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仙谷前官房長官はなぜ変節したのか?
[現役幹部官僚が実名で証言!誰が日本を壊したのか?(古賀 茂明)]
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2011/7/28 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
昨秋の参院予算委員会。私が仙谷官房長官(当時)からいわゆる「恫(どう)喝(かつ)」を受けた場面は、その後、何度もテレビで報じられた。
私はみんなの党の小野次郎議員に参考人としての出席を求められ、天下りの弊害について質問を受けた。かねての持論を述べると、仙谷氏がこう言ったのである。
「小野議員の今回の、古賀さんを職務と関係のないこういう場に呼び出す、こういうやり方は、甚だ彼の将来を傷つけると思います」
私が国会に呼ばれ、持論を話すことは、将来を傷つけるぞ、ということだ。「陰の総理」と呼ばれた仙谷氏の逆(げき)鱗(りん)に触れ、私は困惑するしかなかった。
というのも、仙谷氏とは接点があり、期待を寄せていたからだ。鳩山政権が発足する直前のことだ。私は仙谷氏から何度か呼ばれ、彼のブレーンとされる民間人の方々と議論する機会を得た。話題は当然、公務員改革、独立行政法人改革に及び、議論は熱を帯びた。私は仙谷氏こそ、大きな仕事をしてくれるものと思っていた。
しかし、その後、仙谷氏からは連絡がなく、国会での恫喝発言になったのである。仙谷氏の変身の背景は推察するしかないが、おそらく、政権を奪取し、現実の政権運営が始まり、今の民主党の陣容では脱官僚、政治主導の確立は無理と判断されたのだろうが、その変節には正直言ってがっかりした。
私は09年12月に「大臣官房付」という待機ポジションに移され、1年半も中ぶらりんの状態にされている。この間も公務員改革の必要性を訴えてきたが、官僚機構からさまざまな圧力を受けている。アメもあればムチもある。時には踏み絵を踏まされたこともある。
官房付になって半年後の10年夏、「民間派遣」を打診されたことがある。
民間派遣とは、現役官僚が公務員の身分を維持したまま、民間に派遣されることだ。本来は若手官僚のための制度だが、民主党政権で幹部級に使えるようになった。私はこれを批判してきた。極端な話、定年前に民間派遣になって定年間際に役所に戻り、退職金だけもらって、またその民間企業に戻ることもできる。そうしたことを可能にするために、役人が巧妙に文書も作っている。形を変えた天下りそのものなのである。
◆海江田大臣にはオープン面会を要求
当然、私は断ったが、家族には申し訳なかった。年収は最低1500万円保証するという好条件だったからである。同時に望月次官(当時)から「民主党政権が続く限りポストは用意できない。10月末(10年)までに辞めてくれ」とも言われた。それでも私がメディアへの発信を続けていると、今度は突然の出張命令が下った。「地方の中小企業の実態調査」という名目で、北海道、東北、四国、九州という遠隔地を回ってこい、というのである。この種の調査は各地の経済産業局が既に行っている。私が行く意味は見いだせなかった。メディアは「涙の6000キロの旅」「口封じのためのいやがらせ」と報じたものだが、私にとってこの出張は有意義だった。地方の中小企業の頑張りを目の当たりにし、ただ補助金をばらまき、健全な競争を阻害している霞が関の中小企業政策の誤りと公務員改革の必要性を再認識したからだ。出張報告書の最後の3ページには「所感」として改革の提言を記した。
ところが、中小企業庁を否定するような中身だったものだから、経産省は細工を施し、「所感」を削除した報告書を国会に提出した。霞が関の内向き志向、ここに極まれりである。
ところで、きょう(28日)夕方、海江田経産大臣と会うことになった。マスコミにフルオープンでとお願いしている。「仕事を下さい」とお願いするつもりだ。
◇こが・しげあき 1955年、長崎県生まれ。東大法卒。80年通産省入省。現在は経産省大臣官房付。著書「日本中枢の崩壊」(講談社)が36万部のベストセラー。ほかに「日本が融けてゆく」(飛鳥新社・共著)、「官僚の責任」(PHP新書)がある。
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