、東京から大阪までの区間だが、料金所のある首都高などを避けて進めば、タダで大阪にたどりつける。
外川氏は「指定区間の東北道や常磐道からスタートし、料金所を通過しないよう外環道や首都高を避け、北関東道に入る。関越道、圏央道を走り、中央道、名神高速を進むと名古屋や京都、大阪、神戸に行くことが可能。さらにそこから中国道、九州道を使えば長崎や鹿児島までも足を伸ばせます」と説明する。
別図に示した緑のラインがそれで、鹿児島のICから乗って、東北の対象区間で降りる逆コースも料金はかからない。極端なことを言えば、青森−鹿児島を期間中、何度往復しても無料になる。
■レジャー目的の区別は不可能
制度の緩さはこれに止まらない。
運転手が被災・罹災証明書を持っていなくても、同乗者が所持していればOKで、この証明書の発行も自治体任せで統一基準がない。
停電や断水に遭った茨城県水戸市では、震災時に住民票を持つ全住民を対象に被災証明書を発行。いわき市や盛岡市では、震災時に旅行や出張で市内に滞在していた人も対象としたため、所持者は幅広い。
首都圏でも、自宅が一部損壊したり、液状化の被害に遭った千葉県香取市のほか、松戸市▽埼玉県久喜市▽加須市▽東京都足立区▽葛飾区▽神奈川県川崎市▽横浜市などに居住する世帯は、罹災証明書を取得できる可能性がある。
すでに夏休みがスタートし、復旧作業とは無関係の旅行で便乗利用する個人も多いとみられ、ある自治体関係者は「被災証明書をレジャーに使っているケースもあるようだ」とこぼす。
この便乗利用について、国土交通省では「原発事故で県外の遠い地域に避難されている方も多い。スキームとして決まった制度であり、利用目的を問題視することはできない。レジャー目的の区別は不可能」(高速道路課)と話す。
前出の外川氏は「被災者の負担軽減や被災地の物流活性化による復興の後押しは期待できるが、設計が大ざっぱ過ぎる。無料化の財源はわれわれの税金。レジャーで利用する人がいるのなら、前提が『復興支援』ということだけは忘れないでほしいですね」と訴えている。
◇
東北の高速無料化、8月末で打ち切りも トラック悪用で国交相
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110729/plc11072912150017-n1.htm
2011.7.29 12:12 産経新聞
大畠章宏国土交通相は29日の閣議後会見で、被災地の復興支援を目的に無料化している東北地方の高速道路を、復興とは関係ないトラックが悪用している問題について触れ、「悪用が止まらなければ、再検討せざるを得ない」と述べ、被災者以外の無料化の打ち切りもあり得るとの考えを示した。無料措置は8月末が期限だが、継続を検討していた。
東北地方の高速道路無料化は、6月20日から開始。被災者のほか、被災地の物流支援のため、被災者以外の中型車以上も対象とした。
しかし、料金システム改修のための費用や時間が確保できなかったことから、無料化区間で乗り降りすれば、無料化区間以外の料金も徴収されない。このため、この制度を悪用し、復興とは無関係のトラックが被災地内のインターチェンジ(IC)で乗り降りする“ただ乗り”が相次いでいる。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK117掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。