http://www.asyura2.com/11/senkyo117/msg/264.html
Tweet |
政権発足前から財務省と手を握っていた民主党
[現役幹部官僚が実名で証言!誰が日本を壊したのか?(古賀 茂明)]
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-3482.html
2011/7/27 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
改革を頓挫させた民主党政権のA級戦犯は誰なのか。実は驚くべき話を耳にしたことがある。鳩山政権は発足前から、財務省とはケンカしないことを決めていたというのである。
脱官僚主導は主張しても裏で財務省とは手を握る。
鳩―菅ラインで、こんな方針を決めてしまった。
私はそれをみんなの党の複数の幹部から別々に聞いた。みんなの党は公務員制度改革の徹底と脱官僚を掲げている。この辺は民主党のマニフェストと一致する。場合によっては連携してもいい。そうしたことから、政権発足前に彼らは鳩山氏らと何度か、会合を持ったようだ。
そのとき、みんなの党幹部は「最初が肝心だ。財務省とはガツンとやれとアドバイスした」という。ところが、鳩山氏の反応がさえない。ノラリクラリとして、「それはできない」とゴマカしてしまう。この幹部らはピーンときたようだ。
総選挙は8月30日。すぐ組閣をしても年末の予算編成まで時間的余裕がない。前年踏襲の予算編成ならばイザ知らず、民主党が目指したのは予算の組み替えである。概算要求も白紙に戻し、一からやり直すのに、財務省を敵に回してできるのか。むしろ、財務省は取り込んだ方がいい。こんな打算が働いたのである。
これは“過去官僚”で経済産業省出身の松井孝治官房副長官(当時)の入れ知恵だというのがもっぱらの評判だ。
「いやあ、松井さんはさすがだね。僕たちにはそういうことはわからない」
鳩山氏はすっかり、感心していたというのだ。
これじゃあ、霞が関相手に勝てっこない。
◆最初が肝心なのに「妥協」の裏切り
官僚組織というのは、普段はそれぞれが省益を追求するように見えて、全体の利益に関わる話になると、スッとひとつになる。こと天下り問題など全省庁が関わる話になると、一枚岩になって抵抗してくる。財務省だけ取り込んで、などという戦略は、甘すぎるのだ。
私はつくづく、最初が肝心だったと思う。官僚だって戦々恐々だったのである。民主党政権に協力するのか否か。踏み絵を迫り、翌夏に予定されている人事を来年1月に前倒ししてやると宣言するだけで、霞が関は大騒ぎになっただろう。その上で、予算編成時のムダ削減の努力を評価基準にする。こう言えばよかったのである。
政治家が本気を見せれば、官僚は案外、チキンゲームに弱いものだ。協力する官僚が出てきたはずだが、鳩山政権はやらなかった。
A級戦犯といえば、国家戦略担当相だった菅直人氏も同罪だろう。就任当初は、「複数年度予算」などを掲げ、威勢が良かったが、その前に立ちはだかったのはやはり、“過去官僚”の国家戦略室長だった古川元久氏や松井氏だ。当初は戦うかに見えた菅氏だが、わずか1、2カ月で路線変更。「国家戦略室ができたことで仕事の半分は終わった」「何もしないことも戦略のひとつだ」などと言い出した。この頃から、ポスト鳩山を狙って、敵をつくらない作戦に転じたといわれる。
鳩山政権の閣僚の中では、仙谷由人行政刷新相(当時)が当初、改革に意欲的だったと思う。しかし、今の民主党の閣僚に政治主導は無理だと悟ると、財務省と手を結び、自らの権力拡大に舵取りする。民主党の中で戦略家といえるのは、小沢一郎氏を除けば仙谷氏だけだ。その仙谷氏が官僚側に付いてしまったのだから万事休すだ。官僚との勝負はあっさりついて、私は国会で仙谷氏に恫(どう)喝(かつ)されるのである。
◇こが・しげあき 1955年、長崎県生まれ。東大法卒。80年通産省入省。現在は経産省大臣官房付。著書「日本中枢の崩壊」(講談社)が36万部のベストセラー。ほかに「日本が融けてゆく」(飛鳥新社・共著)、「官僚の責任」(PHP新書)がある。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK117掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。