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楽天の社長が、経済団体から離脱した。
「まるで護送船団のようだ」
と、楽天の若い社長が言っていた――これは新聞で知った。
若い社長と書いたが、経済団体の会員のほとんどは、大企業の長老たちだからである。
「護送船団」
その言葉は、死語になっていたと思っていた。しかし、若き社長がそう言ったのだ。そして、「護送船団」から離れた。
楽天の社長、ソフトバンクの社長等は、若い時、企業家を目指し独自のアイデアで現在に至っている。IT産業の時流に乗ったものではあるが、一過性的な企業展開ではない。しかも、政治世界と無縁のようだ。
かつて、バブル期までの間、大企業の驚異的な発展を、政治権力を担う日本政府丸抱えの「護送船団」と、揶揄していたものである。
その意味は、大企業とその団体が、こぞって政府自民党に多額の政治献金をしていたからである。政治献金ばかりではなかった。集票マシンでもあったのだ。
それゆえ、自民党一党支配の政権が60年近く続いたのだろう。
時は、いわゆる「55年体制」だった。当時の社会党は、労働組合から政治献金と集票マシンを貰っていた。
つまり、「企業経営側」と「労働組合側」とに別れた、自民党と社会党だった。
米ソの冷戦が終わるとともに、55年体制も終焉していった。
資本主義対社会主義(共産主義も含む)のイデオロギー対立関係も終わったのである。
今日(こんにち)の政治には、イデオロギーの対立は無いに等しい。
その代わり、「政策の違い」が対立軸となったのだ。これは大歓迎である
しかし、まだ古臭い体質が残っているようだ。
楽天社長が離脱したのは、「護送船団・大企業の政治的体質」にあるようだ。
原発推進もそうだ。時の自民党政府と大企業(電力会社ばかりではない)は、「護送船団」を組み、大海原に船出したようなものである。
そればかりではない。その「護送船団」には、多額の税金と天下り人材が乗っていた。
商業捕鯨の「護送船団」は、反捕鯨の世界世論と国際機関の決定により終わった。にも拘わらず、いまだ「護送船団」が陸上を走っている。
商業捕鯨の「護送船団」には、国の税金と天下り人材は乗っていなかったのだ。
クジラ捕りの彼らは、政治モラルと無縁過ぎた程、無縁だった。
しかし、今の経済団体は、カビ臭い政治モラルを食べているのだろう。もういい加減に腐ったような政治モラルを食べるのは、やめるといい。
0−157等の食中毒にかかる危険があるからだ。
新種の細菌も出始めている。政治頼りの企業経営体質は、それら細菌には好都合のようだ。脂ぎった甘い身体を好むからである。
だから、古いカビの生えた政治モラルを捨て、「護送船団」方式の企業経営をやめて、新しい「船団」を船出した方が良いようだ。
http://plaza.rakuten.co.jp/botokkusuman/diary/201107230001/
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