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カウントダウンが始まった
2011年07月30日06時02分 早川忠孝
http://news.livedoor.com/article/detail/5747512/
一発の号砲が鳴り響いた。
いよいよ菅内閣のフィナーレに向けてのカウントダウンが始まった。
高らかに鳴り響いた号砲は、あの小沢氏の記者会見ではない。
小沢氏は、お盆前までに菅総理は退陣せよ、お盆前までは自分は動かない、執行部の責任で始末をつけろ、お盆過ぎても菅総理が退陣をしなければ民主党の有志が結束して内閣不信任決議を出す用意がある、その結果を見て新党の結成や民主党解体ということにもなる、そのために自分は動く、自分を慕ってくる同志にもその覚悟を求める、ということを公式に表明しただけで、戦闘開始の布告ではあってもこれで直ちに菅内閣が瓦解するわけではない。
菅内閣のフィナーレに向けての号砲は、海江田経済産業大臣が引き金を引いた。
昨日の海江田大臣の委員会での号泣ぶりは異常であった。
異常ではあったが、見る者の共感を呼ばないではおかないような、まさに心の底からの、血の涙が混じっているのではないかと思わせるような一世一代の号泣であった。
涙を見せるような者は政治家には相応しくない、自分の感情をコントロールできないような者にはこの国の大事を委ねることは出来ない、などという醒めた目からのコメントが返ってくるだろうが、感情の吐露が少ない無感動、無機質、無共感社会になりはじめている日本の国を変えていくためには、このくらいのことがなければならない。
自分のことはどうでもいいんです、と言い切ることが大事である。
自分のことはさておいて、どうしてもこれだけは成し遂げなければならない、成し遂げさせていただきたい、という叫びが、今ようやく聞こえたのである。
涙が流れたのはそれだけ感情が昂ぶったからである。
一所懸命の姿を見せる閣僚が現われた。
これこそ菅内閣がいよいよフィナーレに向けて歩み始めた証拠である。
いくら鉄面皮であろうと、菅総理はここで知らぬ顔は出来ない。
8月の第1週が大団円になるか大悲劇に終わるかの分岐点である。
いずれにしてもカウントダウンは始まった。
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